JP1/NETM/DM Client(UNIX(R)用)

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2.5.4 組み込み失敗時のリカバリ

パッケージの組み込みが失敗すると,配布したパッケージ(新バージョン)とすでに組み込まれているパッケージ(旧バージョン)の両方が使えなくなります。このようなときは,リカバリ機能を使うと旧バージョンのパッケージを回復(リカバリ)できます。

<この項の構成>
(1) リカバリ機能の概要
(2) 配布先システムでの準備
(3) 任意のバックアップの取得
(4) リカバリ機能の制限

(1) リカバリ機能の概要

リカバリ機能を使用するには,パッケージング時に,リカバリするかどうかを指定します。また,リカバリが失敗または実行されないときに,バックアップを保存するかどうかを指定します。

リカバリを指定したパッケージが配布されると,配布先システムでは,パッケージを組み込む前に旧バージョンのバックアップを取得します。組み込みに失敗またはユーザ組み込み後処理に失敗した場合は,バックアップを使って旧バージョンをリカバリします。旧バージョンへのリカバリが成功すると,バックアップは削除されます。また,リカバリが実行されなかった(組み込みが正常終了した)ときも,バックアップは削除されます。

(2) 配布先システムでの準備

リカバリ機能を使う場合,配布先システムでは,バックアップ用のディレクトリを作成しておく必要があります。作成方法については,「第2編 6.10 バックアップ用のディレクトリの作成」を参照してください。

リカバリ機能を使う配布先システムでは,バックアップ取得時に旧バージョンのサイズ分のディスク容量が必要になります。バックアップ取得に必要な容量を見積もり,リカバリ機能が使えるかどうかを確認してください。リカバリ機能を使うときのディスク容量の見積もり方法については,「第2編 6.2 ハードディスク所要量およびメモリ所要量の見積もり」を参照してください。

(3) 任意のバックアップの取得

通常は上書きされるファイルのバックアップが取得されますが,パッケージがユーザデータおよびユーザプログラムの場合は任意のバックアップを取得できます。任意のバックアップを取得するには,バックアップを取得したいファイルやディレクトリを記述したバックアップリストを作成し,パッケージング時に指定します。バックアップリストを指定したパッケージが組み込まれたあと,次のバージョンの配布でリカバリ機能を使ったときに,バックアップリストの指定に従ってバックアップが取得されます。バックアップリストの作成については,「第2編 7.4.1 バックアップの取得」を参照してください。

(4) リカバリ機能の制限

次に示す障害が起こった場合,バックアップは取得されますが,リカバリは実行されません。

この場合,取得されたバックアップを保存しておけばリカバリを再試行できます。リカバリが失敗したときでも,バックアップを保存しておけばリカバリを再試行できます。リカバリの再試行は,配布管理システムおよび配布先システムの両方から指示できます。リカバリの再試行については,「第4編 12.2.1(3) リカバリ機能の障害」を参照してください。

なお,日立プログラムプロダクトには,属性によってリカバリ機能を使えないものがあります。リカバリを指定できない日立プログラムプロダクトにリカバリを指定しても,リカバリは実行されません。また,他社ソフトウェアの場合,HP-UX版のソフトウェア以外は,リカバリ機能を使用できません。

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