JP1/Advanced Shell

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1.4 処理の流れ

JP1/Advanced Shellを使ったバッチジョブの運用では,ジョブスケジューラのJP1/AJSから実行環境を呼び出して,バッチジョブを自動実行できます。JP1/Advanced Shellは,ユーザーの業務アプリケーションの実行を制御するジョブコントローラに当たります。JP1/Advanced Shellの業務アプリケーションに対する位置づけを次の図に示します。

図1-5 JP1/Advanced Shellの業務アプリケーションに対する位置づけ

[図データ]

JP1/AJSと連携した場合,バッチジョブを実行するスケジュールを登録してバッチジョブを実行できます。

ジョブが定義されたジョブ定義スクリプトは,ジョブコントローラで解析されます。ジョブコントローラは,入出力装置や各種システム資源の割り当て,および解放処理をして,バッチジョブの実行・終了を制御します。また,JP1/Advanced Shellは,このジョブ定義スクリプトを実行し,実行結果をスプールに集めて,一元管理できます。

JP1/Advanced Shellの運用の流れを次の図に示します。図中の番号1,3,4,5および6の項目が,JP1/Advanced Shellが処理する内容です。

図1-6 JP1/Advanced Shellの運用の流れ

[図データ]

  1. ジョブ定義スクリプトを作成しておきます。
  2. JP1/Advanced Shellの実行環境にジョブ定義スクリプトを転送します。
  3. JP1/AJSで登録されているスケジュールに従い,ジョブコントローラ(実行制御)が起動されます。
  4. 1で作成したジョブ定義スクリプトの内容に従い,次に示す順序でジョブコントローラがバッチジョブを実行します。
    ジョブ定義スクリプトの解析→システム資源の確保→ジョブステップの実行→ジョブステップの終了
  5. バッチジョブの実行結果をスプールに集めて,一元管理します。
  6. コマンドを使用してカバレージを取得したり,トラブルシューティングのための資料(トレースなど)を採取したりできます。

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