JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)

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2.4.8 異なるジョブネットにあるユニット同士の実行順序を制御する(待ち合わせ条件を使ったジョブネットの定義例)

異なるジョブネットにあるユニット同士の実行順序を制御するには,待ち合わせ条件を使用してユニットを定義します。

次のようなジョブネットを,待ち合わせ条件を使って定義することを想定します。

なお,「業務A」および「業務B」は,1日1回,月曜日〜金曜日に実行するように定義済みであるとします。

このようなジョブネットを,待ち合わせ条件を使って定義する例を,次の図に示します。

図2-76 待ち合わせ条件を使用したユニットの定義例

[図データ]

この例の場合,まず,集計処理をするルートジョブネット「集計処理」を作成し,「ジョブ1−ジョブ2−ジョブ3」の順序で実行するようにジョブを定義します。ジョブ2は「業務A」および「業務B」の実行終了後に実行を開始する必要があるため,ジョブ2には待ち合わせ条件を定義します。待ち合わせ対象ユニットには「業務A」および「業務B」を,待ち合わせ方法には「AND」を指定します。待ち合わせ対象ユニットに実行予定世代がない場合の設定は,運用に合わせて決定します。

次に,「集計処理」のスケジュールを定義します。「集計処理」は「業務A」および「業務B」と同じ日に実行する必要があるため,スケジュールルールは「業務A」および「業務B」に合わせて定義します。この例の場合,「業務A」および「業務B」は月曜日〜金曜日に実行するように定義されているため,「集計処理」も月曜日〜金曜日に実行するように定義します。

ユニットの定義,待ち合わせ条件の設定,およびスケジュールの定義が完了したら,「業務A」,「業務B」,および「集計処理」を実行登録します。実行登録すると,ジョブ2は「業務A」および「業務B」が実行終了するのを待ち合わせ,「業務A」および「業務B」が実行終了すると実行を開始します。

実行開始後の待ち合わせ条件付きユニット,および待ち合わせ対象ユニットの運用方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.3 待ち合わせ条件に関する運用方法」を参照してください。

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