uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説

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17.4 拡張受信ボックス機能のカスタマイズ

拡張受信ボックス機能では,BLCの受信ボックスへアクセスするためのJavaクラスを提供します。Javaクラスでは,次のDBアクセス条件をカスタマイズできます。

また,拡張受信ボックス機能では,受信ボックス表示用のJSPファイルを提供します。このファイルをカスタマイズすることで,独自の形式で表示させることができます。

<この節の構成>
(1) ビュー定義
(2) SQL文
(3) JSPファイル

(1) ビュー定義

拡張受信ボックス機能では,テンプレートとしてあらかじめ次の二つのビュー定義を提供しています。

なお,ビュー定義は次の項目をカスタマイズできます。

(2) SQL文

拡張受信ボックス機能のJavaクラスでは,DBアクセスする際のSQL文をパラメタとして受け取ります。

カスタマイズしたビューなどに独自のSQL文を使用することで,独自のDBアクセスができます。

(3) JSPファイル

BLCLinboxV.jspファイルおよびBLCLinboxItemV.jspファイルをカスタマイズすることによって,表示する項目,表での並び順やリンク付けなどをカスタマイズできます。

注意
DBによって処理が異なります。次に示すJSPファイルは,デフォルトがHiRDB用になっています。OracleまたはSQL Serverを使用する場合は「17. 拡張受信ボックス機能」の説明に従って修正をしてください。
(a) ワークフローメニュータブ(「拡張受信ボックス」)のカスタマイズ

拡張受信ボックス機能を使用するために,BLCWorkFlowMenu.jspファイルをカスタマイズしてワークフローメニュータブに[拡張受信ボックス]タブを追加します。

[拡張受信ボックス]タブを選択することで,拡張受信ボックスの画面がワークフローポートレットに表示されます。

ワークフローメニュータブに[拡張受信ボックス]タブを追加した図を次に示します。

図17-1 [拡張受信ボックス]タブを追加したワークフローメニュータブ

[図データ]

ワークフローメニュータブに「拡張受信ボックス」を追加する実装例を次に示します。

  :
<div id="blc_menu_inboxv" class="blc_menutab_clickable">
<a href="<%=blcDisUtil.getJSPPath("BLCLinboxV.jsp")%>" target="blc_wf_iframe" class="blc_menutab" onclick="blc_tabChange('blc_menu_inboxv');"><%=BLCSTRPortal.get(BLCSTRPortal.INBOXV_TITLE_NAME)%></a>
</div>
  :
divタグ
ワークフローメニュータブを設定します。
id="blc_menu_inboxv"
idはBLCWorkFlowMenu.jsp内で一意になるように指定してください。
class="blc_menutab_clickable"
「blc_menutab_clickable」は,クリックできる(選択状態ではない)スタイルです。
a href="<%=blcDisUtil.getJSPPath("BLCLinboxV.jsp")%>"
タブのクリック時にワークフローポートレットの表示領域に表示するjspファイルを指定します。例の「BLCLinboxV.jsp」は,[拡張受信ボックス(業務別件数)]画面を指定しています。
target="blc_wf_iframe"
targetには必ず「blc_wf_iframe」(ワークフローポートレットの表示領域フレーム名)を指定してください。
class="blc_menutab"
「blc_menutab」は,クリックできる(選択状態ではない)スタイルです。
onclick="blc_tabChange('blc_menu_inboxv');"
「blc_tabChange」は,対象のタブが選択状態になった場合のスタイルを指定します。パラメタにはidに指定した値(例では「blc_menu_inboxv」)を指定してください。
aタグ
aタグの文字列はストリングリソースを利用してください。任意の文字列を指定できます。
(b) BLCLinboxV.jspのカスタマイズ

BLCLinboxV.jspファイルには,[拡張受信ボックス(業務別件数)]画面の表示項目が設定されています。表示内容のカスタマイズは,BLCLinboxV.jspファイルを十分に理解した上で行ってください。

BLCLinboxV.jspファイルは,アプリケーションサーバの次のディレクトリに格納されています。

(c) BLCLinboxItemV.jspのカスタマイズ

BLCLinboxItemV.jspファイルには,[拡張受信ボックス]画面の表示項目が設定されています。表示内容のカスタマイズは,BLCLinboxItemV.jspファイルを十分に理解した上で行ってください。

BLCLinboxItemV.jspファイルは,アプリケーションサーバの次のディレクトリに格納されています。

表示内容のカスタマイズについて次に説明します。

●列のカスタマイズ

次に示す変数の値を変更することで,一覧表の項目の表示内容および並び順を変更できます。

String[] colTitle:列のタイトル文字列

String[] column:ソートキーに使用するカラム名

BLCInboxVColumn[] getter:カラム値を取得する取得クラスのインスタンス

boolean[] isAnchor:表示をリンクアンカーにするか単なるテキスト表示にするかのフラグ

各配列数が列数になります。

配列の順番が列の並びになります。

colTitle,column,getter,isAnchorの配列数が等しくない場合の動作は保証されません。

●作業数のカスタマイズ

次に示す変数の値を変更することで,一画面で表示する作業数を変更できます。

int BLC_TABLE_ROWS:表示作業数