JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
JP1/NETM/DMのシステムを構成するプログラムには,次に示す3種類のプログラムがあります。
JP1/NETM/DMのシステムを構築する際,配布管理システム,中継するシステム,およびクライアントの各システム構成要素へ,用途に応じたプログラムをインストールします。
JP1/NETM/DMの各プログラムとシステム構成要素の関係を次の図に示します。
図1-22 プログラムとシステム構成要素の関係
次に,プログラムの種類とシステム構成要素で使用できるプログラムについて説明します。
JP1/NETM/DMのプログラムについて,それぞれ説明します。
JP1/NETM/DMが提供するすべての資産・配布管理の機能を使用でき,配下の中継するシステムおよびクライアントを管理するプログラムです。JP1/NETM/DMシステムの配布管理システムとして使用します。システムの最上位にあるJP1/NETM/DM Managerを,「マネージャ」と呼びます。
また,JP1/NETM/DM Managerを中継するシステムとして使用することもできます。JP1/NETM/DM Managerの中継するシステムを「中継マネージャ」と呼びます。
JP1/NETM/DMシステムの中継するシステム,またはクライアントとして使用するプログラムです。インストール時に,中継するシステムとして使用するか,クライアントとして使用するかを選択できます。JP1/NETM/DM Clientの中継するシステムを「中継システム」と呼びます。
JP1/NETM/DM Clientと同様に,JP1/NETM/DMシステムの中継するシステム,またはクライアントとして使用するプログラムです。インストール時に,中継するシステムとして使用するか,クライアントとして使用するかを選択できます。JP1/NETM/DM Client - Baseの中継するシステムも,JP1/NETM/DM Clientの中継するシステムと同様に「中継システム」と呼びます。
JP1/NETM/DM Client - Baseがインストールされたホストは,JP1/NETM/DM Clientがインストールされたホストと比較して,次の機能が制限されます。
JP1/NETM/DM Client - Baseがインストールされたホストでこれらの機能を使用する場合は,次に示すプログラムを別にインストールする必要があります。
JP1/NETM/DM Clientと,JP1/NETM/DM Client -Baseの機能とプログラム構成の関係を次の図に示します。
図1-23 JP1/NETM/DM Client - Baseの機能とプログラム構成
JP1/NETM/DM ClientとJP1/NETM/DM Client - Baseの機能差異の詳細については,「付録D.2 JP1/NETM/DM ClientとJP1/NETM/DM Client - Baseの機能差異」を参照してください。
システム構成要素(配布管理システム,中継するシステム,およびクライアント)で使用できるプログラムと種別を次の表に示します。
表1-1 システム構成要素で使用できるプログラム
システム構成要素 | 使用できるプログラム | 種別※ |
---|---|---|
配布管理システム | JP1/NETM/DM Manager |
|
JP1/NETM/DM Client | 中継システム | |
JP1/NETM/DM Client - Base | ||
中継するシステム | JP1/NETM/DM Manager | 中継マネージャ |
JP1/NETM/DM Client | 中継システム | |
JP1/NETM/DM Client - Base | ||
クライアント | JP1/NETM/DM Client | クライアント |
JP1/NETM/DM Client - Base |
注※ 種別は,プログラムをインストールする際に選択します。プログラムのインストールについては,マニュアル「構築ガイド」の「2. JP1/NETM/DM Managerをインストールする」または「3. JP1/NETM/DM Clientをインストールする」を参照してください。
基本的に,配布管理システムには,管理者用のプログラムであるJP1/NETM/DM Managerを使用します。本社のセンタサーバなど,JP1/NETM/DMのシステム全体を管理するプログラムとして利用できます。
JP1/NETM/DM ClientまたはJP1/NETM/DM Client - Baseをシステムの最上位に配置し,配布管理システムとして使用することもできます。ただし,JP1/NETM/DM Managerの配布管理システムに比べ,管理できるクライアントの台数や使用できる機能などに制限があります。このため,管理対象のクライアントが数十台といった小規模なシステムで使用してください。
JP1/NETM/DM ManagerとJP1/NETM/DM Clientの配布管理システムの機能差異については,「付録D.1 JP1/NETM/DM ManagerとJP1/NETM/DM Client(中継システム)の機能差異」を参照してください。
中継するシステムには,JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ),JP1/NETM/DM Client(中継システム)またはJP1/NETM/DM Client - Base(中継システム)を使用できます。
中継するシステムとしてどのプログラムを使用するかは,プログラムのインストール時に選択します。
中継システムは,中継マネージャに比べ,管理できるクライアントの台数や使用できる機能などに制限があります。中継するシステムからもJP1/NETM/DM Managerの配布管理システムと同じようにクライアントを管理したい場合は,中継マネージャを使用します。中継マネージャと中継システムの機能差異については,「付録D.1 JP1/NETM/DM ManagerとJP1/NETM/DM Client(中継システム)の機能差異」を参照してください。
JP1/NETM/DM ClientとJP1/NETM/DM Client - Baseはどちらもクライアントとして使用できます。
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