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PRINT DATA EXCHANGE for Open


7.2.11 印刷ジョブの初期状態を設定する(印刷ジョブ設定)

[印刷ジョブ設定]タブでは,印刷ジョブの初期状態を設定します。ただし,ジョブ実行時のジョブ属性ですでに指定がある場合は,ジョブ属性での指定が有効になります。

〈この項の構成〉

(1) 変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合

[印刷ジョブ設定]タブで設定できる項目を次に示します。

(a) 印刷データ形式

ファイル形式1の場合のレコード区切り文字を指定します。

なお,この設定はファイル形式1の場合に有効になり,ファイル形式2の場合には無視されます。

  • [COBOL UAP]

    COBOL UAPがファイルに出力したテキストデータを変換する場合に指定します。1レコードは改行((0A)16),復帰((0D)16),改ページ((0C)16)で区切られます。

  • [Windows UAP]

    Windows UAPがファイルに出力したテキストデータを変換する場合に指定します。1レコードは復帰改行((0D0A)16)で区切られます。

デフォルト値

COBOL UAP

(b) エンコード

印刷データファイルのエンコードを指定します。変換種別がPostScriptの場合,[フォント設定]タブのフォント名称と一致させる必要があります。詳細については,「7.2.5(2) 変換種別がPostScriptの場合」を参照してください。

  • [シフトJIS]

    印刷データがシフトJISの場合に指定します。

  • [UTF-8]

    印刷データがUnicode(UTF-8)の場合に指定します。

デフォルト値

シフトJIS

(c) プリンタモード

印刷データファイルに適用するプリンタ動作モードを指定します。

通常は[Kモード]を指定してください。

  • [Kモード]

    漢字プリンタ用印刷データファイルとして扱います。印刷データファイルに漢字コードや機能キャラクタが入っているときに指定します。

  • [ANモード]

    ノンインパクトプリンタ用印刷データファイルとして扱います。

[常にKモードとして扱う]

印刷ジョブ実行時のジョブ属性にANモードと指定されていた場合でも,Kモードとして扱う場合に指定します。

デフォルト値

Kモード

(d) CHARS指定の有効/無効

Kモードおよび順序番号なしの場合に,印刷ジョブ実行時のジョブ属性で指定したCHARSイメージを有効にするか,または無効にするかを指定します。

この設定によって,変換で適用される書体の設定個所が変わりますので,詳細は「表7-14 適用される1バイト文字の書体の設定個所(GDI,PostScriptまたはPDF)」で確認してください。

  • [ジョブの設定に従う]

    印刷ジョブ実行時のジョブ属性でCHARSイメージを指定していた場合は有効に,指定していなかった場合は無効にします。

  • [常に無効とする]

    印刷ジョブ実行時のジョブ属性の指定によらず,常に無効にします。

  • [常に有効とする]

    印刷ジョブ実行時のジョブ属性の指定によらず,常に有効にします。

デフォルト値

ジョブの設定に従う

(e) 出力情報のない印刷データの扱い

印字する情報がない印刷データ(SETPRTレコードだけなど)の扱いを指定します。

  • [エラーとする]

    エラー終了します。ファイルの出力およびプリンタへの印刷は行われません。

  • [無視する]

    正常終了します。ファイルの出力およびプリンタへの印刷は行われません。

重要

Prinfina MANAGER SP 03-02より前のバージョン,またはPrinfina MANAGER RX 07-02より前のバージョンと連携する場合は[無視する]を指定しないでください。

デフォルト値

エラーとする

(f) 空白ページの出力

印刷データファイルに空白ページがあったときの扱いを指定します。

  • [出力しない(ホストライタ互換)]

    各ページの先頭で,データ出力後の改ページ(先頭行チャネル1スキップ)命令が指定された場合,出力データがすべて半角スペースのときに,空白ページが出力されます。この空白ページの出力を抑止する場合に指定します。メインフレーム側で帳票を,ライタ経由で出力していた場合に指定してください。

    なお,空白ページの出力を抑止できるのは,データ出力後の改ページ命令が次の場合です。

    • 機械制御文字(89)16による半角スペースだけ出力後のチャネル1スキップ

    • 制御文字なしの場合の,半角スペースだけ出力後の(0C)16によるチャネル1スキップ

    • 制御文字なしの場合の,半角スペースだけ出力後の(0D)16(0C)16によるチャネル1スキップ

  • [出力しない(完全抑止)]

    空白ページの出力を完全に抑止します。ただし,次のページは抑止の対象外となります。

    • 画像データが挿入されているページ

    • 全角空白が出力されているページ

    • セパレータのページ

    • SETPRT テキストレコードによる面スキップが指定されている空白ページ

    • バーコード機能キャラクタが指定されているページ

    • 強調開始機能キャラクタが指定されているページ

    • 抹消指定機能キャラクタが指定されているページ

    注意

    デフォルト機能キャラクタイメージで,強調開始機能キャラクタおよび抹消指定機能キャラクタを使用している場合は,[出力しない(完全抑止)]を指定しないでください。

  • [出力する]

    各ページの先頭で,データ出力後の改ページ(先頭行チャネル1スキップ)命令が指定された場合,出力データがすべて半角スペースのときに,空白ページが出力されます。この空白ページをそのまま出力します。

    メインフレーム側でプリンタに直接出力していた場合や,ANSI制御文字を使用した帳票をライタ経由で出力していた場合に指定してください。

デフォルト値

出力しない(ホストライタ互換)

(g) 用紙形式コード

用紙形式コードの特殊な扱いについて指定します。

[FCBイメージ名として使用する]

用紙形式コードをFCBイメージ名として使用します。チェックした場合,用紙形式コードと一致するFCBイメージを変換に適用します。

デフォルト値

チェックなし

  • 変換に適用されるFCBイメージ

    この機能を使用した場合,ジョブや環境設定ユティリティで指定したFCBイメージ名はすべて無効となり,代わりに用紙形式コードと同名のFCBイメージが変換に適用されます。各設定で指定されたFCBイメージの変換適用の有無について次に示します。

    表7‒36 FCBイメージの変換適用有無

    FCBイメージの種類

    用紙形式コード

    FCBイメージ名として使用しない

    FCBイメージ名として使用する

    印刷ジョブで指定されたFCBイメージ※1

    ×

    SETPRTレコードのFCBイメージ

    ×

    セパレータに指定されたFCBイメージ※2

    ×

    (凡例)

    ○:変換に適用されます。

    ×:変換に適用されません(用紙形式コードと同名のFCBイメージが適用されます)。

    注※1

    印刷ジョブに指定がない場合は,環境設定ユティリティで指定したFCBイメージを指します。

    注※2

    環境設定ユティリティの[挿入設定]タブの[前置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[FCBイメージ指定],[後置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[FCBイメージ指定],[前置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[FCBイメージ指定],および[後置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[FCBイメージ指定]で指定されたFCBイメージを指します。

  • 用紙形式コードが明示的に指定されていない場合の動作

    この機能の使用時でも,用紙形式コードの指定を省略したジョブの場合は,この機能は無効になります。この場合,この機能を使用していないときと同じ動作になります。

  • 他機能への影響

    次に示す項目について,この機能を使用することで動作が変更されることはありません。

    • セパレータの出力項目

      セパレータの出力項目にFCBイメージ名を指定できますが,FCBイメージ名は常にジョブで指定されたものが出力されます。

    • HOPSS3/AS REV/OSE連携時の帳票コード

      HOPSS3/AS REV/OSE連携時の帳票コードにFCBイメージ名を指定できますが,帳票コードとして適用されるFCBイメージ名は常にジョブで指定されたものが適用されます。

    • 用紙形式コードによる帳票出力開始時のオペレータ通知

      Prinfina MANAGER OP,Prinfina MANAGER SP,またはHOPSS3/AS REV/OSEの用紙形式コードによる帳票出力開始時のオペレータ通知は,この機能の使用有無に関係なく通常どおり動作します。

(h) ページ複写回数

各ページの複写枚数を指定します(1〜255枚)。

デフォルト値

1

(i) 部数複写回数

各部の複写回数を指定します(1〜255回)。変換種別GDIの場合,プリンタ出力時だけ有効です。

また,変換種別PDFの場合,複写回数はHOPSS3/AS REV/OSEの帳票自動印刷機能を使用時だけ適用されます。HOPSS3/AS REV/OSEの帳票自動印刷機能使用時に複写回数を適用するためには,[連携設定]タブ−[連携機能]−[HOPSS3/AS REV/OSE 詳細設定]画面で[部数複写回数を登録する]を選択してください。なお,出力されるPDFファイルには,複写回数は適用されません。

デフォルト値

1

(j) 複写回数指定時の動作(変換種別がGDIの場合)

2以上の複写回数が指定された場合の動作を設定します。

  • [プリンタの機能を使用する]

    一つの印刷ジョブを生成し,プリンタに複写回数分だけ出力するよう指示します。効率のよい方法ですが,プリンタによっては正しく出力されない場合があります

    注※ プリンタによっては,複写回数の指定が無視される場合があります。また,データ量が少なければ正しく出力されるプリンタでも,データ量が多くなると正しく出力されない場合があります。

  • [複写回数だけ印刷ジョブをコピーする]

    同一印刷ジョブを複写回数分だけ生成します。各印刷ジョブのドキュメント名には,「(X/複写回数)」(X=1,…,複写回数)が付加されます。

    なお,ジョブ属性で用紙形式コードが指定されている場合は,「△△△FNAM-用紙形式コード」が付加されます。環境設定ユティリティの[出力先設定]タブで用紙形式コードに対応する用紙名称を設定している場合は,「△△△FNAM-用紙名称」が付加されます。

    出力プリンタにPDE for Open以外のアプリケーションからも同時に印刷すると,複写の印刷ジョブの間に,ほかのアプリケーションからの印刷ジョブが割り込む場合があります。また,変換の途中で制御イメージを削除などすると,途中の印刷ジョブまで正常に出力されたあとに,エラー終了となる場合があります。

    [挿入設定]タブでSYSOUTセパレータの挿入を指定している場合,SYSOUTセパレータページは各印刷ジョブに挿入されます。

デフォルト値

複写回数だけ印刷ジョブをコピーする

重要

前置ジョブセパレータを挿入する場合,ジョブ内の先頭のSYSOUTにはこの指定は無効になり,常に[複写回数だけ印刷ジョブをコピーする]が適用されます。また,後置ジョブセパレータを挿入する場合,ジョブ内の最後のSYSOUTにはこの指定は無効になり,常に[複写回数だけ印刷ジョブをコピーする]が適用されます。

(k) 詳細設定

そのほかの詳細な設定を行う場合にクリックします。クリックすると[詳細設定]画面が表示されます。詳細は,「(3) [詳細設定]画面(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)」を参照してください。

(2) 変換種別がESC/Pの場合

[図データ]

[印刷ジョブ設定]タブで設定できる項目を次に示します。

(a) 印刷データ形式

ファイル形式1の場合のレコード区切り文字を指定します。

なお,この設定はファイル形式1の場合に有効になり,ファイル形式2の場合には無視されます。

  • [COBOL UAP]

    COBOL UAPがファイルに出力したテキストデータを変換する場合に指定します。1レコードは改行((0A)16),復帰((0D)16),改ページ((0C)16)で区切られます。

  • [Windows UAP]

    Windows UAPがファイルに出力したテキストデータを変換する場合に指定します。1レコードは復帰改行((0D0A)16)で区切られます。

デフォルト値

COBOL UAP

(b) エンコード

印刷データファイルのエンコードを指定します。

  • [シフトJIS]

    印刷データがシフトJISの場合に指定します。

  • [UTF-8]

    印刷データがUnicode(UTF-8)の場合に指定します。

デフォルト値

シフトJIS

(c) プリンタ種別

機能キャラクタの種別を指定します。

  • [センタ漢字ライン]

    センタ漢字ラインプリンタ用機能キャラクタとして扱います。

  • [端末漢字ライン]

    端末漢字ラインプリンタ用機能キャラクタとして扱います。

デフォルト値

端末漢字ライン

(d) CHARS指定の有効/無効

1バイト文字の描画属性を指定します。通常は[常に無効とする](デフォルト値)を指定してください。

  • [常に無効とする]

    [書体設定]タブの[書体番号]の指定を使用します。ただし,順序番号ありの場合は,[文字順序番号・CHARSイメージ]の指定を使用します。

  • [常に有効とする]

    [書体設定]タブの[文字順序番号・CHARSイメージ]の指定を使用します。

デフォルト値

常に無効とする

(e) 出力情報のない印刷データの扱い

印字する情報がない印刷データ(SETPRTレコードだけなど)の扱いを指定します。

  • [エラーとする]

    エラー終了します。ファイルの出力およびプリンタへの印刷は行われません。

  • [無視する]

    正常終了します。ファイルの出力およびプリンタへの印刷は行われません。

重要

Prinfina MANAGER SP 03-02より前のバージョン,またはPrinfina MANAGER RX 07-02より前のバージョンと連携する場合は[無視する]を指定しないでください。

デフォルト値

エラーとする

(f) 空白ページの出力

印刷データファイルに空白ページがあったときの扱いを指定します。

各ページの先頭で,データ出力後の改ページ(先頭行チャネル1スキップ)命令が指定された場合,出力データがすべて半角スペースのときに,空白ページが出力されます。この空白ページの出力を抑止するかどうかを指定します。

空白ページの出力を抑止できるのは,データ出力後の改ページ命令が次の場合です。
  • 機械制御文字(89)16による半角スペースだけ出力後のチャネル1スキップ

  • 制御文字なしの場合の,半角スペースだけ出力後の(0C)16によるチャネル1スキップ

  • 制御文字なしの場合の,半角スペースだけ出力後の(0D)16(0C)16によるチャネル1スキップ

  • [出力しない]

    空白ページの出力を抑止します。メインフレーム側で帳票をライタ経由で出力していた場合に指定してください。

  • [出力する]

    空白ページをそのまま出力します。メインフレーム側でプリンタに直接出力していた場合に指定してください。

デフォルト値

出力しない

(g) ページ複写回数

各ページの複写枚数を指定します(1〜255枚)。

デフォルト値

1

(h) 部数複写回数

各部の複写回数を指定します(1〜255回)。

デフォルト値

1

(i) 詳細設定

そのほかの詳細な設定を行う場合にクリックします。クリックすると[詳細設定]画面が表示されます。詳細は,「(4) [詳細設定]画面(変換種別がESC/Pの場合)」を参照してください。

(3) [詳細設定]画面(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

[詳細設定]画面を次に示します。

[図データ]

(a) SETPRTテキストレコードで書式オーバレイイメージ・ページ複写省略時の動作

SETPRTテキストレコードで書式オーバレイイメージまたはページ複写が指定なしの場合の動作を指定します。

  • [ファイル名・ジョブ定義XMLファイル・環境設定ユティリティの指定に従う]

    ファイル名またはジョブ定義XMLファイル,環境設定ユティリティでの指定値を使用します。詳細は,「2.1.3(4)(b) SETPRTテキストレコード」を参照してください。

デフォルト値

チェックあり

(4) [詳細設定]画面(変換種別がESC/Pの場合)

[詳細設定]画面を次に示します。

[図データ]

(a) SETPRTテキストレコードでページ複写省略時の動作

SETPRTテキストレコードでページ複写が指定なしの場合の動作を指定します。

  • [ファイル名・ジョブ定義XMLファイル・環境設定ユティリティの指定に従う]

    ファイル名またはジョブ定義XMLファイル,環境設定ユティリティでの指定値を使用します。詳細は,「2.1.3(4)(b) SETPRTテキストレコード」を参照してください。

デフォルト値

チェックあり