uCosminexus 電子フォームワークフロー 解説
クライアント側のユーザ追加処理で,帳票ボタン処理などをカスタマイズするためには,JavaScript関数を追加します。JavaScriptは,BLCとは別のファイルに記述し,JavaScriptを含むファイル名を帳票ジェネレータ(BLSG)機能で指定します。なお,該当のファイルは,必ずnative2asciiでエンコードしたファイルを利用してください。
追加できるJavaScript関数を次に示します。
表5-4 追加できるJavaScript関数
関数の種類 | JavaScript関数名 | 説明 |
---|---|---|
OnLoadイベント | ufcl_OnLoad | 帳票ページの開始時にコールされます。 |
帳票モジュールチェック | ufcl_checkModule_<帳票モジュールID> | 申請ボタンおよび承認ボタンがクリックされたときにコールされます。 この関数を定義した場合,帳票ジェネレータ(BLSG)機能の画面およびダイアログで定義した,入力必須・入力チェック処理を実行しないで,この関数に切り替えます。 |
帳票チェック | ufcl_checkForm | 帳票モジュールチェック実行後にコールされます。 |
ボタンチェック | ufcl_checkButtons | 入力チェック後に,申請ボタンや承認ボタンなどのボタンが,帳票を送信する直前でコールされます。 |
帳票チェック処理の指定例を次に示します。
図5-4 帳票チェック処理の指定例
ユーザが追加できるJavaScript関数の詳細な内容を説明します。
JavaScript関数ufcl_OnLoadの詳細を次に示します。
表5-5 ufcl_OnLoadの詳細
関数名 | ufcl_OnLoad |
---|---|
格納ファイル | <ユーザ追加スクリプトファイル> |
機能 | 帳票のOnLoad関数から呼び出されます。 |
書式 | ufcl_OnLoad() |
引数 | なし |
戻り値 | ロードOK時:true エラー時:false |
備考 | 戻り値がfalseの場合,呼び出し元で表示エラーダイアログを出力します。 |
使用例 | function ufcl_OnLoad(){ return true; } |
JavaScript関数ufcl_checkModule_<帳票モジュールID>の詳細を次に示します。
表5-6 ufcl_checkModule_<帳票モジュールID>の詳細
関数名 | ufcl_checkModule_<帳票モジュールID> |
---|---|
格納ファイル | <ユーザ追加スクリプトファイル> |
機能 | 帳票モジュールの入力チェック関数を置き換えます。 |
書式 | ufcl_checkModule_<帳票モジュールID>() |
引数 | なし |
戻り値 | チェックOK時:true チェックエラー時:false |
備考 |
|
使用例 | function ufcl_checkModule_<帳票モジュールID>(){ alert('帳票モジュール入力エラー'); return false; } |
JavaScript関数ufcl_checkFormの詳細を次に示します。
表5-7 ufcl_checkFormの詳細
関数名 | ufcl_checkForm |
---|---|
格納ファイル | <ユーザ追加スクリプトファイル> |
機能 | 帳票の入力チェック処理を追加する関数です。 |
書式 | ufcl_checkForm() |
引数 | なし |
戻り値 | チェックOK時:true チェックエラー時:false |
備考 |
|
使用例 | function ufcl_checkForm(){ alert('帳票全体の入力エラー'); return false; } |
JavaScript関数ufcl_checkButtonsの詳細を次に示します。
表5-8 ufcl_checkButtonsの詳細
関数名 | ufcl_checkButtons |
---|---|
格納ファイル | <ユーザ追加スクリプトファイル> |
機能 | 帳票のボタンクリック関数から呼び出されます。 |
書式 | ufcl_checkButtons(strButtonName, strButtonID) |
引数 | strButtonName:ボタン名 strButtonID:ボタンID ボタン名とボタンIDの対応を次に示します。 左側がボタン名,右側がボタンIDです。 ・申請:ID_APPLY ・再申請:ID_REAPPLY ・破棄:ID_DESTRUCTION ・確認:ID_CONFIRM ・受付:ID_RECEPTION ・却下:ID_REJECT ・承認:ID_WICOMPLETE ・申請書表示※1:ID_APPLYFORM ・読込※2:ID_DBIN ・更新※2:ID_UPDATEWIN |
戻り値 | チェックOK時:true チェックエラー時:false |
備考 | エラー時は,呼び出し元の帳票でボタンによるsubmit処理を中断します。 |
使用例 | function ufcl_checkButtons(strButtonName, strButtonID){ alert(strButtonName + ':' + strButtonID); return true; } |
ユーザが追加できるJavaScript関数で参照または設定できる項目を次に示します。
表5-9 JavaScript関数でアクセスできる項目
項目名 | 変数名 | 内容 | 設定の 可否 |
---|---|---|---|
ビジネスプロセス名 | BLC_BpName | ビジネスプロセス名 | − |
作業名 | BLC_NodeName |
|
− |
完全作業名 | BLC_NodeInstName |
|
− |
処理モード | BLC_ProcMode |
|
− |
案件ID | BLC_PIID |
|
− |
申請ID | BLC_PIName |
|
○ |
作業ID | BLC_WIID |
|
− |
帳票ID | BLC_FormID | 帳票ID | − |
申請作業者 ID |
BLC_ApplyUID | 申請をしたユーザID | − |
帳票 モジュール 表示種別 |
BLC_show_<帳票モジュールID> |
|
− |
案件状態 | BLC_PIStatus | 申請時は"処理中",帳票ジェネレータ(BLSG)機能の業務完了指示作業で"完了"を設定します。 ユーザ追加処理で設定できます。 |
○ |
宛先ユーザ | BLC_SendToData |
|
○ |
項目「作業名」を,JavaScript関数alertで表示する場合の指定例を次に示します。
図5-5 作業名をJavaScript関数alertで表示する場合の指定例
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