JP1/Performance Management 運用ガイド
パフォーマンスデータをjpctool db backupおよびjpctool db restoreコマンドを使用して,バックアップおよびリストアする方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) パフォーマンスデータをバックアップする
- (2) パフォーマンスデータをリストアする
(1) パフォーマンスデータをバックアップする
パフォーマンスデータをバックアップする手順を次に示します。
- PFM - Managerホストにログインする。
- jpctool service listコマンドを実行して,サービスの起動を確認する。
Name Serverサービス,Master Managerサービスおよびバックアップしたいパフォーマンスデータを管理しているAgent StoreまたはRemote Monitor Storeサービスが起動されているか確認します。
jpctool service listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- jpctool db backupコマンドを実行する。
非クラスタシステムで運用している場合
例えば,ホストhost02のPFM - Agent for OracleのStoreデータベースにあるパフォーマンスデータをバックアップしたいとき,次のようにコマンドを実行します。
コマンドを実行すると,デフォルトではPFM - AgentまたはPFM - RMホストのディレクトリに,次の名称でバックアップファイルが作成されます。
jpctool db backup -id OS* -host host02
- Windowsの場合
インストール先フォルダ\xxxx※1\store\インスタンス名※2\backup\世代番号※3\データベースID※4.DB
- UNIXの場合
/opt/jp1pc/xxxx※1/store/インスタンス名※2/backup/世代番号※3/データベースID※4.DB
論理ホスト運用している場合
例えば,論理ホストjp1-ha2のPFM - Agent for OracleのStoreデータベースにあるパフォーマンスデータをバックアップしたいとき,次のようにコマンドを実行します。
コマンドを実行すると,デフォルトでは共有ディスクのディレクトリに,次の名称でバックアップファイルが作成されます。
jpctool db backup -id OS* -lhost jp1-ha2
- Windowsの場合
環境ディレクトリ\jp1pc\xxxx※1\store\インスタンス名※2\backup\世代番号※3\データベースID※4.DB
- UNIXの場合
環境ディレクトリ/jp1pc/xxxx※1/store/インスタンス名※2/backup/世代番号※3/データベースID※4.DB
- 注※1
- 「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
- 注※2
- PFM - AgentまたはPFM - RMがインスタンス環境の場合に作成されます。
- 注※3
- 世代番号は,「01」から順に割り振られます。世代番号の最大値は,jpcsto.iniファイルのBackup Saveで指定した値です。世代番号のデフォルトの最大値は,「05」です。
なお,パフォーマンスデータのバックアップをPFM - AgentまたはPFM - RMがインストールされているホストで実行することもできます。PFM - AgentまたはPFM - RMがインストールされているホストで実行するには,jpctool db backupコマンドで-aloneオプションまたは-directオプションを指定します。
- 注※4
- データベースIDを次に示します。
- PI:PIレコードタイプのレコードのデータベース
- PD:PDレコードタイプのレコードのデータベース
- PL:PLレコードタイプのレコードのデータベース
jpctool db backupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 注意
- jpctool db backupコマンドが,以下のコマンドまたは処理中に実行された場合,対象となるMaster Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスが同一であると,jpctool db backupコマンドが失敗する可能性があります。
- jpctool db backup
- jpctool db dump
- jpctool db clear
- jpctool db import
- jpctool db restore
- Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータ格納処理
- 履歴レポートの表示
- このような場合は,jpctool db backupをリトライしてください。
(2) パフォーマンスデータをリストアする
パフォーマンスデータをリストアする手順を次に示します。
- バックアップファイルが格納されているPFM - AgentまたはPFM - RMホストにログインする。
- jpcspm stopコマンドを実行して,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスを停止する。
PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスの停止方法については,「1.3 サービスの停止」を参照してください。jpcspm stopコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- バックアップファイルの格納場所を確認する。
- jpctool db restoreコマンドを実行する。
非クラスタシステムで運用している場合
例えば,「インストール先フォルダ\agto\store\oracleA\backup\01」内にあるPFM - Agent for Oracleの中のインスタンス「oracleA」のパフォーマンスデータをリストアしたいとき,次のようにコマンドを実行します。「Oracle」は,PFM - Agentのサービスキーを示します。
論理ホスト運用している場合
jpctool db restore -key Oracle -d "インストール先フォルダ\agto\store\oracleA\backup\01" -inst oracleA
例えば,論理ホストjp1-ha2の「環境ディレクトリ\jp1pc\agto\store\oracleA\backup\01」内にあるPFM - Agent for Oracleのインスタンス「oracleA」のパフォーマンスデータをリストアしたいとき,次のようにコマンドを実行します。「Oracle」は,PFM - Agentのサービスキーを示します。
jpctool db restoreコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
jpctool db restore -key Oracle -d "インストール先フォルダ\agto\store\oracleA\backup\01" -lhost jp1-ha2 -inst oracleA
- jpcspm startコマンドを実行して,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスを起動する。
PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスの起動方法については,「1.2 サービスの起動」を参照してください。
jpcspm startコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 注意1
- リストアすると,サービス起動時にデータベースのインデックスが再構築されるため,再起動に時間が掛かる場合があります。
- 注意2
- バックアップファイルのStoreバージョンと,リストア先のStoreバージョンが異なる場合,Storeデータベースのリストアはできません。リストア先のStoreバージョンが2.0の場合は,Storeバージョン2.0の設定で取得したバックアップデータだけをリストアできます。また,リストア先のStoreバージョンが1.0の場合は,Storeバージョン1.0の設定で取得したバックアップデータだけをリストアできます。
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