JP1/Advanced Shell
変数の1つとして配列の作成および参照ができます。
- <この項の構成>
- (1) 配列の作成
- (2) 配列の値の参照
(1) 配列の作成
配列の作成方法を次に示します。
- 複数の要素を一度に作成する場合
- 使用例
set -A abc 1 2 3
echo ${abc[1]}
→"2"が標準出力に出力されます。
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- 1つの要素を作成する場合
- 使用例
abc[0]=1
abc[1]=2
abc[2]=3
echo ${abc[1]}
→"2"が標準出力に出力されます。
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set -Aコマンドを実行して配列を作成すると,複数の要素を一度に作成できます。配列名[要素番号]=値を実行すると,1つの要素を作成できます。この方法で複数の要素を作成する場合は,作成する要素分実行してください。また,要素番号0の配列は,変数と同じになります。set -Aコマンドについては,「9.3 シェル標準コマンド」の「setコマンド(シェルオプションを設定する,配列を作成する,または変数の値を表示する)」を参照してください。
(2) 配列の値の参照
JP1/Advanced Shellは要素番号0から1,023までの最大1,024個の要素を保持する1次元配列があります。配列の値の参照方法を次に示します。
- 配列の1要素の値を参照する場合
- 使用例
set -A abc 1 2 3
echo ${abc[1]}
→"2"が標準出力に出力されます。
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- 配列の全要素の値を参照する場合
配列の全要素の値を参照するには,次の4種類の方法があります。
- 参照方法1
- 使用例
set -A abc 1 2 3
echo ${abc[*]}
→"1 2 3"が標準出力に出力されます。
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- 参照方法2
- 使用例
set -A abc 1 2 3
echo ${abc[@]}
→"1 2 3"が標準出力に出力されます。
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- 参照方法3
- 注 参照方法3の場合,IFSシェル変数の値で区切られます。
- 使用例
set -A abc 1 2 3
IFS=:
echo "${abc[*]}"
→"1:2:3"が標準出力に出力されます。
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- 参照方法4
- 使用例
set -A abc 1 2 3
echo "${abc[@]}"
→"1 2 3"が標準出力に出力されます。
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