JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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1.3.1 基本的なシステム構成要素

JP1/NETM/DMのシステムは,次の要素で構成されています。

配布管理システム
システムの最上位に位置し,配下のシステムにソフトウェアの配布やインベントリ情報の取得を指示するジョブを実行する機能を持つシステムを「配布管理システム」と呼びます。
ジョブを実行するだけではなく,ジョブの実行状況を確認したり,取得したインベントリ情報を参照・集計したりして,配下のシステムを管理できます。
中継するシステム
配布管理システムとクライアントの中間に位置し,配布管理システムから実行されたジョブを配下のシステムへ中継する機能を持つシステムを「中継するシステム」と呼びます。
ジョブを中継する機能に加え,配下のシステムへジョブを実行する配布管理システムの機能と,ジョブを受信するクライアントの機能も持っています。
中継するシステムの配下に,クライアントのほか,中継するシステムをさらに設置することもできます。
クライアント
配布管理システムおよび中継するシステムの下位に位置し,配布管理システムから実行されたジョブを受信・実行し,実行結果を通知する機能を持つシステムを「クライアント」と呼びます。
配布されたソフトウェアをインストールしたり,インベントリ情報を配布管理システムに通知したりできます。

JP1/NETM/DMシステムでの,配布管理システム,中継するシステム,およびクライアントの関係を次の図に示します。

図1-20 JP1/NETM/DMシステムの構成要素の関係

[図データ]

なお,JP1/NETM/DMシステム全体の中で,一つの部門サーバが管理するシステムを見たとき,中継するシステムが,そのシステム内での配布管理システムとしての役割を持ちます。

図1-21 JP1/NETM/DMシステムの構成要素の関係(部門サーバが管理するシステム)

[図データ]