JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
JOB_DESTINATIONタグでは,ジョブのあて先を指定します。このタグは,dcmcollコマンド,dcminstコマンド,およびdcmsuspコマンドで使用します。
指定できるパラメタ,およびコマンドの引数との対応を次の表に示します。
- (凡例) −:コマンドの引数では指定できない
- 注※1
- dcmsuspコマンドでは使用できません。
- 注※2
- groupおよびhost_nameと,directory_com,directory_groupおよびdirectory_ouは同時に指定できません。ただし,groupおよびhost_nameは同時に指定してもかまいません。また,directory_com,directory_group,およびdirectory_ouは,組み合わせに関係なく同時に指定してもかまいません。
- <この項の構成>
- (1) 形式
- (2) 説明
- (3) 注意事項
JOB_DESTINATION{
directory_com=コンピュータの階層
directory_group=グループの階層
directory_ou=組織単位(OU)の階層
group=あて先グループ名
host_name=ホスト名
lower_clients=すべてのあて先指定の有無
}
- directory_com=コンピュータの階層
配布管理システムで取得したディレクトリ情報のコンピュータの階層を指定します。コンピュータの階層の指定例を次に示します。
directory_com=CN=COM001,OU=Hitachi,DC=Domain001,DC=xx,DC=jp
複数のコンピュータの階層を指定する場合は,コンピュータの階層を「;」で区切ってください。「directory_com」を複数行記述して,複数のコンピュータの階層を指定することもできます。directory_comはdirectory_groupおよびdirectory_ouとの合計で200個まで指定できます。
- directory_group=グループの階層
配布管理システムで取得したディレクトリ情報のグループの階層を指定します。グループの階層の指定例を次に示します。
directory_group=XX=Group001,OU=Hitachi,DC=Domain001,DC=xx,DC=jp
複数のグループの階層を指定する場合は,グループの階層を「;」で区切ってください。「directory_group」を複数行記述して,複数のグループの階層を指定することもできます。directory_groupは,directory_comおよびdirectory_ouとの合計で200個まで指定できます。
- directory_ou=組織単位(OU)の階層
配布管理システムで取得したディレクトリ情報の組織単位(OU)の階層を指定します。組織単位(OU)の階層の指定例を次に示します。
directory_ou=OU=Hitachi,DC=Domain001,DC=xx,DC=jp
複数の組織単位(OU)の階層を指定する場合は,組織単位(OU)階層を「;」で区切ってください。「directory_ou」を複数行記述して,複数の組織単位(OU)階層を指定することもできます。directory_ouは,directory_comおよびdirectory_groupとの合計で200個まで指定できます。
- group=あて先グループ名
配布管理システムで定義されたあて先グループ名を,ルートからのパスで指定します。あて先グループ名の指定例を次に示します。
group=\group1\group2\group
複数のあて先グループ名を指定する場合は,あて先グループ名を「;」で区切ってください。「group=」を複数行記述して,複数のあて先グループ名を指定することもできます。groupは,host_nameとの合計で200個まで指定できます。
- host_name=ホスト名
配布管理システムで定義されたクライアントのホスト名を指定します。ホスト識別子を使用しない場合は,あて先のクライアントのホスト名だけを指定してもジョブは実行されます。ホスト識別子を使用する場合は,あて先を対象のクライアントまでの経路で指定するか,ホスト名ではなくホスト識別子を指定してください。
ホスト識別子の使用の有無に関係なく,あて先を対象のクライアントまでの経路で指定する場合は,次に示すように「\」で始め,中継システムを「\」で区切って指定してください。
host_name=\Submanager1\Submanager2\Submanager3\host1
また,あて先として中継システムを指定するジョブで,あて先の経路を指定する場合は,次に示すように経路とあて先の両方に中継システムの名称を指定してください。
host_name=\Submanager1\Submanager1
複数のホストを指定する場合は,ホスト名を「;」で区切って指定してください。「host_name=」を複数行記述して,複数のホスト名を指定することもできます。host_nameは,groupとの合計で200個まで指定できます。
なお,クライアントをIPアドレスで管理している場合は,IPアドレスを指定してください。
lower_clientsパラメタに「Y」を指定する場合,host_nameパラメタには,中継マネージャを指定します。
- lower_clients=すべてのあて先指定の有無
中継マネージャ配下のすべてのクライアントをあて先とするかどうかを「Y」または「N」で指定します。
- Y
- host_nameで指定した中継マネージャ配下のすべてのクライアントをあて先とします。
- host_nameには複数のホストを指定できますが,中継マネージャ以外は指定できません。また,groupを指定しても無視されます。
- N
- host_nameに指定したホスト,およびgroupに指定したあて先グループをジョブのあて先とします。
このパラメタを指定しない場合は,「N」が自動的に設定されます。
このパラメタは,dcminstコマンド以外は,指定しても無視されます。また,JP1/NETM/DM Client(中継システム)で指定した場合も無視されます。
- JOB_DESTINATIONタグは,JOB_DESTINATION_IDタグと同時に指定できません。コマンドの引数で指定する場合も,/h,/g,/dc,/dg,および/doは,/Xと同時に指定できません。
- ホスト識別子を使用し,運用キーをホスト名にしている場合,以下のときは,host_nameパラメタを使用できません。
- セットアップの[運用キー]パネルで,アドレス解決の方法を「Windowsネットワークを使用する」に設定しているが,アドレス解決に失敗する。
- セットアップの[運用キー]パネルで,アドレス解決の方法を「JP1/NETM/DMのシステム構成を使用する」に設定している。
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