JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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6.7.5 jamOperationLogAddUp(操作ログの集計)コマンドの実行

操作ログの集計を実行するjamOperationLogAddUpコマンドの機能,形式,オプション,戻り値,コマンド実行時の注意事項および実行例について説明します。

コマンドの実行ファイルは次のフォルダに格納されています。

JP1/NETM/DMのインストール先フォルダ\jp1asset\exe

jamOperationLogAddUpコマンドは,Windowsのタスクスケジューラにタスクとして登録することで,定期的に実行することもできます。タスクを登録するには,タスクのプロパティダイアログで,[タスク]タブの「実行するファイル名」に,次の内容を追加してください。

-f JP1/NETM/DMのインストール先フォルダ\jp1asset\exe\jamOperationLogAddUp.exe -p "検索パターン名" [-s 集計基点日] [-d 集計日数] [-k 集計結果保持日数]

注意事項
64ビット版のOSでAsset Information Manager Limitedのコマンドを実行する場合は,32ビット用のコマンドプロンプトで実行する必要があります。実行手順については,マニュアル「構築ガイド」の「10.11(2) 64ビット版のOSでコマンドやタスクを実行する場合の注意事項」を参照してください。
<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) オプション
(4) 戻り値
(5) コマンド実行時の注意事項
(6) 実行例

(1) 機能

操作ログを集計します。

(2) 形式

jamOperationLogAddUp -p "検索パターン名" [-s 集計基点日] [-d 集計日数] [-k 集計結果保持日数]

(3) オプション

-p "検索パターン名"
検索条件となる検索パターン名を指定します。登録されている検索パターンの名称を指定してください。このオプションは,必ず指定してください。検索パターンは,複数指定できます。複数指定する場合は,「-p "コピー検出" "ファイル持ち出し" "ファイル持ち出し抑止"」のように,検索パターン名の間に半角スペースを入れて指定してください。
検索パターン名に「"」が含まれている場合は,二つ続けて「"」を指定してください。例えば,「"平文持ち出し"」という検索パターン名の場合は,「-p """平文持ち出し"""」のように指定します。
-s 集計基点日
操作ログを集計する基準の日(集計基点日)を「-s yyyymmdd」(yyyyは2000〜9999の整数)の形式で指定します。このオプションは省略できます。省略すると,コマンドの実行日の前日が集計基点日となります。
-d 集計日数
集計基点日からx日前までを,集計期間として「-d Dx」(xは0〜2,192の整数)の形式で指定します。集計基点日の操作ログも含めてx+1日分集計されます。このオプションは省略できます。省略すると,集計基点日から6日前までの期間で集計します。例えば,5月4日が集計基点日の場合,3日前の5月1日から集計したいときは,「-d D3」と指定します。
-k 集計結果保持日数
集計基点日からy日前を,集計結果を保持しておく期限として「-k Dy」(yは0〜2,192の整数)の形式で指定します。なお,指定した日より過去の集計結果は削除されます。集計結果保持日数には,集計日数より大きい値を指定してください。このオプションは省略できます。省略すると,集計基点日から6日前までの集計結果は保持され,それより過去の集計結果が削除されます。
なお,集計結果保持日数に大きな値を指定すると,「Asset Information Manager Limited」のデータベースの容量が大きくなります。集計結果を保持する期限を検討して,指定してください。

(4) 戻り値

次の戻り値を返します。

戻り値 内容
0 正常終了。
1 正常終了(集計結果なし)。
2 パラメーターが不正です。
3 該当する検索パターンが存在しません。
4 JP1/NETM/DMとの接続でエラーが発生しました。
5 JP1/秘文との接続でエラーが発生しました。
6 環境不正です。
7 DLLロードエラーが発生しました。
8 操作ログ集計関数でエラーが発生しました。
9 レジストリ情報取得時にエラーが発生しました。
10 jamscript.exe実行時にエラーが発生しました。

(5) コマンド実行時の注意事項

(6) 実行例

実行例1
jamOperationLogAddUp - p "ファイル持ち出し" -d D2 -k D6
 
この例では,コマンドの実行日の前日を集計基点日として,集計基点日から2日前までの操作ログが集計されます。また,集計基点日の6日前より過去の集計結果が削除されます。
例えば,5月10日にコマンドを実行した場合,5月7日〜5月9日の期間で3日分の操作ログが集計され,5月3日より過去の集計結果が削除されます。
実行例1の処理内容を次の図に示します。

図6-43 実行例1の処理内容

[図データ]
実行例2
jamOperationLogAddUp - p "ファイル持ち出し" -d D2 -k D3
 
この例では,集計期間が,過去の集計期間と重複する場合について説明します。
例えば,1回目の集計として5月10日にコマンドを実行した場合,5月7日〜5月9日の期間で3日間分の操作ログが集計されます。次に,2回目の集計として5月12日にコマンドを実行した場合,5月9日〜5月11日の期間で3日分の操作ログが集計されます。このとき,5月9日の集計結果は上書きされます。2回目にコマンドを実行することで,5月8日より過去の集計結果が削除されるため,1回目に集計した5月7日の集計結果は削除されます。
集計結果としては,1回目に集計した5月8日の集計結果と2回目に集計した5月9日〜5月11日の集計結果が保存されています。
実行例2の処理内容を次の図に示します。

図6-44 実行例2の処理内容

[図データ]