JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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6.5.2 環境設定ファイルの文法

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 説明

(1) 形式

〔NETMDMGF_HOKAN=組み込み待ちパッケージ格納ディレクトリ名〕
〔LOGFileDirectory=ログファイル格納ディレクトリ名〕
〔LOGFileRecordMax=ログファイル最大格納レコード数〕
〔SystemLogOutputLevel={0|1|2|3}〕
〔EvntlogLevel={0|1|2}〕
〔CommandWait=コマンド排他競合待ち時間〕
〔GF_WatchTimer={ON|OFF}〕
〔ERR_CONTINUE={ON|OFF}〕
〔NETMDMGF_UAPGEN=UAP組み込み用ワークディレクトリ名〕
〔NETMDMGF_UPTGEN=適用日組み込み時UAP組み込み用ワークディレクトリ名〕
〔EventType=IM〕

なお,旧バージョン(JP1/NETM/DM-GF)からのバージョンアップ時には,旧バージョンの設定ファイルを引き継いで使用できます。この場合,旧バージョンの設定項目「SyslogLevel」も有効です。ただし,この項目は上記の「SystemLogOutputLevel」に相当するため,「SystemLogOutputLevel」と「SyslogLevel」の両方を指定または省略した場合は,「SystemLogOutputLevel」の設定値(または省略値)が有効となります。

(2) 説明

NETMDMGF_HOKAN 組み込み待ちパッケージ格納ディレクトリ名〜 <64けた以内の半角英数字>≪/NETMDMGF/HOKAN≫
組み込み待ちのパッケージ(適用日になっていない,または組み込みのタイミングになっていないパッケージ)を一時保管するためのディレクトリの名称を指定します。存在しないディレクトリを指定した場合は,組み込み支援機能を用いた配布を行うことができません。

LOGFileDirectory ログファイル格納ディレクトリ名〜 <64けた以内の半角英数字>≪/NETMDMGF≫
ログファイル格納ディレクトリの名称を指定します。存在しないディレクトリの名称を指定した場合,ログをファイルに出力することができません。

LOGFileRecordMax ログファイル最大格納レコード数〜 <半角数字> ((1〜9999)) ≪100≫
ログファイル最大格納レコード数を指定します。ログファイルを初期化する場合にだけ有効です。

SystemLogOutputLevel 〜 <半角数字> {0|1|2|3}≪3≫
syslogファイルに出力するメッセージの出力レベルを指定します。この項目の代わりに,旧バージョンのJP1/NETM/DM-GFの設定項目であるSyslogLevelも使用できます。ただし,SystemLogOutputLevelとSyslogLevelの両方を指定または省略した場合は,SystemLogOutputLevelの設定値(または省略値)が有効となります。

0
出力しません。

1
起動・停止時,およびエラー発生時にだけ出力します。

2
起動・停止時,およびエラー,警告エラー発生時にだけ出力します。

3
起動・停止時,および処理実行時(正常,異常を含む)にだけ出力します。
また,組み込み支援機能がsyslogに出力するメッセージの詳細は次のとおりです。
メッセージID ファシリティ レベル
KDGFnnnn-E LOG_USER LOG_ERR
KDGFnnnn-S LOG_USER LOG_CRIT
KDGFnnnn-W LOG_USER LOG_WARNING
KDGFnnnn-I LOG_USER LOG_INFO

(凡例)
nnnn:メッセージコードとして任意の数字が表示される。

EvntlogLevel 〜 <半角数字> {0|1|2}≪0≫
JP1イベントとして出力するメッセージの出力レベルを指定します。

0
出力しません。

1
組み込み開始時,エラー発生時にだけ出力します。

2
起動・終了時,起動UAP起動・終了時,およびエラー発生時に出力します。

CommandWait コマンド排他競合待ち時間〜 <半角数字> ((1〜9999)) ≪3600≫
コマンド排他競合待ち時間を指定します(単位:秒)。「9999」を指定すると,待ち時間は無限となります。コマンド排他競合待ち時間は,基本機能の延長で動作するrdsuptコマンドと,ユーザによるrdsuptコマンドの実行の排他制御による待ち時間です。

GF_WatchTimer 〜 <半角文字> {ON|OFF}≪ON≫
UAPの実行時間を監視するかどうか指定します。

ON
実行時間を監視します。
ONを指定しているとき,監視時間を超えてもユーザコマンドが終了しない場合は,ユーザコマンドの処理結果を失敗とみなして,ユーザコマンドの終了を待たないで次の処理へと進みます。この時,ユーザコマンドを強制終了することはありません。監視時間は,パッケージング時に指定した「ユーザ組み込み処理監視時間」(初期値は300)の値です。

OFF
実行時間を監視しません。

ERR_CONTINUE 〜 <半角文字> {ON|OFF}≪ON≫
rdsuptコマンドでエラーが発生したとき,処理を終了するかどうか指定します。

ON
エラーが発生しても処理を続行します。

OFF
エラーが発生したところで処理を終了します。
OFFを指定しているとき,rdsuptの組み込み処理中にエラーが発生すると,次のパッケージの組み込みは実行されないので注意してください。

NETMDMGF_UAPGEN UAP組み込み用ワークディレクトリ名〜 <64けた以内の半角英数字> ≪/usr/bin/UAPGEN≫
UAP組み込み用ワークディレクトリの名称を指定します。指定されたディレクトリ下にほかのファイルやサブディレクトリを格納すると,組み込み処理時にエラーとなるので注意してください。

NETMDMGF_UPTGEN 適用日組み込み時UAP組み込み用ワークディレクトリ名〜 <64けた以内の半角英数字> ≪/usr/bin/UPTGEN≫
適用日組み込み時のUAP組み込み用ワークディレクトリの名称を指定します。指定されたディレクトリ下にはほかのファイルやサブディレクトリを格納すると,組み込み処理時にエラーとなるので注意してください。

EventType IM
発行するJP1イベントの種類として,「IM」を指定します。

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