JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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4.9 省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する

●概要

クライアントのシステム情報として,PCの電源設定の情報を取得できます。クライアントから取得した電源設定の情報を集計することで,電源設定の状況を把握できます。

システム内のPCに対して省電力設定を規定している環境では,省電力設定が適用されていないクライアントに対して電源設定を変更するバッチファイルをリモートインストールすることで,省電力設定の徹底を図れます。

省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する流れを次の図に示します。

図4-9 省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する流れ(1/2)

[図データ]

図4-10 省電力設定が適用されていないクライアントの電源設定を変更する流れ(2/2)

[図データ]

●操作手順
  1. クライアントからシステム情報(電源設定の情報)を取得する。
    • システム情報の取得手順 → 運用1「3.1.1 システム情報の取得手順
  2. 取得したインベントリ情報(電源設定の情報)を集計する。
    • インベントリビューアの起動手順 → 運用1「4.1.1 インベントリビューアの起動
    • インベントリ情報の集計手順 → 運用1「4.2.1 集計手順
    「モニタの電源を切る(AC)」などの電源設定を条件に,クライアントを集計します。
  3. 省電力設定が適用されていないクライアントをグルーピングする。
    • 集計結果からのあて先グループの作成方法 → 運用1「4.2.7 集計結果からあて先グループを作成する
  4. 電源設定を変更するバッチファイルを作成する。
    Windowsのpowercfgコマンドを利用すると,電源設定を変更できます。例えば,OSがWindows XPのクライアントに対して,AC電源で動作しているモニタの電源を切るまでの時間を10分,システムスタンバイまでの時間を20分に設定したい場合は,次のようにバッチファイルを作成します。
    powercfg /change 自宅または会社のデスク /monitor-timeout-ac 10
    powercfg /change 自宅または会社のデスク /standby-timeout-ac 20
  5. バッチファイルをインストール後に起動する設定をしてパッケージングする。
    作成したバッチファイルをパッケージングします。また,リモートインストール後に起動させる外部ファイルに,作成したバッチファイルを指定します。
    • パッケージングの手順 → 運用1「2.1 パッケージングの方法
    • バッチファイルの起動の設定 → 運用1「2.2.10 [外部プログラム]パネル
  6. バッチファイルを実行するリモートインストールのジョブを作成・実行する。
    • ジョブの作成手順 → 運用1「2.3.1 リモートインストールの実行手順
    • ジョブの実行方法 → 運用1「8.3 ジョブを実行,保存する
  7. システム情報を取得して電源設定が変更されたか確認する。
    • システム情報の取得手順 → 運用1「3.1.1 システム情報の取得手順
●注意事項

取得できるインベントリ情報の注意事項については,「2.2.1(1) Windowsのクライアントから取得できるシステム情報」を参照してください。