JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
システム構成を決定したあと,次の手順でマルチキャスト配布を実行します。
- マルチキャスト配布の送信側と受信側のセットアップで,マルチキャスト配布の設定をする。
- 配布管理システムでジョブを作成するとき,配布方式に「マルチキャスト配布」を指定する。
次に各手順を説明します。
- <この項の構成>
- (1) セットアップ
- (2) マルチキャスト配布を指定したジョブの作成
クライアントが接続する上位システムのセットアップで,マルチキャスト配布の送信側の設定をします。また,クライアントのセットアップで,受信側の設定をします。次の各ダイアログボックスの[マルチキャスト配布]パネルで設定してください。
- 送信側の設定
- JP1/NETM/DM Managerの場合
[サーバセットアップ]ダイアログボックス(サーバのセットアップ)
- JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合
[中継システムセットアップ]ダイアログボックス(中継システムの基本設定)
- 受信側の設定
- JP1/NETM/DM Client(クライアント)の場合
[クライアントセットアップ]ダイアログボックス
- JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合
[詳細情報の設定]ダイアログボックス(中継システムの詳細設定)
- JP1/NETM/DM Managerの中継マネージャの場合
[詳細情報の設定]ダイアログボックス(中継マネージャの詳細設定)
これらのセットアップで,ポート番号とマルチキャストアドレスを設定します。送信側では,パケットサイズも指定します。送信側で設定したマルチキャストアドレスに対して,ジョブは配布されます。受信側では,設定したマルチキャストアドレスへ配布されたジョブを受信します。設定内容の詳細については,マニュアル「構築ガイド」を参照してください。なお,セットアップでマルチキャスト配布の設定をしても,ユニキャスト配布を指定したジョブはユニキャスト配布されます。
- セットアップ時の注意事項
- クライアントの接続先の上位システムよりも上位のシステムでは,セットアップにマルチキャスト配布の設定をする必要はありません。例えば,マネージャ,中継システム,クライアントの順に接続している場合,マネージャのセットアップでは[マルチキャスト配布]パネルの設定は不要です。
- JP1/NETM/DM Client(中継システム)の[中継システムセットアップ]ダイアログボックスの[マルチキャスト配布]パネルの場合,送信用のポート番号の設定はありません。JP1/NETM/DM Client(中継システム)からマルチキャスト配布をする場合は,[詳細情報の設定]ダイアログボックスで設定されたマルチキャスト配布の受信用のポート番号が,送信にも適用されます。
- クライアントが接続する上位システムとクライアントの間に,IPマルチキャストに対応していないルータがある場合は,マルチキャスト配布はできなく,ユニキャスト配布になります。この場合,クライアントが接続する上位システムおよびクライアントのセットアップで,マルチキャスト配布の設定をしないでください。セットアップでマルチキャスト配布の設定をしていると,ユニキャスト配布に切り替わるまでに時間が掛かります。
マルチキャスト配布は,ジョブ単位で指定できます。ジョブをマルチキャスト配布したい場合,[ジョブの作成]ダイアログボックスの[ジョブの配布属性]パネルで,「配布方式」に「マルチキャスト配布」を指定します。ジョブの作成の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。
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