JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)
保存した定義情報を復元します。定義情報の復元は,[定義情報の保存・復元]ダイアログボックス,またはコマンドで実行します。
なお,IPF版で保存した定義情報をIPF版以外では復元することはできません。
また,逆に,IPF版以外で保存した定義情報をIPF版では復元することはできません。
また,定義情報の復元形式は,次の二つから選択できます。
- 元の情報を削除しない
復元先の元の定義情報を削除しないで,定義ファイルを復元します。
- 元の情報を削除する
復元先の元の定義情報を削除して,定義ファイルを復元します。
- 復元中に障害が発生した場合
- 復元中に障害が発生した場合,定義情報は復元されません。[元の情報を削除する]を指定する前に,元の情報を保存しておくことをお勧めします。
- 環境定義復元時の履歴情報ディレクトリについて
- 環境定義に指定されている履歴情報ディレクトリは,自動で作成されません。履歴情報ディレクトリがデフォルト以外の場合は,一度定義ユティリティで環境定義を更新してください。ディレクトリがないとJP1/FTPの各種サービスが起動できません。
- <この項の構成>
- (1) [定義情報の保存・復元]ダイアログボックスで実行する
- (2) ftsloadコマンドで実行する
(1) [定義情報の保存・復元]ダイアログボックスで実行する
- [定義情報の保存・復元]ダイアログボックスで[復元]をクリックする。
復元するファイルを指定するダイアログボックスが表示されます。
- 復元するファイルを指定し,[開く]をクリックする。
[復元する定義情報の選択]ダイアログボックスが表示されます。
- 復元する定義情報を選択し,選択した情報の復元の方法を指定する。
- [OK]をクリックする。
メッセージが表示されます。
- [OK]をクリックする。
- [定義情報の保存・復元]ダイアログボックスで[閉じる]をクリックする。
[復元する情報の選択]ダイアログボックスの各設定項目を次の表に示します。
表3-9 [復元する情報の選択]ダイアログボックスの設定項目
項目 設定内容 復元する定義情報 復元する定義情報を選択します。
- [環境情報]
環境定義ユティリティで設定する情報を復元します。
- [ログインユーザ情報]
ログインユーザの登録で登録した情報を復元します。
- [自動起動プログラム情報]
自動起動プログラムの登録で登録した情報を復元します。
- [伝送情報]
伝送の登録/実行で登録した情報を復元します。
復元の方法 元の定義情報を削除するか,しないかを選択します。
- 元の情報を削除しない
復元先の定義情報を削除しないで,保存した定義ファイルの情報を復元します。
復元先に次に示すキーの情報があるときは,保存したファイルの情報に更新します。復元先に同一キーの情報がないときは,保存ファイルの情報を追加します。
次のものがキーになります。
環境定義:環境定義全体が一つのキーになります。
ログインユーザ情報:ユーザ名
自動起動プログラム情報:ファイル名,ディレクトリ名
伝送情報:カード名
- 元の情報を削除する
復元先の定義情報を削除してから,保存したファイルの情報を復元します。保存したファイルの情報がそのまま定義情報となるため,不要な定義情報が残りません。元の情報の削除はチェックした定義情報単位で削除されます。ただし,環境定義情報は削除されません。また,ユーザ情報を削除したときは,自動起動プログラム情報も削除されます。
コメント 定義情報保存時に登録されたコメントが表示されます。
(2) ftsloadコマンドで実行する
保存した定義情報を復元するコマンドの例を,次に示します。
すべての定義情報(環境情報,ログインユーザ情報,自動起動プログラム情報,伝送情報)を,元の情報を削除しないで復元します。復元する定義情報を指定したり,元の情報を削除して復元したりすることもできます。
ftsloadコマンドについては,「6. コマンド」の「ftsload−定義情報の復元−」を参照してください。
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