JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option ジョブ・ジョブネット呼び出し機能編

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2.4.1 ユーザーアプリケーションを設計する

ジョブ・ジョブネットを実行するユーザーアプリケーションを開発するために,次の内容を検討します。

それぞれの作業の概要を説明します。

<この項の構成>
(1) どのようなジョブ・ジョブネットを実行するのか
(2) ジョブ・ジョブネットの実行結果を得て,どのようなアクションをとるのか
(3) ジョブ・ジョブネットを実行するJP1ユーザー
(4) JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerのキューの最大ジョブ数
(5) ジョブ操作要求のタイムアウト時間
(6) ユーザーアプリケーションを同時に複数実行する場合の実行方式

(1) どのようなジョブ・ジョブネットを実行するのか

ユーザーアプリケーションから操作するジョブ・ジョブネットについて検討します。

ユーザーアプリケーションから操作するジョブ・ジョブネットには,幾つか制限があります。また,ジョブネットを操作する場合は,JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerに定義しておきます。

ジョブ・ジョブネットを検討する際の観点については,「3.1.1 実行するジョブ・ジョブネットの検討」を参照してください。

(2) ジョブ・ジョブネットの実行結果を得て,どのようなアクションをとるのか

ジョブ実行状況監視またはジョブネット実行状況監視を実行して返却された結果によって,次に実行するアクションを検討します。

例えば,ジョブネットの状態が「異常検出実行中」の場合はjobnetKillメソッドを使用して強制終了するといった運用ができます。

検討内容の詳細は,「3.1.2 ジョブ・ジョブネットの実行結果を受けて実行するアクションの検討」を参照してください。

(3) ジョブ・ジョブネットを実行するJP1ユーザー

JP1/AJS3 - SOA Optionから要求されたジョブ・ジョブネットの実行を,JP1/AJSのどのJP1ユーザーが実行するかを検討します。

検討内容の詳細は,「3.2 ジョブを実行するJP1ユーザーの検討」を参照してください。

(4) JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerのキューの最大ジョブ数

JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerは,サブミットジョブを実行すると,いったんJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerのキューにジョブをためておき,順次実行します。キューにためておくことで,同時に実行するジョブが多くなり過ぎないようにしています。キューにためられるジョブ数の最大値は,任意で決められます。

ユーザーアプリケーションからサブミットジョブを実行する場合,JP1/AJS3 - SOA Optionから実行要求されるジョブ専用に,JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerのキューを作成する必要があります。JP1/AJS3 - SOA Option専用のキューの最大ジョブ数を決定します。

検討内容の詳細は,「3.3 キューの最大ジョブ数の検討」を参照してください。

注意
サブミットジョブの実行登録先がJP1/AJS3の場合,JP1/AJS3 - Managerのデータベース構成に制限があります。詳細は,「2.2.2 ジョブの操作」を参照してください。

(5) ジョブ操作要求のタイムアウト時間

ユーザーアプリケーションからジョブ・ジョブネットを実行したあと,実行結果がユーザーアプリケーションに返却されない場合のために,タイムアウト時間を検討しておきます。

検討内容の詳細は,「3.4 ジョブ操作要求のタイムアウト時間の検討」を参照してください。

(6) ユーザーアプリケーションを同時に複数実行する場合の実行方式

ユーザーアプリケーションを複数作成し,同時に実行することもできます。同時に実行すると,同じJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerに複数のジョブ・ジョブネットの操作要求が送信されます。ただし,多数のユーザーアプリケーションを同時に実行すると,JP1/AJSへの負荷が高くなり,運用に影響を与えるおそれがあります。JP1/AJSに負荷を掛けないために,同時に実行するジョブ数を制限しておきます。

検討内容の詳細は,「3.5 ユーザーアプリケーションを複数実行する場合の検討」を参照してください。

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