JP1/Advanced Shell
形式
mv[-f][-i]移動元 移動先 mv[-f][-i]移動元 ... 移動先ディレクトリ
機能
ファイルまたはディレクトリを移動します。ファイル名またはディレクトリ名も変更できます。
引数
- -f
- 確認しないでパスを上書きします。-iオプションの前に指定すると無視されます。
- -i
- 上書きする場合に確認します。標準入力からyまたはYを応答すると,上書きします。-fオプションの前に指定すると無視されます。
- 移動元
- 移動するパス名を指定します。移動元には,複数のパス名を指定できます。
- 移動先
- 移動先のパス名を指定します。移動元,移動先にパス名を指定した場合,ファイル名またはディレクトリ名を変更することもできます。
- 移動先ディレクトリ
- 移動先のディレクトリ名を指定します。移動元に複数のパス名を指定した場合,複数のファイルやディレクトリを移動できます。
戻り値
戻り値 意味 0 正常終了 1以上 エラー終了
注意事項
- -iオプションと-fオプションは最後に指定されたオプションが有効となります。
- Windowsの場合,オーバライド時にオーナーのアクセス権以外は表示しません。
- Windowsの場合,シンボリックリンクはサポートしていません。
- Windowsの場合,グループおよびモードは保持されません。
- Windowsの場合,移動先のファイル名は移動元に指定したファイル名で作成されます。また,Windowsの場合,ファイル名の英大文字は英小文字に置き換えられます。例えば,移動対象のファイル名がA.txtの場合,mv a.txt tmpdirと実行すると,tmpdirの中のファイル名はa.txtになります。
- Windowsの場合,ファイルをバイナリモードで入出力します。改行コードは変換しません。
- UNIXの場合,mvコマンドでファイルおよびディレクトリを移動したとき,次の条件をすべて満たすと,移動後のファイルおよびディレクトリの所有者はmvコマンドの実行者になります。
また,次の情報は引き継がれません。
- 一般ユーザーがmvコマンドを実行した。
- 移動元ファイルの所有者がmvコマンドの実行者と異なる。
- 移動元と移動先のファイルシステムが異なる。
- 移動元ファイルに設定されていたsetuidビットとsetgidビットのアクセス権情報
- 移動元ディレクトリに設定されていたsetuidビット,setgidビット,スティッキービットのアクセス権情報
使用例
- -iオプションを指定して,移動先ファイルに上書きするかどうかを確認します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv -i ..\dir1\file1.txt ..\dir1\file2.txt overwrite ..\dir1\file2.txt?- オプションエラーのメッセージを表示します。
- Windowsの例
このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv -w mv: illegal option -- w usage: mv [-fi] source target mv [-fi] source ... directory
- ファイルがない場合のエラーメッセージを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\mv file3.txt file4.txt mv: file3.txt: No such file or directory
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