JP1/File Transmission Server -全銀TCP

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4.1.1 伝送サーバを起動する

JP1/全銀TCPを使用してファイル伝送を実行するためには,伝送サーバを起動する必要があります。伝送サーバの起動方法には,jztcdコマンドを使って手動で起動させる方法と,OSの起動時に自動的に起動させる方法の2とおりがあります。

<この項の構成>
(1) jztcdコマンドによる起動方法
(2) 自動起動方法

(1) jztcdコマンドによる起動方法

注意事項
jztcdコマンドの実行には,スーパーユーザー権限が必要です。

JP1/全銀TCPの伝送サーバを起動する方法を次に示します。

  1. スーパーユーザーでjztcdコマンドを実行する。
    jztcdコマンドの詳細については,「7. コマンド」の「jztcd−伝送サーバの起動−」を参照してください。

伝送サーバの起動は,GUIの[メインメニュー]ウィンドウからも実行できます。詳細については,「8.3.2 [メインメニュー]ウィンドウ」を参照してください。

(2) 自動起動方法

伝送サーバを自動起動させる場合は,次の設定が必要です。

HP-UX,Linuxの場合
次の二つのうち,どちらかの方法で設定します。
  • /etc/opt/jp1_ztc/startupをテキストエディターなどで開き,注釈(:#)を削除して保存します。
  • /etc/opt/jp1_ztc/startup.modelを参考にしてユーザー独自にカスタマイズしたシェルを,/etc/opt/jp1_ztc/startupと置き換えます。
AIXの場合
次の手順で設定します。
  1. 次の二つのうち,どちらかの操作をする。
    ・ /etc/opt/jp1_ztc/startupをテキストエディターなどで開き,注釈(:#)を削除して保存します。
    ・ /etc/opt/jp1_ztc/startup.modelを参考にしてユーザー独自にカスタマイズしたシェルを,/etc/opt/jp1_ztc/startupと置き換えます。
  2. mkitabコマンドを使用して,自動起動の設定をする。
    自動起動の順序が正しく設定されるように,JP1/全銀TCPのサービスを登録してください。
    ・JP1/IMと連携しない場合
    # mkitab "jp1_ztc:2:wait:/etc/opt/jp1_ztc/startup"
    ・JP1/IMと連携する場合
    # mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"
    # mkitab -i jp1base "jp1_ztc:2:wait:/etc/opt/jp1_ztc/startup"
    # mkitab -i jp1base "jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start"
設定後,lsitabコマンドを使用して,設定内容を確認してください。JP1/IMと連携する場合,JP1/Base, JP1/IMよりもあとにJP1/全銀TCPの行があることが必要です。
       # lsitab -a
 
<出力例>
init:2:initdefault:
brc::sysinit:/sbin/rc.boot 3 >/dev/console 2>&1 # Phase 3 of system boot
   :
hntr2mon:2:once:/opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002start
jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start
jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start
jp1_ztc:2:wait:/etc/opt/jp1_ztc/startup
 
AIXの場合は,JP1/全銀TCPをアンインストールする際,rmitabコマンドを使用して,手順2で追加した行を削除してください。