JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)
次のようなジョブネットを,ジョブネットコネクタを使って定義します。
- 日次処理のルートジョブネット「jobnetA」を,毎日ジョブ「jobA」のあとに実行する
- ルートジョブネット「jobnetA」のあとにジョブ「jobB」を実行する
- 週次処理のルートジョブネット「jobnetB」を,日曜日だけjobnetAのあとに実行する
なお,ルートジョブネット「jobnetA」および「jobnetB」のスケジュールは,それぞれ日次,週次で実行するように定義済みであるとします。
この場合のジョブネットコネクタの定義例を,次の図に示します。
図2-75 ジョブネットコネクタの定義例
この場合,まず,ジョブネットコネクタを定義するルートジョブネット「jobnetS」を作成し,「jobA-jobnetA-jobnetB-jobB」の順序で実行するようにジョブフローを作成します。jobnetAおよびjobnetBはルートジョブネットであるため,ジョブネットコネクタを適用します。jobnetAに対応するジョブネットコネクタを「JC1」,jobnetBに対応するジョブネットコネクタを「JC2」とし,「jobA-JC1-JC2-jobB」というジョブフローを定義します。JC1の接続先のジョブネットには「jobnetA」を,JC2の接続先のジョブネットには「jobnetB」を指定します。また,このルートジョブネット「jobnetS」のスケジュールを,1日単位で実行するように設定します。
次に,接続先のジョブネット(jobnetAおよびjobnetB)に,それぞれに対応するジョブネットコネクタ名や実行順序制御方式などの情報を設定します。実行順序制御を「する」とし,jobnetAのジョブネットコネクタ名には「JC1」を,jobnetBには「JC2」を指定します。また,それぞれの実行順序制御方式の設定で,ジョブネットコネクタと同期して実行させるか,非同期で実行するかを選択します。
ジョブネットコネクタを定義したジョブネット,および接続先のジョブネットの定義が完了したら,それぞれを実行登録します。実行登録をすると,接続ルールに従ってそれぞれ同一実行日にある世代が接続関係を結び,定義した実行順序で処理されます。
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