JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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12.1.2 パッケージ配布およびファイル収集中の障害情報

パッケージ配布およびファイル収集中のUNIXマシンの状態は,配布管理システムにステータスコード(エンドステータスまたはユーザステータス)として送信されます。UNIXの配布管理システムでは,実行管理ファイルにステータスコードが格納されます。ステータスコードの意味については,「付録B ステータスコード」を参照してください。

配布先システムで障害が起こった場合,詳細情報も配布管理システムの実行管理ファイルに格納されます。格納方法については,「13.1.2 パッケージ配布およびファイル収集中のメッセージの設定形式」を参照してください。

パッケージ配布およびファイル収集中の障害情報の格納を図12-1に示します。

図12-1 パッケージ配布およびファイル収集中の障害情報の格納

[図データ]

MAIN.LOGF,PPINS.LOGF,およびCF.LOGFのファイル名については「(2) 自システムの障害情報の確認」を参照してください。

ステータスコード,MAIN.LOGF,PPINS.LOGF,およびCF.LOGFを参照しても障害の原因が判明できない場合は,JP1/NETM/DM Clientの障害情報をUNIXマシンで取得する必要があります。取得方法については,「12.3 障害情報の取得」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 配布管理システムでの障害情報の確認
(2) 自システムの障害情報の確認
(3) syslogファイルでのメッセージの確認

(1) 配布管理システムでの障害情報の確認

配布管理システムの障害情報の内容は,次に示すコマンドまたはウィンドウで確認できます。

UNIX版JP1/NETM/DM Managerの場合
rdsdmind -cコマンドまたはrdsdmind -lコマンド

UNIX版JP1/NETM/DM Clientの場合
rdsafind -lコマンド

Windows版の配布管理システムの場合
ジョブ実行状況ウィンドウ

(2) 自システムの障害情報の確認

次に示すメッセージログファイルの内容を,catコマンド,またはpg,moreなどのページャコマンドで確認できます。

機能 メッセージログファイルの内容 メッセージログファイルのファイル名
基本機能 ユーザデータ・ユーザプログラム配布の障害情報
および
ファイル収集時の障害情報

HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/MAIN.LOGF

HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/MAIN.LOGF
プログラムプロダクト配布の障害情報

HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/PPINS.LOGF

HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPINS.LOGF
他社ソフトウェア配布の障害情報

HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/ISVSOFT.LOGF

HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/ISVSOFT.LOGF
OSパッチインストール時の障害情報

HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/OSPATCH.LOGF

HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/OSPATCH.LOGF
OSパッチアンアーカイブ時の障害情報

HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/UNACV.LOGF

HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/UNACV.LOGF
修正パッチ適用処理の障害情報

HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/PPPATCH.LOGF

HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPPATCH.LOGF
ユーザ収集処理の障害情報

HP-UX以外の場合
/NETMRDS/rdsprm/CF.LOGF

HP-UXの場合
/var/opt/NETMDMW/rdsprm/CF.LOGF
配布管理機能 メッセージログファイル

HP-UX以外の場合
/NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF

HP-UXの場合
/opt/NETMAF/dmprm/MAIN.LOGF

catコマンドによるMAIN.LOGFファイルの表示例を次に示します。

[図データ]

  1. メッセージ出力番号
    メッセージログファイル中でのメッセージ出力位置を示します。
  2. 出力日付および出力時刻
    メッセージを出力した日付,および時刻を示します。日付と時刻は地方標準時に従い,JP1/NETM/DM Clientを起動した親プロセスの時間帯(タイムゾーン)での日付,時刻で,夏時間帯補正をした結果が格納されています。
  3. プロセスID
    メッセージを出力したJP1/NETM/DM ClientプロセスのプロセスIDを示します。
  4. プロセス内メッセージ出力通番
    JP1/NETM/DM Clientプロセス内でのメッセージ出力通番を示します。
  5. メッセージ
    障害の内容を示すメッセージが格納されています。メッセージの言語種別はJP1/NETM/DM Client起動元プロセスの言語環境に従います。
  6. JP1/NETM/DM Client保守情報1
    JP1/NETM/DM Clientの保守情報を示します。
  7. JP1/NETM/DM Client保守情報2
    JP1/NETM/DM Clientの保守情報を示します。
  8. JP1/NETM/DM Client保守情報3
    JP1/NETM/DM Clientの保守情報を示します。
    JP1/NETM/DM Client保守情報2にシステムコール名が示されている場合,保守情報3の2番目の数字はシステムコールのエラー番号(errno)を示します。
    他社ソフトウェアの配布の場合,保守情報3の2番目の数字は,OSのインストールコマンドの返り値を示します。

(3) syslogファイルでのメッセージの確認

/NETMRDS/rdsprm/MAIN.LOGF(HP-UXの場合は/var/opt/NETMDMW/rdsprm/MAIN.LOGF)に出力されているメッセージは,syslogファイルに出力されます。syslogファイルの格納場所については,各OSの該当するマニュアルを参照してください。

システム停止時のメッセージは,syslogファイルに出力されません。

syslogファイルへの格納形式を次に示します。

[図データ]

  1. 出力日付および出力時刻
    メッセージを出力した日付,および時刻を示します。日付と時刻は地方標準時に従い,JP1/NETM/DM Clientを起動した親プロセスの時間帯(タイムゾーン)での日付と時刻で,夏時間帯補正をした結果が格納されています。
  2. ホスト名
    メッセージを出力した配布管理システムのホスト名を示します。
  3. プロセスID
    メッセージを出力したJP1/NETM/DM ClientサーバプロセスのプロセスIDを示します。
  4. メッセージ
    障害の内容を示す英語のメッセージが格納されています。

 

ファイル転送でエラーになったとき,syslogファイルへ出力されるメッセージのメッセージテキストは,すべて同じ内容になります。そのため,メッセージコードとメッセージテキストの内容が一致しません。ただし,ファイル転送要求元の配布先システムのMAIN.LOGFファイルには,メッセージコードに対応したメッセージテキストが出力されています。

ファイル転送でエラーになったときに,syslogファイルへ出力されるメッセージテキストを次に示します。

KDDM9xxx-* : An error occurred in the file transfer server.

(凡例)
xxx :メッセージコード
* :メッセージ種別

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