JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
長期間にわたり運用を続けると,インベントリ情報や稼働情報が蓄積されて,データベース容量を圧迫するだけではなく,データベースの検索や更新処理にも影響を及ぼし,システムの性能を低下させるおそれがあります。
次に示す項目はこのような性能低下を回避するためにCSV出力ユティリティなどを使用して,情報の登録数を定期的に確認して不要な情報を削除することをお勧めします。
CSV出力ユティリティについては,マニュアル「運用ガイド1」の「9.1.1 CSV形式ファイルに出力できる項目」を参照してください。
なお,削除によるリレーショナルデータベースの断片化を解消するために,削除後にデータベースの再編成を行うこともお勧めします。
リレーショナルデータベースにEmbedded RDBを使用している場合の再編成の手順については,「5.2.1(2) データベースの再編成」を参照してください。
また,リレーショナルデータベースにMicrosoft SQL ServerまたはOracleを使用している場合のデータベースの再編成については,各RDBMSのマニュアルを参照してください。
- <この項の構成>
- (1) システム構成
- (2) インベントリ情報
- (3) ジョブ
- (4) パッケージ
- (5) ソフトウェアの稼働情報
- (6) クライアントに適用するパッチ
(1) システム構成
- システム構成情報
CSV出力ユティリティであて先属性を出力して登録数を確認できます。
不要なホストはシステム構成情報のメンテナンスで削除することができます。
システム構成情報のメンテナンスについては,マニュアル「導入・設計ガイド」の「2.10.4 システム構成情報のメンテナンス」を参照してください。
また不要な削除履歴の削除の詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「9.6.4 削除履歴の削除」を参照してください。
(2) インベントリ情報
- ソフトウェア情報
- インストールパッケージ
CSV出力ユティリティでインストール済みパッケージ情報を出力して登録数を確認できます。
インストールパッケージ情報の削除の詳細はマニュアル「運用ガイド1」の「3.2.7 取得したソフトウェア情報の削除」を参照してください。
- ソフトウェアインベントリ
CSV出力ユティリティでソフトウェアインベントリを出力して登録数を確認できます。
ソフトウェアインベントリ辞書からのソフトウェアの削除は,マニュアル「運用ガイド1」の「3.2.5 ソフトウェアインベントリ辞書の編集」を参照してください。
なお,削除されたホストの不要なインベントリ情報はデータベースマネージャから一括して削除できます。
詳細はマニュアル「導入・設計ガイド」の「2.2.8(2) システム構成にないホストのインベントリ情報について」を参照してください。
- ジョブ定義
リモートインストールマネージャの[ジョブ定義]ウィンドウで登録数を確認できます。
またフォルダを作成することでジョブを管理しやすくなります。
詳細は,マニュアル「運用ガイド1」の「8.3.2 保存したジョブおよびフォルダの管理」を参照してください。
- ジョブの実行結果
CSV出力ユティリティでジョブ実行状況を出力して登録数を確認できます。
[ジョブ実行状況]ウィンドウからだけでなく,コマンドでもジョブの実行と削除ができます。
ジョブの削除については,マニュアル「運用ガイド1」の「8.5.1 ジョブの削除」を参照してください。
なお,ジョブの実行結果の保存の設定で不要なジョブの実行結果を記録しないようにすることでディスク容量を削減できます。
詳細はマニュアル「構築ガイド」の「4.2.6 [結果記録オプション]パネル」を参照してください。
CSV出力ユティリティでパッケージ属性を出力して登録数を確認できます。
[パッケージ]ウィンドウだけでなく,コマンドでもパッケージ登録と削除ができます。
パッケージの削除についてはマニュアル「運用ガイド1」の「2.4.4 キャビネットおよびパッケージの削除」を参照してください。
(5) ソフトウェアの稼働情報
- 操作ログ
稼働情報の格納処理のログ(MONRST.LOGファイル)で登録数を確認できます。
抑止履歴,操作履歴および稼働時間といった稼働情報の格納,削除の詳細は,マニュアル「運用ガイド1」の「6.4 稼働情報を取得する」を参照してください。
稼働情報を自動で格納する設定の場合,稼働情報の格納および削除は自動で行うので,運用時の操作は不要です。
稼働情報を手動で格納する設定の場合,稼働情報の格納および削除はコマンドで実行します。
なお,不要な稼働情報の削除については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.6.5 稼働情報管理の運用例」を参照してください。
- 操作履歴退避ディレクトリ
セットアップの[稼働監視]パネルで下記項目を設定することでサイズを確認できます。
"しきい値に達した場合イベントビューアにメッセージを出力する"
詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「4.2.14 [稼働監視]パネル」を参照してください。
(6) クライアントに適用するパッチ
リモートインストールマネージャの[更新プログラムの管理]ダイアログボックスで登録数を確認できます。
不要になった取得済みのパッチの削除の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「7.1.1 パッチを取得する」を参照してください。
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