JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
マルチキャスト配布をする場合,次の点に注意してください。
- ネットワーク内で,複数の中継するシステムに同一のマルチキャストアドレスを設定すると,それらに接続するクライアントには,複数の中継するシステムからジョブがマルチキャスト配布されます。ジョブの配布の重複を避けるため,中継するシステムごとに一意のマルチキャストアドレスを使用してください。
- クライアントとその上位システムのマルチキャストアドレスが異なる場合,ジョブにマルチキャスト配布を指定してもユニキャスト配布されます。例えば,トラブルによって中継システムがダウンした場合,一時的にマルチキャストアドレスの異なるほかの中継システムを経由してジョブを実行すると,ユニキャスト配布になります。
- 分割配布を指定したジョブは,マルチキャスト配布できません。
- マルチキャスト配布時にクライアントが未起動の場合,またはクライアントPCの電源が入っていない場合,クライアントが起動したあと,またはクライアントPCの電源が入ったあとにマルチキャスト配布されます。
- マルチキャスト配布時にクライアントが非常駐の場合,システム起動時のポーリングを設定していれば,システム起動時にマルチキャスト配布されます。ただし,非常駐のときに[ジョブ実行]アイコンを起動した場合は,ユニキャストで配布されます。
- クライアントがマルチキャスト配布されたジョブを完全に受信できなかった場合,受信できなかった部分以降のデータが自動的にユニキャスト配布されます。
- ジョブの作成時,「マルチキャスト配布」とクライアント制御の「クライアントを起動させる」は同時に指定しないでください。両方指定してジョブを実行すると,電源がオフのクライアントPCに対しては配布時間が長くなります。電源がオフのクライアントPCを起動してマルチキャスト配布したい場合は,次の方法で実行してください。
- 「システム情報の取得」ジョブなどを「クライアントを起動させる」を指定して実行し,クライアントPCの電源をオンにする。
- 「マルチキャスト配布」を指定したジョブを実行する。
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