JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.1.5 リモートインストールを実行するジョブ種別

配布するパッケージを作成したあと,配布管理システムでリモートインストールを指示するジョブを作成・実行します。リモートインストールに関連のあるジョブは3種類あります。このようなジョブの種類をジョブ種別と呼びます。

ここでは,リモートインストールを実行するジョブ種別について説明します。

<この項の構成>
(1) 「パッケージのインストール」ジョブ
(2) 「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ
(3) 「クライアントユーザによるインストール」ジョブ

(1) パッケージのインストール」ジョブ

配布管理システム(または中継システム)からクライアントへ,パッケージを配布し,インストールする,という最も基本的なジョブです。パッケージの配布とインストールを配布管理システム側の主導で実行します。

(2) 中継システムまでのパッケージ転送」ジョブ

配布管理システムから中継システムまで,パッケージの転送だけを行うジョブです。中継システムから先の配布・インストールについては,中継システムの管理者に任せてもかまいませんし,もう一度,配布管理システムから指示してもかまいません。「パッケージのインストール」ジョブを実行して,クライアントまで配布してください。

配布管理システムから,「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブと「パッケージのインストール」ジョブを組み合わせてリモートインストールする場合,それぞれのジョブの実行日時が,配布管理システム−中継システム間,中継システム−クライアント間の,パッケージの配布日時となります。

「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブで転送されたパッケージは,中継システムに保管されます。したがって,パッケージの保管期限内は配布管理システムから同一のパッケージが再配布されることはありません。パッケージの保管期限はパッケージング時に指定できます。一度転送したパッケージの保管期限を変更したい場合は,変更後のパッケージを再度中継システムまで転送する必要があります。

なお,中継システムからは,「中継システムまでのパッケージ転送」ジョブは指定できません。

(3) クライアントユーザによるインストール」ジョブ

クライアントに対してインストールの許可だけを与えておき,実際のインストールはクライアントに実行させるジョブです。「いつ」「何を」インストールするかを,クライアントユーザの判断に任せるというものです。

どのクライアントにも必ずインストールしなければならないソフトウェアであれば,通常のリモートインストールでかまいませんが,そうでない場合,クライアントが必要としていないソフトウェアまで勝手にインストールされてしまいます。このような場合に,この「クライアントユーザによるインストール」ジョブが有効です。

このジョブで配布されたソフトウェアを,クライアント側で確認し,インストールする運用については,「2.1.6 クライアントユーザの都合に合わせたインストール」を参照してください。