JP1/Advanced Shell
JP1/AJSでジョブの実行を自動化する場合,JP1/AJS - Viewでカスタムジョブを登録します。JP1/AJS - Viewの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド」または「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド」を参照してください。
JP1/AJS - Viewでは,運用に使用するコマンド,バッチファイルなどをジョブとして定義して,それぞれのジョブの実行順序を関連づけることで,システム運用を自動化します。ジョブを定義する場合にカスタムジョブを使用すると,直接コマンドやバッチファイルをジョブに指定するのに比べて,容易で間違いなく定義できます。
カスタムジョブとは,JP1/AJS - View以外のプログラムとJP1/AJS - Viewが連携するジョブを定義する場合に,目的のジョブを容易に作成するために使用できるジョブのテンプレートです。
このカスタムジョブを使用すると,GUI操作でJP1/Advanced Shell用のジョブが定義できます。なお,カスタムジョブはWindows環境で登録できますが,UNIX環境のジョブを登録する場合は,PCジョブとして登録してUNIX専用に設定することで使用できます。
JP1/AJS3 - Viewでのカスタムジョブの登録手順を次に示します。
- Windowsの[スタート]メニューから,[すべてのプログラム]−[JP1_Automatic Job Management System 3 - View]−[カスタムジョブ登録]を選択する。
[カスタムジョブの登録]ダイアログボックスが表示されます。
- [新規登録]ボタンをクリックする。
[カスタムジョブ登録情報]ダイアログボックスが表示されます。
- JP1/Advanced Shell用のカスタムジョブを登録する。WindowsとUNIXの場合でそれぞれ次のようなイメージで登録する。
- Windowsの場合
名前:ADSHPCを指定します。
コメント:「JP1/AS_PCジョブ実行」という固定の文字列を推奨します。ただし,1〜40バイトで任意の文字列を指定できます。また,省略もできます。
定義プログラム:インストール先フォルダ\JP1ASV\bin\adshctmjpc.batとなります。カスタムジョブをインストールしたPCのフォルダになります。
実行プログラム:インストール先フォルダ\JP1ASE\bin\adshexec.exeとなります。実行環境をインストールしたPCのフォルダになります。
バージョン:0600。JP1/AJS - Viewのインターフェースのバージョンです。
クラス名:ADSHPCを指定します。
ジョブ種別:JP1/Advanced Shell用のジョブの場合,必ずPCジョブを選択します。
- UNIXの場合
名前:ADSHUXを指定します。
コメント:「JP1/AS_UNIXジョブ実行」という固定の文字列を推奨します。ただし,1〜40バイトで任意の文字列を指定できます。また,省略もできます。
定義プログラム:インストール先ディレクトリ\JP1ASV\bin\adshctmjunix.batとなります。カスタムジョブをインストールしたPCのフォルダになります。
実行プログラム:/opt/jp1as/bin/adshexecとなります。
バージョン:0600。JP1/AJS - Viewのインターフェースのバージョンです。
クラス名:ADSHUXを指定します。
ジョブ種別:JP1/Advanced Shell用のジョブの場合,必ずPCジョブを選択します。
- [OK]ボタンをクリックする。
カスタムジョブがJP1/AJS - Viewに登録されます。
- 注意事項
- JP1/Advanced Shellがインストールされているマシンが複数あり,各マシンで共通のパスになっていない場合は,次の方法で設定してください。
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1」または「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド」の「ジョブ実行時のワークパスを変数として定義する」を参照してください。JP1/ Advanced Shellのインストールパスを変数に設定して,フルパスの代わりに変数名をカスタムジョブ登録の実行プログラムの項目に指定してください。指定方法の例を次に示します。
jajs_config -k "[JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Variable]" "jp1asebin"="C:\Program Files\Hitachi\JP1AS\JP1ASE\bin"- 上記のようにJP1/Advanced Shellがインストールされている各マシンのJP1/AJSでパスを変数として設定し,JP1/AJS - Viewのカスタムジョブ登録の実行プログラムの項目で「$jp1asebin$\adshexec.exe」のように指定することで,複数のパスをJP1/AJS - Viewで共通して扱うことができます。
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