案件履歴の追加として，次のようなカスタマイズができます。

• システム連携で，CSCIWの案件処理を行った履歴をBLCの案件履歴に追加する。
• 代行振り替えで，案件を振り替えた履歴をBLCの案件履歴に追加する。

カスタマイズ方法

案件履歴を追加する方法を次に示します。

1. 案件履歴項目オブジェクト（BLCDBPIHistoryElementオブジェクト）を生成し，案件履歴情報を設定します。
2. DBアクセスオブジェクト（BLCDBAccess）を生成し，オープンします。
3. 申請ID，DBアクセスオブジェクトを引数として，DBFormDataOperationオブジェクトを生成します。
4. 案件履歴項目オブジェクトを引数として，addHistoryメソッドを実行します。
5. DBアクセスオブジェクトに対して，コネクション決着，クローズを実行します。

案件履歴項目として，BLCDBPIHistoryElementクラスのオブジェクトに設定する値を次に示します。

表5-22　案件履歴項目として設定する値

設定項目	［案件履歴］画面表示	設定メソッド	説明
作業ID	なし	−	BLCDBPIHistoryElementクラスのコンストラクタの引数として指定する。
作業日付	あり	setdate	YYYYMMDDHHMMSSの形式
作業名	あり	setwinm	申請の場合 設定しない。または空文字列を指定する。 申請以外の場合 作業名は必ず設定する。作業名が設定されていない場合（空文字列の場合），案件履歴の画面で作業名が「申請者」として表示される。
実行処理ID	あり※	setexeid	BLCの申請/承認処理では，ボタンIDを設定する。
実行処理名	あり	setexenm	BLCの申請/承認処理では，ボタン名称を設定する。
業務ステップ名	あり	setactdef	−
作業者ID	なし	setparid	−
作業者名	あり	setparnm	−
作業者組織略称	あり	setparblg	−
業務ステップ定義名	なし	setactdefname	CSCIWの業務ステップ定義名を指定する。
作業定義名	なし	setwidefname	CSCIWの業務作業定義名を指定する。
案件履歴の表示属性	あり	setdisplayattr	案件履歴表示時に表示の対象："disp"（必ずこの値を設定すること）
案件履歴の有効性	あり	setvalidity	案件履歴から最終処理ノードを検索する際に，その案件履歴が有効である:"valid"（必ずこの値を設定すること）

（凡例）

−：該当しません。

注※

案件履歴項目の実行処理IDの値によって，実行処理名の左側に表示する画像（矢印）が変更されます。この画像の変更は，カスタマイズの対象外です。

矢印の色と実行処理IDの対応を次に示します。

処理	矢印の色	実行処理ID
却下	黄	"ID_REJECT"(BLCFormButton. BTNID_REJECT)
破棄	赤	"ID_DESTRUCTION"(BLCFormButton. BTNID_DESTRUCTION)
引戻	水	"ID_TAKEBACK"(BLCFormButton.BTNID_TAKEBACK)
上記以外	青	上記以外

注意事項

画面の表示項目は設定値の文字列がそのまま表示されるため，文字列が長過ぎると表示が乱れる場合があります。設定される文字列の最大長で実際に画面に表示させ，確認する必要があります。