JP1/Advanced Shell
コマンド(組み込みコマンド,拡張コマンド,関数,エイリアス,および外部コマンド,ユーザープログラム)を実行するタイミングで変換します。ジョブ定義スクリプトの1行を定義された規則に従って解析します。指定された引数の文字列と実行するコマンドの引数の文字列が完全に一致した場合,置換後のコマンド引数の文字列に変換します。変換の定義規則は,COMMAND_CONV_ARGパラメーターで設定します。
コマンドの実行時にコマンドの引数を変換の定義に従って変換します。この変換は,次のプラットフォーム間で実行できます。
- 同じプラットフォーム間:UNIX→UNIX,Windows→Windows
- 異なるプラットフォーム間:UNIX→Windows,Windows→UNIX
- <この項の構成>
- (1) PATH_CONVパラメーターとの組み合わせ例
(1) PATH_CONVパラメーターとの組み合わせ例
PATH_CONVパラメーターとCOMMAND_CONV_ARGパラメーターを組み合わせて使用する例を示します。この2種類のパラメーターは,PATH_CONVパラメーターの方が優先的に処理されます。同じパラメーターの中では,先頭から順に処理されます。
(a) 環境ファイルの内容
環境ファイルの内容を,各行に番号を付けて示します。
- #-adsh_conf PATH_CONV_ENABLE / :
- #-adsh_conf PATH_CONV /tmp "C:\\temp"
- #-adsh_conf COMMAND_CONV_ARG /tmp/data.txt "C:\\jp1as_tmp\\data3.txt"
- #-adsh_conf COMMAND_CONV_ARG "C:\temp\data.txt" "C:\\jp1as_tmp\\data4.txt"
(b) ジョブ定義スクリプトファイルの内容と変換方法
(a)の環境ファイルに対して次のジョブ定義スクリプトを実行した場合,それぞれが異なる規則で変換されます。
- cat "/tmp/data.txt" > ./result.log
catコマンドに指定した"/tmp/data.txt"が,"(ダブルクォーテーション)で囲まれているため,環境ファイルの内容の行番号2で"/tmp/data.txt"が"C:\\temp\\data.txt"に変換されます。そのため,行番号3の定義に合致しません。行番号4の定義に合致し,最終的に"C:\jp1as_tmp\data4.txt"に変換されます。
- cat /tmp/data.txt > ./result.log
catコマンドに指定した/tmp/result.logが,"(ダブルクォーテーション)で囲まれていないため,行番号2の定義には合致しません。行番号3の定義に合致し, "C:\jp1as_tmp\data3.txt"に変換されます。
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