uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
BLCプロパティファイルのファイル名と保存先,プロパティファイルを読み込むタイミング,プロパティファイルの書式,およびプロパティ情報について説明します。
BLCプロパティファイルのファイル名および保存先を次に示します。
BLCプロパティ情報は,プロセスで最初にBLCInfoクラスのsetInfoメソッドがコールされたタイミングでstatic領域に保持します。プロパティ情報を更新した場合は,次のプロセス起動時から有効です。プロパティファイルがない場合,BLCInfoクラスのsetInfoメソッドは例外(BLCException)をスローします。
BLCプロパティファイルの書式,および書式の規則を次に示します。
BLCプロパティ情報を次に示します。
表E-1 プロパティ情報の一覧(BLC)
項番 | キー名 | 必須/任意 | 内容 | 範囲(単位) | デフォルト(単位) |
---|---|---|---|---|---|
1 | TracePath※1 | 必須 | BLCトレースファイルの出力先ディレクトリをフルパスで指定します。なお,指定したディレクトリには書き込み権限を与えておく必要があります。 指定したディレクトリがない場合,指定したディレクトリが有効な名称であればBLCでプロセス開始後の初回アクセス時に作成されます。 指定したディレクトリが無効な名称であればプロセス開始後の初回アクセス時にエラーをスローします。 例:C:\Program Files\Hitachi\HBPM2\logs |
− | − |
2 | TraceFileNum | 任意 | BLCトレースファイルの面数を指定します。 | 2〜16 | 16 |
3 | TraceFileSize | 任意 | BLCトレースファイルのサイズを指定します。 | 4096〜2147483647(バイト) | 10485760(バイト) |
4 | TraceLevel | 任意 | BLCトレースの出力レベルを次の値で指定します。
|
-1〜1000 | 20 |
5 | TraceEncoding | 必須 | トレース出力の文字セットを指定します。 | Shift_JISまたはUTF-8のどちらか |
|
6 | yyyyyyyy.ApTracePath※1※2 | 任意 | ユーザアプリケーションのトレースファイルの出力先ディレクトリをフルパスで指定します。 指定したディレクトリがない場合,指定したディレクトリが有効な名称であればyyyyyyyyで指定したアプリケーション名のプロセスで初回トレース出力要求時BLCによって作成されます。 指定したディレクトリが無効な名称であればyyyyyyyyで指定したアプリケーション名のプロセスで初回トレース出力要求時にエラーをスローします。 例:C:\Program Files\Hitachi\HBPM2\logs\Ap |
− | − |
7 | yyyyyyyy.ApTraceFileNum※2 | 任意 | ユーザアプリケーションのトレースファイルの面数を指定します。 | 2〜16 | 16 |
8 | yyyyyyyy.ApTraceFileSize※2 | 任意 | ユーザアプリケーションのトレースファイルのサイズを指定します。 | 4096〜2147483647(バイト) | 10485760(バイト) |
9 | yyyyyyyy.ApTraceLevel※2 | 任意 | ユーザアプリケーションのトレース出力レベルを指定します。 | -1〜1000 | 20 |
10 | yyyyyyyy.ApTraceEncoding※2 | 任意 | ユーザアプリケーションのトレースファイル出力時のエンコーディング値を指定します。 | − | Shift_JIS |
11 | BLCMASTER.method | 必須 | BLCデータベースとの接続方法を次の値で指定します。
直接接続は,毎回DBへ接続するため,プール機能と比較すると接続に時間が掛かります。 "direct"指定は単独の動作確認用などで利用し,"pool"指定は実業務環境や,多重実行の確認に利用することをお勧めします。 |
poolまたはdirectのどちらか | − |
12 | BLCMASTER.drv | 任意※3 | JDBCのドライバ名を指定します。
|
− | − |
13 | BLCMASTER.url | 任意※3 | 接続情報URLを指定します。
|
− | − |
14 | BLCMASTER.properties | 任意※3 | DB接続用パラメタ情報を"キーワード=値,・・・接続引数リスト"の形式で指定します。ただし,キーワードおよび値には,","(半角コンマ)および"="(半角イコール)を指定しないでください。 例:user=BPM,password=BPM |
− | − |
15 | BLCMASTER.name | 任意※4 | 論理DB名称を"java:comp/env/任意文字列"で指定します。 例:java:comp/env/BLC |
− | − |
16 | xxxxxxxx.method※5 | 任意 | DBとの接続方法を次の値で指定します。
直接接続は,毎回DBへ接続するため,プール機能と比較すると接続に時間が掛かります。 "direct"指定は単独の動作確認用などで利用し,"pool"指定は実業務環境や,多重実行を確認する場合に利用することをお勧めします。 |
− | − |
17 | xxxxxxxx.drv※5 | 任意※6 | JDBCのドライバ名を指定します。
|
− | − |
18 | xxxxxxxx.url※5 | 任意※6 | 接続情報URLを指定します。
|
− | − |
19 | xxxxxxxx.properties※5 | 任意※6 | DB接続用パラメタ情報を"キーワード=値,・・・接続引数リスト"の形式で指定します。ただし,キーワードおよび値には,","(半角コンマ)および"="(半角イコール)を指定しないでください。 例:user=BPM,password=BPM |
− | − |
20 | xxxxxxxx.name※5 | 任意※7 | 論理DB名称を"java:comp/env/任意文字列"で指定します。 例:java:comp/env/BLC |
− | − |
21 | Directory_Class | 任意 | ディレクトリ情報アクセスクラスを変更する場合に,ディレクトリ情報アクセスクラス名を指定します。 例:jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCDirs |
− | − |
22 | ListForm_UserAddClass | 任意 | ユーザ追加の帳票一覧処理クラスを変更する場合に,ユーザ追加の帳票一覧処理クラス名を指定します。 例:jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCListForm |
− | − |
23 | ListMenu_UserAddClass | 任意 | ユーザ追加のメニューボタン取得クラスを変更する場合に,ユーザ追加のメニューボタン取得クラス名を指定します。 例:jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCListMenu |
− | − |
24 | RequestDataEncode | 必須 | Webコンテナに依存して必要になるHttpServletRequestクラスのリクエストデータに対するエンコードで使用する文字セットを指定します。指定がないときはエンコードしません。 例:Shift_JIS |
Shift_JISまたはUTF-8のどちらか | − |
25 | PINamePrefix | 任意 | 申請IDのプレフィックスを任意文字列で指定します。申請IDは30文字以内の半角英数字の任意の文字列です(30文字を超えるとエラーになります)。 例:BLC |
− | 空文字列(文字) |
26 | PINameLength | 任意 | 申請IDの長さを指定します。 | 1〜12(バイト) | 7(バイト) |
27 | TimeZone※8 | 任意 | カレントホストのタイムゾーンを指定します。BLCで保持する日付時刻の値はGMTです。該当するキーで指定された値でローカライズします。 例:GMT+09:00 |
− | カレントホストのタイムゾーン |
28 | SpaceHtmlEncode | 任意 | 半角スペースコードをHTMLエンコードするかどうかを次の値で指定します。ただし,textareaタグに含まれる半角スペースコードはHTMLエンコードしません。
|
trueまたはfalseのどちらか | true |
29 | DispHistory | 任意 | 帳票上部に承認履歴を表示するかどうかを指定します。
また,キーおよび値は大文字と小文字が区別されます。 EUR-Form連携帳票の場合,この項目の指定にかかわらず承認履歴は表示されません。 |
trueまたはfalseのどちらか | false |
30 | PIHistory.outputPIStatus※9 | 任意 | 最終作業の実行処理名を表示するかどうかを設定します。
|
yesまたはnoのどちらか | no |
31 | PIPFrameWork | 任意 | BLC案件処理フレームワークを使用するかどうかを設定します。ただし,BLC案件処理フレームワークを使用できるのは,BLC帳票の場合だけです。
|
yesまたはnoのどちらか | no |
32 | BLCPIStatusFactoryName | 任意 | 案件ステータスクラスのファクトリクラス名を指定します。ユーザは,このキーに指定したクラスを作成し,案件ステータスクラスのインスタンスを返すメソッドを実装します。 PIPFrameWorkキーに"yes"が指定されているときに,BLCPIStatusFactoryキーが存在しない場合は,デフォルトのBLCPIStatusFactoryクラス(jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCPIStatusFactory)が使用されます。BLCPIStatusFactoryクラスは,デフォルトのBLCPIStatusクラス (jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCPIStatusFactory)をgetInstanceメソッドで返すため,案件ステータス管理は行いません。 |
− | jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCPIStatusFactory |
33 | FormDataSeparateSize | 任意 | 帳票データの分割文字数を指定します。 BLCMASTERテーブルのBLC_FORM_DATA_TテーブルのnmFormDataカラムに,帳票データを格納する文字数を指定します。
|
975または1950のどちらか(文字) |
|
34 | CheckSendToData | 任意 | 申請/承認処理で,宛先未指定(BLC_SendToDataに値が設定されているかどうか)のチェックをするかどうかを設定します。クライアント側での宛先選択チェックではありません。
|
trueまたはfalseのどちらか | true |
35 | CheckHistoryNodeExist | 任意 | 送信ログからの内容確認時に,ログインユーザが処理した履歴が存在チェックをするかどうかを指定します。
|
trueまたはfalseのどちらか | true |
36 | PasswordType | 任意 | パスワード形式を指定します。 ユーザ管理機能で入力したパスワードが,指定した形式に変換されます。
|
md5,sha1,指定なしのどれか | 指定なし |
37 | MailSMTPHost | 任意 | メール連携機能でメールの送信を実行する場合に,メールサーバ(SMTPサーバ)のホスト名,またはIPアドレスを指定します。 例:MailSMTPHost=XXX.XXX.XXX.XXX |
− | − |
38 | ScreenValidPolicy※10 | 任意 | 画面表示の期間を指定します。
例:<meta http-equiv="refresh" content="1200" />
|
cookieまたはsessionのどちらか | cookie |
39 | PortalScreenEnable | 任意 | BLCの画面がポータル対応かどうかを指定します。
|
trueまたはfalseのどちらか | false |
40 | PasswordMin | 任意 | パスワードに入力する文字の最小文字数を指定します。 | 1〜128(バイト) | 8(バイト) |
41 | MaxSearchUser | 任意 | ユーザ管理機能のユーザ検索で検索できるユーザの最大件数を指定します。 | 0〜2147483647(件) | 500(件) |
42 | BLCMaxRequestSize | 任意 | Webコンテナに依存して必要になるHttpServletRequestクラスのリクエストデータに対して,送信できるデータの最大データサイズを指定します。 指定した最大データサイズとjavax.servlet.ServletRequest#getContentLengthメソッドの値を比較し,最大データサイズの値を超えた場合はリクエストの送信に失敗します。 値が不正または範囲外の場合は,デフォルト値で動作します。 なお,キーの指定がない場合,サイズチェックは実行されません。 また,javax.servlet.ServletRequest#getContentLengthメソッドの値が不明だった場合は,最大データサイズを超えていないものとして動作します。 |
4096〜2147483647(バイト) | サイズをチェックしない |
43 | MailSMTPPort | 任意 | メール連携機能でメールを送信する場合に,メールサーバ(SMTPサーバ)のポート番号を指定します。 | 1〜65535 | 25 |
BLCプロパティファイルのサンプルについて,ファイル名,格納先,および内容を次に示します。
#All Rights Reserved. Copyright (C) 2002, 2009, Hitachi, Ltd. #Licensed Material of Hitachi, Ltd. #Reproduction, use, modification or disclosure otherwise than #permitted in the License Agreement is strictly prohibited. ###################################################################### # Hitachi Business Logic - Container 2 sample file ###################################################################### TracePath = C:\\Program Files\\Hitachi\\HBPM2\\logs TraceFileNum = 16 TraceFileSize = 10485760 TraceLevel = 20 TraceEncoding = Shift_JIS #yyyyyyyy.ApTracePath = C:\\Program Files\\Hitachi\\HBPM2\\logs\\Ap #yyyyyyyy.ApTraceFileNum = 16 #yyyyyyyy.ApTraceFileSize = 10485760 #yyyyyyyy.ApTraceLevel = 20 #yyyyyyyy.ApTraceEncoding = Shift_JIS BLCMASTER.method = pool #BLCMASTER.drv = JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.HiRDBDriver #BLCMASTER.url = jdbc:hitachi:hirdb://DBID=22200,DBHOST=BPMSV,ENCODELANG=MS932 #BLCMASTER.properties = user=BPM,password=BPM BLCMASTER.name = java:comp/env/BLC #xxxxxxxx.method = pool #xxxxxxxx.drv = JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.HiRDBDriver #xxxxxxxx.url = jdbc:hitachi:hirdb://DBID=33300,DBHOST=BPMSV,ENCODELANG=MS932 #xxxxxxxx.properties = user=BPM,password=BPM #xxxxxxxx.name = java:comp/env/BLC #Directory_Class = jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCDirs #ListForm_UserAddClass = jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCListForm #ListMenu_UserAddClass = jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCListMenu RequestDataEncode = Shift_JIS #PINamePrefix = BLC #PINameLength = 7 TimeZone = GMT+09:00 SpaceHtmlEncode = true DispHistory = false PIPFrameWork = no #BLCPIStatusFactoryName = jp.co.Hitachi.soft.blc.BLCPIStatusFactory PIHistory.outputPIStatus = no FormDataSeparateSize = 1950 ScreenValidPolicy = session PortalScreenEnable = true BLCMaxRequestSize = 11000000 #MailSMTPHost = #MailSMTPPort = 25 #PasswordType = sha1 #PasswordMin = 8 |
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