JP1/Advanced Shell

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3.8.6 カバレージ採取の一括有効化機能

カバレージ採取の一括有効化機能を使用すると,adshexecコマンドのパラメーターを変更することなく,カバレージを採取できるようにします。

次の環境設定パラメーターでカバレージ情報を採取するように設定しておけば,adshexecコマンドによるバッチジョブの実行時にカバレージ情報を採取するオプション(-t)を指定しなくても有効にします。

コマンドの指定例を次に示します。

 
adshexec ジョブ定義スクリプト名.ash
 

カバレージ情報を採取するオプション(-tおよび-o)を指定しないでジョブ定義スクリプトを実行します。

カバレージ採取の一括有効化機能を使用する場合,adshexecコマンドに-tオプションを指定できません。したがって,-tオプションを指定して「adshexec -t sample.ash」と指定してadshexecコマンドを実行したときは,終了コード1となり,エラー終了します。

環境ファイルに#-adsh_conf BATCH_CVR YESを設定することで,カバレージ情報を採取できます。

カバレージ採取の一括有効化機能でカバレージ機能を有効化すると,ascファイル(カバレージ情報ファイル)は,各コマンドを実行したカレントディレクトリに出力します。

環境ファイルに#-adsh_conf ASC_FILE cvr/ver001-*を指定している場合は,上記のコマンドは,「adshexec -t -o cvr/ver001-ジョブ定義スクリプト名 ジョブ定義スクリプト名.ash」と指定してadshexecコマンドを実行したときと同じ動作となります。

コマンドごとにカレントディレクトリが異なる場合,ascファイルを作成するディレクトリがさまざまなディレクトリに分散します。#-adsh_conf ASC_FILEを指定することで,ascファイルを出力するディレクトリを特定のディレクトリに設定できます。また,ascファイルのファイル名を統一できます。

環境ファイルの設定の詳細については,「2.6.13 バッチジョブの実行時にカバレージ情報を採取するオプションを指定しなくても有効にする」を参照してください。

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