JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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11.3.4 OSパッチの登録

[資源登録]ウィンドウで「登録対象」に「OSパッチ」を選択した場合の[資源登録]ウィンドウを次に示します。登録ファイルの属性には,OSパッチのインストール時に有効にならないものがあります。有効にならない属性については,「第1編 2.6.3 資源登録システムでの設定時の注意事項」を参照してください。

[図データ]

<この項の構成>
(1) OSパッチ登録時の基本操作
(2) OSパッチ登録の詳細情報の設定

(1) OSパッチ登録時の基本操作

[資源登録]ウィンドウ上で設定する項目について説明します。「グループ」および「ユーザ資源パス」は省略できません。

ホストファイル名
登録先の配布管理システムを設定します。デフォルトでは,基本機能の設定ファイルで「ManagingHost」に設定した配布管理システムに登録されます。これ以外の配布管理システムに登録したい場合は「直接入力」を選択し,ホストファイル名を指定してください。

パスワード 〜<半角英数字> ((1〜8文字以内))
配布管理システムへソフトウェアを登録するためのパスワードを指定してください。パスワードには,配布管理システムで資源登録システムを識別するために設定しているパスワードを指定します。Version 8以降のWindows版JP1/NETM/DM Client,JP1/NETM/DM Client - Base,およびVersion 7i以前のWindows版JP1/NETM/DM SubManagerに登録する場合は指定しません。

UNIX版JP1/NETM/DM ManagerまたはUNIX版JP1/NETM/DM Client(中継システム)に登録する場合
設定ファイルのPasswordForUploadに指定したパスワードを指定してください。

Windows版JP1/NETM/DM Managerに登録する場合
リレーショナルデータベースを作成したときに指定したパスワードを指定してください。リレーショナルデータベースを使っていない場合は指定しません。

グループ 〜<半角英数字> ((2文字))
登録先の資源グループ名を指定します。1グループに登録できるソフトウェア数は256です。新規にグループを作成してソフトウェアを登録する場合は,そのグループに付ける名称をここで指定すれば,自動的にグループが作成されてソフトウェアが登録できます。
登録する配布管理システムごとに,グループ名を変更してください。同一グループ名のソフトウェアを異なる配布管理システムへそれぞれ登録した場合は,資源名が異なっていてもグループ名が同一であると,そのソフトウェアを配布できないことがあります。

接続先サーバ名
中継システムを2台以上経由して登録する場合,配布管理システムに直結している中継システムのホスト名を指定します。配布管理システムに直結の中継システム,およびこの中継システムに接続しているUNIXマシンから登録する場合は,指定する必要はありません。

資源名 〜<半角の英大文字,数字,ハイフン,およびアンダーバー> ((44文字以内))
登録するソフトウェアに付ける名称を指定します。この名称には,ネットワークシステム内で固有な名称を指定します。

バージョン 〜<半角英数字およびスラント>((6文字以内))
登録するソフトウェアのバージョンを指定します。デフォルトは「000000」です。

世代番号 〜<半角英数字>((4文字以内))
登録するソフトウェアの世代番号を指定します。デフォルトは「0000」です。

指定方法
登録するソフトウェアの指定方法を指定します。指定方法には,「相対パス指定」だけを指定できます。

相対パス指定(1つだけ) 〜<半角文字> ((128文字以内))
登録するソフトウェアを相対パスで指定します。指定できるソフトウェアは一つです。「相対パス指定」を指定すると,「資源パス」および「基点ディレクトリ」が表示されます。「資源パス」に相対パスを指定し,「基点ディレクトリ」に基点となるパスを指定してください。

(2) OSパッチ登録の詳細情報の設定

[資源登録]ウィンドウで「登録対象」に「OSパッチ」を選択して[詳細設定]ボタンを押すと,次に示す[OSパッチ登録詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。

[図データ]

このダイアログボックス上で設定する項目について説明します。

圧縮
ソフトウェアを圧縮するかどうか,また,圧縮する場合は圧縮の方法を選択します。デフォルトは「設定に従う」です。

設定に従う
基本機能の設定ファイルで設定した値に従います。

する
基本機能の設定ファイルで設定した値に関係なく,圧縮します。
圧縮処理でエラーになった場合は,圧縮しないで登録されます。

暗号化
ソフトウェアを暗号化して登録するかどうかを指定します。デフォルト値は,基本機能の設定ファイルで設定した値です。

前提バージョン
登録するソフトウェアを配布するときに,前提となるバージョン/リビジョンを指定します。「000000」を指定した場合は,前提バージョンに関係なく無条件にソフトウェアが配布されます。前提バージョンを指定しない場合は,空白が仮定され,前提バージョンのチェックはしないでソフトウェアが配布されます。

インストールタイミング
パッケージの組み込みタイミングを指定します。デフォルトは「稼働中」です。

起動時
システム起動時にパッケージを組み込みます。

稼働中
配布管理システムからの配布指示でパッケージを組み込みます。

停止時
システム停止時にパッケージを組み込みます。
デーモンプロセスを持つパッケージは,システム起動時または停止時に組み込んでください。次に示すパッケージはシステム起動時に組み込めないため,システム停止時に組み込んでください。
  • /etc/rcスクリプトのuser_daemonステップより早く起動されるパッケージ
  • 共用ライブラリを持つパッケージ
  • /etc/inittabへrespawn指定で登録されたプログラムを含むパッケージ

ゼネレータ
パッケージを組み込むときに起動するゼネレータの種別を指定します。デフォルトは「標準ゼネレータ」です。

標準ゼネレータ
基本機能が提供する標準ゼネレータです。

資源組み込み支援機能
組み込み支援機能が提供するゼネレータです。

インストールモード
資源格納庫に登録するパッケージのインストールモードを指定します。配布先システムがWindows版JP1/NETM/DM Clientのときにだけ有効です。デフォルトは「バックグラウンドインストール」です。

バックグラウンドインストール
バックグラウンドインストールモード

GUIインストールモード
GUIインストールモード

インストール前処理 〜((1〜60文字(半角の場合)))
標準ゼネレータで組み込み処理を実行する前に起動する,ユーザ組み込み前処理を絶対パスで指定します。ユーザ組み込み後処理も指定する場合は,ユーザ組み込み後処理の指定値と合わせて60文字以内(半角の場合)になるように指定してください。この指定は,「ゼネレータ」で「標準ゼネレータ」を指定したときに有効になります。「資源組み込み支援機能」を指定した場合は,ユーザ組み込み前処理を指定しても無視されます。
ユーザ組み込み前処理のプログラムを/NETMRDS/usrcom/(HP-UXの場合は/opt/NETMDMW/usrcom/)ディレクトリ下に作成しておけば,相対パスで指定できます。
ユーザ組み込み前処理を指定するときは,次のことに注意してください。
  • 文字列(引数)の数は最大18個指定できます。
  • 複数の連続した空白は1個の区切り文字として扱われます。
  • 「>」「<」「|」「&」「$」などの,シェルプログラムで特別な意味を持つ文字は使わないでください。
  • 「'」は引数として扱われません。
  • 「"」は指定できません。ただし,設定値中に空白文字を指定する場合は,設定値全体を「"」で囲んでください。
  • シェル変数は,文字列として扱われるため,無効になります。
  • 応答待ちになる処理を入れないでください。

後処理 〜((1〜64文字(半角の場合)))
パッケージの組み込み後に起動する,ユーザ組み込み後処理を絶対パスで指定します。この指定は,WSに配布する場合に有効です。PCに配布した場合は無視されます。「ゼネレータ」で「資源組み込み支援機能」を指定した場合,40文字以内で指定してください。
ユーザ組み込み処理のプログラムを/NETMRDS/usrcom/(HP-UXの場合は/opt/NETMDMW/usrcom/)ディレクトリ下に作成しておけば,相対パスで指定できます。
ユーザ組み込み処理を指定するときは,次のことに注意してください。
  • 文字列(引数)の数は最大18個指定できます。
  • 複数の連続した空白は1個の区切り文字として扱われます。
  • 「>」「<」「|」「&」「$」などの,シェルプログラムで特別な意味を持つ文字は使わないでください。
  • 「'」は引数として扱われません。
  • 「"」は指定できません。ただし,設定値中に空白文字を指定する場合は,設定値全体を「"」で囲んでください。
  • シェル変数は,文字列として扱われるため,無効になります。
  • 応答待ちになる処理を入れないでください。

監視時間 〜<符号なし整数> ((1〜32767)) (単位:秒)
ユーザ組み込み処理の実行監視時間を指定します。ユーザ組み込み処理が指定した時間を超えても実行中のときは,JP1/NETM/DM Clientはその処理を待たないで次の処理を実行します。この場合,配布管理システムには組み込みエラーとして結果を通知します。
この指定は,すべての組み込みタイミングで有効になります。

インストールディレクトリ 〜<半角文字> ((64文字以内))
組み込み先ディレクトリを指定します。ハードディスクのパッケージの場合,相対パス指定で登録するとき指定できます。指定されたディレクトリが配布先システムにない場合,パッケージを組み込むときに作成されます。指定されたディレクトリが未定義または指定を省略したときは,/(ルートディレクトリ)が仮定されます。

モード 〜<符号なし整数>((700〜777))≪755≫
「インストールディレクトリ」で指定したディレクトリが,配布先システムにない場合のディレクトリのファイルモードを指定します。ファイルモードは,パーミッションモードビットだけを絶対値で指定してください。ディレクトリのファイルモードを指定するときは,「所有者」および「グループ」を必ず指定してください。

所有者 〜<符号なし整数>((0〜59999))
「インストールディレクトリ」で指定したディレクトリが,配布先システムにない場合の所有者をユーザ番号で指定します。指定された所有者が未定義または指定を省略すると,root(ユーザ番号0)が仮定されます。

グループ 〜<符号なし整数>((0〜59999))
「インストールディレクトリ」で指定したディレクトリが,配布先システムにない場合のグループを指定します。ディレクトリのグループを指定するときは,必ず「所有者」を指定してください。指定されたグループ番号が未定義または指定を省略すると,sys(グループ番号3)が仮定されます。

保管満了日付 〜<符号なし整数>((現在の日付〜2089/12/31))≪0≫
登録するソフトウェアが配布されたときに,中継システムの保管庫に保管される期限を指定します。デフォルトは,設定ファイルで指定したパッケージの保存日数が有効になります。登録日以前の日を指定すると,エラーになります。

組み込み日時 〜<符号なし整数> ((現在の年〜2089))
パッケージの組み込み日時を指定します。クライアントでは組み込み指示された時点で,組み込み日時に達しているパッケージが組み込まれます。

リカバリ機能
リカバリ機能を使うかどうかを指定します。デフォルトは「使わない」です。ソケットデバイスはリカバリ対象外のファイルです。バックアップリストにソケットデバイスを記述したり,ソケットデバイスと同一名称のファイルを登録したりするときは,「使う」を指定しないでください。ソケットデバイスを登録する登録ファイルでリカバリが指定されると,パッケージ配布時にバックアップが取得されないで,ソケットデバイスのファイルは配布されません。

バックアップ保存期間 〜<符号なし整数>((0〜999))≪0≫(単位:日数)
リカバリ機能を使う場合に,リカバリが失敗または実行されないとき,バックアップを保存する期間を指定します。バックアップは,パッケージ配布日からここで指定した日数後に削除されます。バックアップが保存されている間は,リカバリを再試行できます。0を指定すると,バックアップは保存されません。リカバリを再試行しないパッケージには0を指定してください。デフォルトは「0」です。

スクリプトファイル名 〜<半角文字> ((128文字以内))
インストールスクリプトファイルのファイル名を絶対パスで指定します。省略すると共用資源として登録されますが,インストールスクリプトファイルは登録されません。

バックアップリスト 〜<半角文字> ((128文字以内))
登録するソフトウェアの配布後に,次のバージョンの配布でリカバリ機能が使われる場合に任意のバックアップを取得するとき,そのファイルおよびディレクトリを記述したバックアップリストのファイル名を指定します。バックアップリストのファイル名は絶対パスで指定してください。
この指定は登録するソフトウェアの配布後,次のバージョンの配布でリカバリ機能が実行されるときに有効になります。今回登録するソフトウェアの配布でリカバリ機能が実行されても無効になるので注意してください。
この値を省略すると,次のバージョンの配布でリカバリ機能が実行されるとき取得されるバックアップは,上書きされるファイルおよびディレクトリだけです。

プログラム名 〜<半角文字> ((50文字以内))
登録するソフトウェアに付ける一般名称を指定します。この名称は,資源名以外に通称として何か名称を付けたいときに指定します。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。

資源登録者 〜<半角文字> ((14文字以内))
登録するソフトウェアの所有者名を指定します。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。

ユーザコメント 〜<半角文字> ((64文字以内))
登録するソフトウェアに対するユーザコメントを指定します。この指定は,「ゼネレータ」で「資源組み込み支援機能」を指定した時に有効になります。コメントの途中で改行しないでください。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。

インストール後にOSの再起動
OSパッチをインストール後に,OSを再起動するかどうかを指定します。デフォルトは「しない」です。

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