JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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4.5.3 ユーザ資源の状態の報告

配布先システムでは,自マシンに組み込まれているユーザ資源の状態をユーザ資源状態ファイルに作成し,基本機能のrdsusndコマンドを実行して配布管理システムに送付できます。ユーザ資源の状態は,配布管理システムの資源状態ファイルに反映されます。

これによって次のように,JP1/NETM/DMで管理していないユーザ固有の情報を配布管理システムに報告できます。

資源状態ファイルに報告した情報は,配布先システム側でも記録されます。そのため,配布先システム側で組み込んだパッケージと同一名称のパッケージが配布管理システムから配布指示された場合に,パッケージの二重配布を防止できます。

なお,この方法では,日立プログラムプロダクト,他社ソフトウェア,およびOSパッチの組み込み状態は配布管理システムに報告できません。

ユーザ資源状態の報告を図4-8に示します。

図4-8 ユーザ資源状態の報告

[図データ]

<この項の構成>
(1) ユーザ資源状態ファイルの作成規則
(2) ユーザ資源状態ファイルの文法

(1) ユーザ資源状態ファイルの作成規則

ユーザ資源状態ファイルは次の行形式で,フルスクリーンエディタなどで作成します。

属性名[Tab]設定値[Enter]

属性名
ユーザ資源状態ファイルで指定する項目を指定します。

設定値
ユーザ資源状態ファイルの項目に対して設定する値を指定します。

ユーザ資源状態ファイルは,次の規則に従って作成してください。

(2) ユーザ資源状態ファイルの文法

(a) 形式

ResourceName 資源名
ResultInformation {NORMAL|ERROR}
Status ユーザステータス
〔WorkstationAddress 配布先名〕
〔Version バージョン/リビジョン〕
〔Generation 世代番号〕
〔Comments ユーザコメント〕

(b) 説明

ResourceName 資源名 〜<半角の英大文字,数字,ハイフン,およびアンダーバー>((1〜44文字))
配布結果を送信するパッケージの名称を指定します。

ResultInformation 〜 {NORMAL|ERROR}
パッケージの配布結果をエンドステータスに設定します。JP1/NETM/DM Clientで配布したパッケージの配布結果として,配布管理システムに送信する場合に指定します。

NORMAL
エンドステータス(90)を設定します。

ERROR
エンドステータス(9F)を設定します。

Status ユーザステータス 〜<半角の16進数>((2けた))
配布管理システムに通知するパッケージの配布結果を,ユーザステータスとして指定します。ユーザステータスの指定方法については,「付録B ステータスコード」を参照してください。

WorkstationAddress 配布先名 〜<半角英数字,ハイフンおよびアンダーバー>((1〜255文字))
ユーザ資源状態ファイルを送信するUNIXマシンの配布先名を指定します。配布先名は,配布管理システムで指定するUNIXマシンの名称です。配布先名の指定方法については,各配布管理システムのマニュアルを参照してください。
この値を省略すると,最後にパッケージが配布されたとき,指定されていた配布先名が仮定されます。パッケージが一度も配布されていない場合は,空白が仮定されます。
Windows版JP1/NETM/DM Managerでホスト識別子を使用する設定の場合,この値は省略してください。

Version バージョン/リビジョン 〜<半角の英大文字,数字およびスラント>((1〜6文字))
パッケージのバージョン/リビジョンを指定します。この値を省略すると,000000が仮定されます。

Generation 世代番号 〜<半角の英大文字,数字>((4けた))
パッケージの世代番号を指定します。この値を省略すると,0000が仮定されます。

Comments ユーザコメント 〜 ((1〜50文字(半角の場合)))
パッケージに対するユーザコメントを指定します。この値を省略すると,空白文字が仮定されます。
この値は,Windowsの配布管理システムではインストールパッケージ一覧に表示されます。UNIXの配布管理システムでは資源名に表示されます。

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