JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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6.6.3 検索パターンを利用した操作ログの確認方法

検索したい操作ログの検索条件があらかじめ登録されている検索パターンを使用して操作ログを検索します。検索パターンを使用すると,検索ごとに検索条件を設定する手間が省けます。

検索パターンは,[操作ログ一覧]ウィンドウの次の個所から設定します。

図6-35 [操作ログ一覧]ウィンドウの検索パターン名指定領域

[図データ]

検索パターン名
登録されている検索パターンの中から検索パターンを選択します。デフォルトで提供されている検索パターンについては,「(1) デフォルトで提供されている検索パターン」を参照してください。
[適用]ボタン
クリックすると,選択した検索パターンが検索条件に反映されます。
[保存]ボタン
クリックすると,コンボボックスに表示されている検索パターン名で,検索パターンが登録または更新されます。検索パターンを登録および更新する方法については,「(2) 検索パターンの登録および更新」を参照してください。
[削除]ボタン
クリックすると,コンボボックスに表示されている検索パターンが削除されます。検索パターンを削除する方法については,「(3) 検索パターンの削除」を参照してください。

ファイルを持ち出す操作ログを検索する場合を例に,検索パターンを使用して操作ログを検索する手順を次に示します。

  1. 「検索パターン名」で「ファイル持ち出し」を選択する。
    「ファイル持ち出し」は,デフォルトで提供されている検索パターンです。デフォルトで提供されているほかの検索パターンについては,「(1) デフォルトで提供されている検索パターン」を参照してください。必要に応じて検索条件を修正します。
    また,条件を初期状態に戻すには,[クリア]ボタンをクリックします。
  2. [適用]ボタンをクリックする。
    検索パターンが検索条件に反映されます。検索パターン「ファイル持ち出し」で設定される検索条件を次に示します。
    • 「表示するログ」:「ファイル操作」
    • 「検索対象製品」:「JP1/秘文 IC」
    • 「種別」:「組織外持ち出し」,「平文持ち出し」
    • 「状態(JP1/秘文)」:「正常」,「エラー」,「警告」
    「表示するログ」で設定できる操作ログについては,「6.6.2(2) 「表示するログ」の指定方法」を参照してください。
    検索結果が大量に表示されるおそれがあるため,検索する前に,検索条件を確認してください。
  3. [検索]ボタンをクリックする。
    検索条件に一致する操作ログが表示されます。
    表示される操作ログのうち,状態が「エラー」のJP1/秘文の操作ログは,枠が黄色く,「警告」のJP1/秘文の操作ログは,枠が赤く表示されます。状態が「正常」の操作ログには,枠は表示されません。
    検索結果に表示される操作ログの件数は5,000件です。
    手順1.で設定した検索パターンの条件を変更した場合は,検索パターンとして新規に登録することもできます。検索パターンを登録する手順については,「(2) 検索パターンの登録および更新」を参照してください。
<この項の構成>
(1) デフォルトで提供されている検索パターン
(2) 検索パターンの登録および更新
(3) 検索パターンの削除

(1) デフォルトで提供されている検索パターン

デフォルトで提供されている検索パターンの説明,および表示するログを次の表に示します。

表6-6 デフォルトで選択できる検索パターンの説明および表示するログ

検索パターン 説明 表示するログ
サイト閲覧 ユーザが閲覧したサイトなどのウィンドウタイトルを確認します。
  • ウィンドウタイトル変更
コピー検出 フォルダまたはファイルのコピーを確認します。
  • ファイル操作
プログラム起動抑止 プログラムの起動の抑止を確認します。
  • プログラム起動
全ログ出力 すべての操作ログを確認します。
  • プログラム起動
  • ウィンドウタイトル変更
  • ファイル操作
  • PC起動
  • 秘文ログイン
  • Webアクセス
  • 外部メディア操作
プログラム起動全出力 プログラムの起動,停止,または抑止を確認します。
  • プログラム起動
ウィンドウタイトル変更全出力 ウィンドウタイトルの変更を確認します。
  • ウィンドウタイトル変更
ファイル操作全出力 フォルダまたはファイルに対するユーザの操作を確認します。
  • ファイル操作
Webアクセス アクセスしたWebページのタイトルまたはURLを確認します。
  • Webアクセス
印刷ログ 印刷操作を確認します。
  • ファイル操作
外部メディア操作 外部メディアを接続または切断した操作,外部メディアへの接続が許可または抑止された操作を確認します。
  • 外部メディア操作
PC起動全出力 PCの起動・停止,ログオン・ログオフを確認します。
  • PC起動

表6-7 JP1/秘文 LogManagerとの連携時に選択できる検索パターンの説明および表示するログ

検索パターン 説明 表示するログ
ファイル持ち出し ファイルの持ち出しを確認します。
  • ファイル操作
コピー検出 フォルダまたはファイルのコピーを確認します。
  • ファイル操作
秘文ログイン失敗 JP1/秘文へのログインの失敗を確認します。
  • 秘文ログイン
ファイル持ち出し抑止 ファイルを持ち出す際,警告が出て持ち出せなかったことを確認します。
  • ファイル操作
全ログ出力 すべての操作ログを確認します。
  • プログラム起動
  • ウィンドウタイトル変更
  • ファイル操作
  • PC起動
  • 秘文ログイン
  • Webアクセス
  • 外部メディア操作
ファイル操作全出力 フォルダまたはファイルに対するユーザの操作を確認します。
  • ファイル操作
秘文ログイン全出力 JP1/秘文でのログイン,ログアウト,パスワード変更などの操作を確認します。
  • 秘文ログイン
印刷ログ 印刷操作を確認します。
  • ファイル操作

(2) 検索パターンの登録および更新

検索パターンを登録および更新する手順を次に示します。検索パターンは幾つでも登録できます。

  1. 検索条件を設定する。
    目的に応じて検索条件を設定します。検索結果が大量に表示されるおそれがあるため,適切な検索条件を指定してください。
    すでに登録されている検索パターンを更新する場合は,検索パターンを選択して[適用]ボタンをクリックすると,検索条件が設定されます。そのあとで,検索条件を変更します。
  2. 「検索パターン名」に検索パターン名を入力する。
    検索パターン名を,64バイト以内の半角英数字,全角文字または記号で入力します。検索パターンを更新する場合は,更新後の検索パターン名が入力されていることを確認します。
  3. [保存]ボタンをクリックする。
    登録,または更新を確認するダイアログが表示されます。
  4. [OK]ボタンをクリックする。
    設定した条件で検索パターンが保存されます。
    検索パターン名が登録されていない場合は,検索パターンが新規に登録されます。すでに登録されている検索パターン名を設定した場合は,設定した検索条件で検索パターンが更新されます。
    なお,[OK]ボタンをクリックする際,同時に,ほかのユーザが同じ名称で登録した場合はエラーになります。その場合は,別の検索パターン名で保存してください。
注意事項
JP1/NETM/DM Managerのコンポーネント「Asset Information Manager Limited」をバージョンアップすると,デフォルトで提供されている検索パターンは上書きされます。必要に応じて,あらかじめ検索パターンを別名で保存しておいてください。

(3) 検索パターンの削除

検索パターンを削除する手順を次に示します。

  1. 「検索パターン名」で,削除したい検索パターンを選択する。
  2. [削除]ボタンをクリックする。
    削除を確認するダイアログボックスが表示されます。
  3. [OK]ボタンをクリックする。
    設定した検索パターンが削除されます。