JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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6.1.3 ホスト識別子を使ったネットワーク管理

ノード識別キーに加えて,ホスト識別子でネットワークを管理できます。ホスト識別子の使用は,マネージャのセットアップで設定します。このマネージャ配下の中継システムおよびクライアントがホスト識別子で管理される対象になります。

<この項の構成>
(1) ホスト識別子を使用するメリット
(2) ホスト識別子の登録方法
(3) ホスト識別子の自動登録の契機
(4) ホスト識別子を使用する場合の注意事項

(1) ホスト識別子を使用するメリット

ホスト識別子を使うと次のメリットがあります。

(2) ホスト識別子の登録方法

ホスト識別子は各クライアントのインストール時に生成されます。生成されたホスト識別子はホスト識別子管理ファイルに保管されます。クライアントの再インストール時にホスト識別子管理ファイルがある場合は,ホスト識別子は生成されません。

生成されたホスト識別子は,上位システムへ登録されます。登録を有効にするには,JP1/NETM/DM Managerのセットアップで,[運用キー]パネルの「ホスト識別子の使用」を「する」に設定します。

次の図に示すように,ホスト識別子が上位システムへ自動登録されます。

図6-1 ホスト識別子の自動登録

[図データ]

(3) ホスト識別子の自動登録の契機

ホスト識別子が上位システムへ自動登録される契機を,システム構成情報の自動登録の設定別に次の表に示します。

表6-1 ホスト識別子が上位システムへ自動登録される契機

システム構成情報の自動登録 自動登録の契機
する
  • インストール時
  • セットアップで接続サーバの変更時
  • ホスト名,IPアドレス,またはホスト識別子の変更時
  • セットアップ内容の登録実行時
  • ホスト識別子が上位システムで未登録の場合に上位システムとの接続確立時
しない 上位システムとの接続確立時(上位システムにホスト識別子が未登録,またはホスト識別子の変更後)

(4) ホスト識別子を使用する場合の注意事項

配布管理システムを階層化したシステムで,ホスト識別子をサポートしていないバージョンのJP1/NETM/DM Managerをバージョンアップして,ホスト識別子を使用する場合,上位のJP1/NETM/DM Managerをバージョンアップしたあと,下位のJP1/NETM/DM Managerをバージョンアップする必要があります。