JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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10.2.6 各機器の詳細情報の管理

ここでは,各機器の詳細情報の管理について説明します。各機器の詳細情報は,各業務で検索または集計した結果から,[機器詳細]ダイアログボックスとして表示します。

[機器詳細]ダイアログボックスでは,機器に関するさまざまな情報を参照したり,編集したりします。[機器詳細]ダイアログボックスで参照できる情報と表示されるタブを次に示します。

<この項の構成>
(1) 機器の詳細情報を参照および変更する([機器]タブ)
(2) ネットワーク情報を参照および変更する([ネットワーク]タブ)
(3) インストールされているソフトウェアを参照および変更する([ソフトウェア]タブ)
(4) パッチ情報を参照および追加する([パッチ情報]タブ)
(5) ウィルス対策ソフトウェア情報を参照および追加する([ウィルス対策]タブ)
(6) インベントリ情報を参照する([インベントリ]タブ)
(7) 変更履歴を参照する([変更履歴]タブ)

(1) 機器の詳細情報を参照および変更する([機器]タブ)

[機器詳細]ダイアログボックスの[機器]タブでは,「部署」などの情報を参照および編集します。[機器詳細]ダイアログボックスの[機器]タブを次の図に示します。

図10-15 [機器詳細]ダイアログボックスの[機器]タブ

[図データ]

(a) 稼働管理の対象に設定する

機器を稼働状況の管理対象にするかどうかを設定します。稼働状況の管理対象に設定することで,業務メニュー「不稼働機器一覧」での検索対象にできます。

稼働状況の管理対象にするには,「稼働管理種別」を「稼働管理対象」に設定します。

(b) 部署を変更する

機器を使用している部署を変更します。[機器詳細]ダイアログボックスで変更した値は,配布管理システムで管理しているインベントリ情報と異なっていても上書きされません。

[機器詳細]ダイアログボックスで設定した値より,業務メニュー「IPグループ管理」で作成した部署別IPグループに対応した値を優先させる場合は,タスク「データメンテナンス」で,IPグループに対応した値で上書きするように設定できます。タスク「データメンテナンス」の実施内容を選択する方法については,マニュアル「構築ガイド」の「10.7.2 タスク「データメンテナンス」で実施する作業の指定」を参照してください。

(c) 機器状態を変更する

機器の状態を変更します。

機器状態を「返却」,「廃棄」または「仮廃棄」の状態にすると,Windowsのタスクスケジューラに登録されたタスク「データメンテナンス」の実行時に,該当する機器の関連情報がすべて削除されます。

なお,操作画面から更新したものについても同様に削除されます。

機器の状態は,「在庫」,「運用」,「返却」,「廃棄」,「仮廃棄」および「抹消」から選択できます。

(2) ネットワーク情報を参照および変更する([ネットワーク]タブ)

[機器詳細]ダイアログボックスの[ネットワーク]タブでは,「IPアドレス」と関連するネットワーク情報を参照および編集します。[機器詳細]ダイアログボックスの[ネットワーク]タブを次の図に示します。

図10-16 [機器詳細]ダイアログボックスの[ネットワーク]タブ

[図データ]

(a) IPアドレスを追加する

IPアドレスを追加する手順を次に示します。

  1. [新規登録]ボタンをクリックする。
    [ネットワーク情報登録]ダイアログボックスが表示されます。
    未使用のIPアドレスを検索する必要がない場合は,手順7.に進んでください。
    キャンセルする場合は,[閉じる]ボタンをクリックしてください。
  2. 未使用のIPアドレスを検索して指定する場合は,[参照]ボタンをクリックする。
    [未使用IPアドレス一覧]ダイアログボックスが表示されます。
  3. 指定したいIPグループに応じてタブを選択する。
  4. 必要に応じて検索条件を指定して,[検索]ボタンをクリックする。
    IPグループが検索されます。
  5. 指定したい「IPグループ名」のラジオボタンを選択状態にして,[決定]ボタンをクリックする。
    [未使用IPアドレス]ダイアログボックスが表示されます。
    キャンセルする場合は,[閉じる]ボタンをクリックしてください。
  6. 指定したい「未使用IPアドレス」のラジオボタンを選択状態にして[決定]ボタンをクリックする。
    IPアドレスが指定されます。
  7. [ネットワーク情報登録]ダイアログボックスで[登録]ボタンをクリックする。
    指定した値でIPアドレスが追加されます。
     

「DHCPサーバ名」と「IPアドレス」を両方指定すると,指定したIPアドレスは登録されますが,利用されていると見なされません。そのため,未使用のIPアドレスのままとなります。

(b) ネットワーク情報を編集する

「IPアドレス」のアンカーをクリックすると表示される[ネットワーク情報詳細]ダイアログボックスでは,各IPアドレスに対応する次の情報を参照および編集できます。[ネットワーク情報詳細]ダイアログボックスを次の図に示します。

図10-17 [ネットワーク情報詳細]ダイアログボックス

[図データ]

ネットワーク情報を編集して[更新]ボタンをクリックすると,指定した内容でネットワーク情報を更新できます。また,IPアドレスのチェックボックスをオンにして[削除]ボタンをクリックすると,ネットワーク情報を削除できます。キャンセルする場合は,[閉じる]ボタンをクリックしてください。

(3) インストールされているソフトウェアを参照および変更する([ソフトウェア]タブ)

[機器詳細]ダイアログボックスの[ソフトウェア]タブでは,機器にインストールされているソフトウェアの情報を参照および編集します。[機器詳細]ダイアログボックスの[ソフトウェア]タブを次の図に示します。

図10-18 [機器詳細]ダイアログボックスの[ソフトウェア]タブ

[図データ]

「インストールソフトウェア名」には,インストールソフトウェア名,バージョンに加えて,ファイル名が登録されている場合は,ファイル名,ファイルサイズ,ファイル日付が表示されます。また,パッケージ識別IDを取得している場合は,パッケージ元属性およびパッケージ識別IDも表示されます。

(a) インストールソフトウェア情報を編集する

「インストールソフトウェア名」のアンカーをクリックすると表示される[インストールソフトウェア情報詳細]ダイアログボックスでは,インストールされているソフトウェアのプロダクトID,インストール日およびインベントリ取り込み制御の設定を変更できます。

[インストールソフトウェア情報詳細]ダイアログボックスを次の図に示します。

図10-19 [インストールソフトウェア情報詳細]ダイアログボックス

[図データ]

Microsoft OfficeのプロダクトIDは自動的に登録されますが,それ以外のプロダクトIDは[機器詳細]ダイアログボックスの[ソフトウェア]タブで登録します。

各項目を編集して[更新]ボタンをクリックすると,指定した内容でインストールソフトウェア情報を更新できます。また,[削除]ボタンをクリックすると,インストールソフトウェア情報を削除できます。キャンセルする場合は,[閉じる]ボタンをクリックしてください。

(b) Microsoft Officeのコンポーネントの情報を参照する

Microsoft Officeに含まれるコンポーネントの情報を参照できます。「プロダクトID」のアンカーをクリックすると,[コンポーネント詳細]ダイアログボックスが表示されて,コンポーネントの情報を参照できます。

なお,コンポーネント情報の追加および削除はできません。

[コンポーネント詳細]ダイアログボックスを次の図に示します。

図10-20 [コンポーネント詳細]ダイアログボックス

[図データ]

(c) インストールされているソフトウェア名を追加する

UNIXやネットワークに接続されていない機器にインストールされているソフトウェア名を登録できます。

インストールされているソフトウェア名を追加する手順を次に示します。

  1. [追加]ボタンをクリックする。
    [インストールソフトウェア情報追加]ダイアログボックスが表示されます。
  2. 「インストールソフトウェア名」の[参照]ボタンをクリックする。
    [インストールソフトウェアリスト参照]ダイアログボックスが表示されます。
  3. 必要に応じて検索条件を指定して[検索]ボタンをクリックする。
    条件に一致するインストールソフトウェア名が検索されます。
  4. 登録したい「インストールソフトウェア名」のラジオボタンを選択状態にして,[決定]ボタンをクリックする。
    [インストールソフトウェアリスト参照]ダイアログボックスが閉じて,指定したインストールソフトウェアの情報が[インストールソフトウェア情報追加]ダイアログボックスに追加されます。
  5. [登録]ボタンをクリックする。
    指定した内容が登録されます。

[インストールソフトウェア情報追加]ダイアログボックスからインストールされているソフトソフトウェア名を追加する流れを次の図に示します。

図10-21 インストールされているソフトウェア名を追加する流れ

[図データ]

(d) インストールされているソフトウェア名を削除する

インストールされているソフトウェア名を削除するには,削除したいソフトウェアのチェックボックスをオンにして,[削除]ボタンをクリックします。

(4) パッチ情報を参照および追加する([パッチ情報]タブ)

[機器詳細]ダイアログボックスの[パッチ情報]タブでは,機器に適用されているパッチ情報を参照および追加します。

[機器詳細]ダイアログボックスの[パッチ情報]タブを次の図に示します。

図10-22 [機器詳細]ダイアログボックスの[パッチ情報]タブ

[図データ]

(a) パッチ情報を参照する

パッチ情報を参照する手順を次に示します。

  1. プルダウンから参照したい情報を選択する。
    「適用」,「未適用」または「(空白)」を選択してください。「適用」と「未適用」の両方のパッチ状態を参照する場合には,「(空白)」を選択します。
  2. [表示]ボタンをクリックする。
    選択した情報のパッチ情報が表示されます。
(b) パッチ情報を追加する

適用のパッチ情報を追加する手順を次に示します。

  1. [追加]ボタンをクリックする。
    [パッチ情報追加]ダイアログボックスが表示されます。
  2. 「パッチ名」の[参照]ボタンをクリックする。
    [パッチリスト参照]ダイアログボックスが表示されます。
  3. 必要に応じて検索条件を指定して[検索]ボタンをクリックする。
    条件に一致するパッチ名が検索されます。
    また,新規にパッチ情報を追加したい場合は,[新規登録]ボタンをクリックすると表示される[パッチリスト登録]ダイアログボックスで,パッチ名およびバージョンを指定してください。[登録]ボタンをクリックすると,パッチ情報が登録されます。
  4. 登録したい「パッチ名」のラジオボタンを選択状態にして,[決定]ボタンをクリックする。
    [パッチリスト参照]ダイアログボックスが閉じて,指定したパッチの情報が[パッチ情報追加]ダイアログボックスに追加されます。
  5. [登録]ボタンをクリックする。
    指定した内容が登録されます。

[パッチ情報追加]ダイアログボックスからパッチ情報を追加する流れを次の図に示します。

図10-23 適用されているパッチ情報を追加する流れ

[図データ]

(5) ウィルス対策ソフトウェア情報を参照および追加する([ウィルス対策]タブ)

[機器詳細]ダイアログボックスの[ウィルス対策]タブは,機器にインストールされているウィルス対策ソフトウェアのウィルス定義情報を参照および追加します。

[機器詳細]ダイアログボックスの[ウィルス対策]タブを次の図に示します。

図10-24 [機器詳細]ダイアログボックスの[ウィルス対策]タブ

[図データ]

(a) ウィルス定義情報を参照する

ウィルス定義情報を参照する手順を次に示します。

  1. プルダウンから参照したい情報を選択する。
    プルダウンには,ウィルス対策ソフトウェア名,ウィルス対策ソフトウェアバージョンが表示されます。表示させたい情報を選択してください。
  2. [表示]ボタンをクリックする。
    選択した情報のウィルス定義情報が表示されます。
(b) ウィルス定義情報を追加する

インストールされているウィルス定義情報を追加できます。

ウィルス定義情報を追加する手順を次に示します。

  1. [追加]ボタンをクリックする。
    [ウィルス定義情報追加]ダイアログボックスが表示されます。
  2. 「ウィルス対策ソフトウェア名」の[参照]ボタンをクリックする。
    [ウィルス定義情報参照]ダイアログボックスが表示されます。
  3. 必要に応じて検索条件を指定して[検索]ボタンをクリックする。
    条件に一致するウィルス対策ソフトウェア名が検索されます。
  4. 「ウィルス対策ソフトウェア名」のラジオボタンを選択状態にする。
    ウィルス定義バージョンを登録する場合は,「ウィルス対策ソフトウェア名」のアンカーをクリックすると表示される[ウィルス定義バージョン参照]ダイアログボックスで,登録したい「ウィルス定義バージョン」のラジオボタンを選択状態にしてください。
  5. [決定]ボタンをクリックする。
    [ウィルス定義バージョン参照]ダイアログボックスが閉じて,指定したウィルス定義バージョンの情報が[ウィルス定義情報追加]ダイアログボックスに追加されます。
  6. [登録]ボタンをクリックする。
    指定した内容が登録されます。

[ウィルス定義情報追加]ダイアログボックスからウィルス対策ソフトウェアを追加する流れを次の図に示します。

図10-25 インストールされているウィルス対策ソフトウェアを追加する流れ

[図データ]

(6) インベントリ情報を参照する([インベントリ]タブ)

[機器詳細]ダイアログボックスの[インベントリ]タブでは,配布管理システムのデータベースからインベントリ情報を直接参照します。配布管理システムとの接続環境が正しくない場合,および配布管理システムのインベントリ情報と引き当てられていない機器の場合は,表示されません。[機器詳細]ダイアログボックスの[インベントリ]タブを次の図に示します。

図10-26 [機器詳細]ダイアログボックスの[インベントリ]タブ

[図データ]

一覧では,[インベントリ]タブを表示した時点での,配布管理システムのデータベースで管理している最新のインベントリ情報を参照できます。

(7) 変更履歴を参照する([変更履歴]タブ)

[機器詳細]ダイアログボックスの[変更履歴]タブでは,移管履歴,機器構成の変更履歴,および機器にインストールされたソフトウェアの変更履歴を参照します。[機器詳細]ダイアログボックスの[変更履歴]タブを次の図に示します。

図10-27 [機器詳細]ダイアログボックスの[変更履歴]タブ

[図データ]

変更履歴を参照する手順を次に示します。

  1. プルダウンから参照したい情報を選択する。
    「移管」,「ハードウェア」または「ソフトウェア」を選択してください。
  2. [表示]ボタンをクリックする。
    選択した情報の変更履歴が表示されます。