JP1/File Transmission Server -全銀TCP
JP1/全銀TCPを使用してファイル伝送を実行するためには,伝送サーバを起動する必要があります。伝送サーバの起動方法には,jztcdコマンドを使って手動で起動させる方法と,OSの起動時に自動的に起動させる方法の2とおりがあります。
- <この項の構成>
- (1) jztcdコマンドによる起動方法
- (2) 自動起動方法
- 注意事項
- jztcdコマンドの実行には,スーパーユーザー権限が必要です。
JP1/全銀TCPの伝送サーバを起動する方法を次に示します。
- スーパーユーザーでjztcdコマンドを実行する。
jztcdコマンドの詳細については,「7. コマンド」の「jztcd−伝送サーバの起動−」を参照してください。
伝送サーバの起動は,GUIの[メインメニュー]ウィンドウからも実行できます。詳細については,「8.3.2 [メインメニュー]ウィンドウ」を参照してください。
伝送サーバを自動起動させる場合は,次の設定が必要です。
- HP-UX,Linuxの場合
- 次の二つのうち,どちらかの方法で設定します。
- /etc/opt/jp1_ztc/startupをテキストエディターなどで開き,注釈(:#)を削除して保存します。
- /etc/opt/jp1_ztc/startup.modelを参考にしてユーザー独自にカスタマイズしたシェルを,/etc/opt/jp1_ztc/startupと置き換えます。
- AIXの場合
- 次の手順で設定します。
- 次の二つのうち,どちらかの操作をする。
・ /etc/opt/jp1_ztc/startupをテキストエディターなどで開き,注釈(:#)を削除して保存します。
・ /etc/opt/jp1_ztc/startup.modelを参考にしてユーザー独自にカスタマイズしたシェルを,/etc/opt/jp1_ztc/startupと置き換えます。
- mkitabコマンドを使用して,自動起動の設定をする。
自動起動の順序が正しく設定されるように,JP1/全銀TCPのサービスを登録してください。
・JP1/IMと連携しない場合
# mkitab "jp1_ztc:2:wait:/etc/opt/jp1_ztc/startup"
・JP1/IMと連携する場合
# mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"
# mkitab -i jp1base "jp1_ztc:2:wait:/etc/opt/jp1_ztc/startup"
# mkitab -i jp1base "jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start"
- 設定後,lsitabコマンドを使用して,設定内容を確認してください。JP1/IMと連携する場合,JP1/Base, JP1/IMよりもあとにJP1/全銀TCPの行があることが必要です。
# lsitab -a
<出力例>
init:2:initdefault:
brc::sysinit:/sbin/rc.boot 3 >/dev/console 2>&1 # Phase 3 of system boot
:
hntr2mon:2:once:/opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002start
jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start
jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start
jp1_ztc:2:wait:/etc/opt/jp1_ztc/startup
- AIXの場合は,JP1/全銀TCPをアンインストールする際,rmitabコマンドを使用して,手順2で追加した行を削除してください。
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