uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
(1) 帳票ジェネレータ(BLSG)で使用する情報
CSCIW-Definerで作成したビジネスプロセス定義ファイル(XML形式)に記述されている情報の中で,帳票ジェネレータ(BLSG)で使用する情報を次に示します。
- ビジネスプロセス定義名
- 業務ステップ名
- 一般作業名
- 並列作業名
- 注意事項
- CSCIW-Definerで作成したビジネスプロセス定義に階層定義が含まれると,BLSGでは読み込むことができません。階層定義を使わないで,ビジネスプロセス定義を作成してください。
CSCIW-Definerで,BLCを利用した業務のビジネスプロセスを定義する方法を説明します。
- ビジネスプロセス定義
- 基本的な流れの業務の場合は,次のようなビジネスプロセス定義を作成します。
図B-1 基本的な流れの業務の場合
- 案件の差し戻しが発生する業務を分岐ノードを利用して差し戻し可能にする場合は,次のようなビジネスプロセス定義を作成します。
図B-2 差し戻しが発生する業務の場合
- 案件の差し戻しが発生する業務(図B-2の業務)の場合は,次の手順でビジネスプロセス定義を作成します。
操作手順
- 差し戻しを行う場合は,差し戻しを行う業務ステップの直後に分岐ノードを作成し,差し戻し先ノードの直前に先着ノードを作成します。
- 申請者に差し戻しする場合は,申請者戻し用の業務ステップを作成します。
- 先着ノードでは,後続停止オプションをチェックしないように設定します。
- 差し戻し機能の実現
- 図B-2のビジネスプロセス定義を実装するには,INBOXに分岐条件用カラム(NMFLOWCOND)を使います。次のような設定が必要です。
- 帳票に[却下]ボタンを作成します。[却下]ボタンをクリックすると,BLCが分岐条件用カラム(NMFLOWCOND)に値(‘ID_REJECT’)を設定します。
- 分岐条件条件定義では,INBOXの分岐条件用カラム(NMFLOWCOND)を参照するように分岐条件を作成します。分岐条件の指定例を次に示します。
図B-3 条件分岐の指定例
- 破棄機能の実現
- 申請者戻りノードで,帳票の[破棄]ボタンをクリックした場合は,案件がシンクノードに遷移します。次のような設定が必要です。
- 帳票に[破棄]ボタンを作成します。[破棄]ボタンをクリックすると,BLCが分岐条件用カラム(NMFLOWCOND)に(‘ID_DESTRUCTION’)を設定します。
- 分岐条件条件定義では,INBOXの分岐条件用カラム(NMFLOWCOND)を参照するように分岐条件を作成します。申請者戻りノード用の分岐条件の指定例を次に示します。
図B-4 申請者戻りノード用の分岐条件の指定例
- 再申請機能の実現
- 申請者戻りノードで,帳票の[再申請]ボタンをクリックした場合は,案件が,案件投入後の最初のノードに遷移します。デフォルトの分岐先を案件投入後の最初のノードにしておくことで,破棄以外の通常の承認では再申請が行われます。
BLCでは,次に示す振り分けルールを使用する必要があります。
図B-5 振り分けルール
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