JP1/Advanced Shell
システム実行ログとは,バッチジョブの実行履歴を統括的に参照するためのシステム管理者向けのログ情報です。このログ情報は,環境ファイルのLOG_DIRパラメーターで指定したディレクトリ下のAdshLog.logに出力されます。パラメーターに設定した条件(サイズなど)に従って,ファイル名のローテーション(AdshLog_1.log,AdshLog_2.log,…AdshLog_N.log)が実施されます。
- <この項の構成>
- (1) 機能
- (2) 形式
- (3) 注意事項
(1) 機能
システム実行ログには,各ジョブコントローラプロセスで実行しているバッチジョブの情報が出力されます。環境ファイルにシステム実行ログの出力先,サイズおよび面数を指定できます。システム実行ログの出力の流れを次に示します。
図10-1 システム実行ログの出力の流れ
システム実行ログは次のように作成されます。
- システム実行ログに出力するメッセージを集め,CSV形式で出力します。
出力するメッセージについては,「11.2 メッセージの出力先」を参照してください。
- ローテーションを行い,バックアップが作成されます。
- 環境ファイルのLOG_FILE_SIZEパラメーターに指定されたファイルサイズを超える直前に,システム実行ログのファイル名を変更してバックアップを作成し,新たにシステム実行ログを作成して出力を継続します。
- バックアップのファイル名は,AdshLog_N.log(Nは整数)となります。Nには新しいバックアップから昇順に1から番号を割り当てます。
- 環境ファイルのLOG_FILE_CNTパラメーターに指定された面数のバックアップを作成し,面数を超えた場合は古いバックアップを削除します。
(2) 形式
システム実行ログに出力されるメッセージの例を次に示します。
seqnum=1, date=2011-02-19T17:51:59.324+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0004-I, msg="JobID=000018, JP1NBQSQueueName=, JP1JobID=" seqnum=2, date=2011-02-19T17:51:59.325+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0900-I, msg="Script file ""test.ash"" is parsing." seqnum=3, date=2011-02-19T17:51:59.395+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0909-I, msg="Script file ""test.ash"" was parsed. code=0" seqnum=4, date=2011-02-19T17:51:59.397+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0010-E, msg="Message queue open failed. reason=No such file or directory" seqnum=5, date=2011-02-19T17:51:59.398+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0091-I, msg="JOB1 Job start." seqnum=6, date=2011-02-19T17:51:59.591+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX1600-I, msg="JOB1 Job allocated." seqnum=7, date=2011-02-19T17:51:59.594+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0092-I, msg="JOB1.STEP1 Step start." seqnum=8, date=2011-02-19T17:51:59.789+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX1601-I, msg="JOB1.STEP1 Step allocated." seqnum=9, date=2011-02-19T17:51:59.806+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0097-I, msg="JOB1.STEP1 Step ended. rc=0 E-Time=0.212s C-Time=0.010s" seqnum=10, date=2011-02-19T17:51:59.991+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0092-I, msg="JOB1.STEP2 Step start." seqnum=11, date=2011-02-19T17:52:00.189+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX1601-I, msg="JOB1.STEP2 Step allocated." seqnum=12, date=2011-02-19T17:52:00.237+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0097-I, msg="JOB1.STEP2 Step ended. rc=0 E-Time=0.246s C-Time=0.020s" seqnum=13, date=2011-02-19T17:52:00.391+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0092-I, msg="JOB1.STEP3 Step start." seqnum=14, date=2011-02-19T17:52:00.589+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX1601-I, msg="JOB1.STEP3 Step allocated." seqnum=15, date=2011-02-19T17:52:00.602+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0097-I, msg="JOB1.STEP3 Step ended. rc=0 E-Time=0.210s C-Time=0.000s" seqnum=16, date=2011-02-19T17:52:00.790+09:00, pgmid=Exec_c, jobid=18, pid=96992, msgid=KNAX0098-I, msg="JOB1 Job ended. rc=0 E-Time=0.668s C-Time=0.030s"システム実行ログに出力されるデータの意味を次に示します。
システム実行ログに出力されるデータ データの意味 seqnum メッセージの通し番号 date 出力した日時(yyyy-mm-ddThh:mm:ss.sssTZDの形式) pgmid プログラムID
プログラムID。ジョブコントローラの場合,adshexecが出力されます。jobid ジョブ識別子 pid プロセスID msgid 出力メッセージのメッセージID msg 出力メッセージのメッセージテキスト
(3) 注意事項
システム実行ログについては,次の点に注意してください。
- システム実行ログのファイルはローテーション時に新しく作成されるため,ファイルの所有者はローテーション時のユーザーになります。
- 複数のユーザーが同じファイルにシステム実行ログを出力している場合には,LOG_FILE_CNTとLOG_FILE_SIZEは,最後にシステム実行ログの出力を開始したユーザーの設定値が有効になります。このため,LOG_FILE_CNT とLOG_FILE_SIZE は同じ値で運用することを推奨します。
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