JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.1.6 クライアントユーザの都合に合わせたインストール

配布管理システム主導のリモートインストールは,クライアントにとって便利である一方,場合によっては,クライアントで必要としていないソフトウェアが勝手にインストールされたり,クライアントの都合の悪い時間帯にインストールが始まったりするおそれもあります。このようなことを防ぐには,「クライアントユーザによるインストール」ジョブを使用します。

配布管理システムが「クライアントユーザによるインストール」ジョブを実行すると,クライアントに対してソフトウェアのインストールの許可だけが与えられます。クライアントは,パッケージセットアップマネージャを使用して,ウィンドウ上でインストールが許可されているソフトウェアを確認し,必要なソフトウェアだけをインストールできます。

この方法は,インストール時に,クライアントユーザがインストーラに手動で答えながらインストールしていきたい場合などにも有効です。

クライアントユーザの都合に合わせたリモートインストールの流れを次の図に示します。

図2-2 クライアントユーザの都合に合わせたリモートインストールの流れ

[図データ]

  1. 配布管理システムで「クライアントユーザによるインストール」ジョブを実行する。
    ジョブのあて先に指定したクライアントに対して,パッケージのインストール許可が与えられます。
    この時点では,パッケージはクライアントに配布されないで,配布管理システムまたは中継システム上にあります。
  2. クライアントのパッケージセットアップマネージャでソフトウェアを選択し,インストールを実行する。
    選択したソフトウェアがクライアントにダウンロードされ,インストールが開始されます。

パッケージセットアップマネージャの操作方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「11.4 パッケージセットアップマネージャを操作する」を参照してください。