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7.2.5 フォント名称を設定する(フォント設定)

[フォント設定]タブでは,変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFのときに,[書体設定]タブで指定するフォント番号に対応するフォント名称を設定します。

〈この項の構成〉

(1) 変換種別がGDIの場合

[フォント設定]タブでWindowsフォント名称を指定します。

[図データ]

[フォント設定]タブ(変換種別がGDIの場合)で設定できる項目を次に示します。

[2バイトフォント名称]

スプールデータ中の2バイト文字に適用するPC側のWindowsフォント名称を一覧から選択します。選択したフォント番号を一括で変更できます。

インストールされているフォントのうち次のすべての条件に当てはまるフォントが選択できます。

  • 日本語フォント

  • 固定ピッチフォント

  • 横書きフォント

なお,機能キャラクタで縦書きが指定されたときには,PDE for Openが自動的に縦書きフォントを使用します。

デフォルト値
  • フォント番号2以外の場合

    MS明朝

  • フォント番号2の場合

    MSゴシック

[1バイトフォント名称]

スプールデータ中の1バイト文字に適用するPC側のWindowsフォント名称を一覧から選択します。選択したフォント番号を一括で変更できます。

インストールされているフォントのうち次のすべての条件に当てはまるフォントが選択できます。

  • 日本語フォントまたは欧文フォント

  • 固定ピッチフォント

  • 横書きフォント

デフォルト値
  • フォント番号2以外の場合

    MS明朝

  • フォント番号2の場合

    MSゴシック

 1バイトフォントにOCRフォントを使用する場合は,[書体設定]タブで対応するフォント番号の[フォントの縦横比]を[変更しない]に設定することを推奨します。フォント長については,使用するフォントの仕様に従って設定してください。

(2) 変換種別がPostScriptの場合

[フォント設定]タブでWindows フォント名称,またはプリンタ搭載のPostScriptフォント名称を指定します。

[図データ]

[フォント設定]タブ(変換種別がPostScriptの場合)で設定できる項目を次に示します。

[変更]ボタン

各フォント番号に対応するフォント名称を指定する[フォント名称]画面を表示します。なお,複数のフォント番号を選択した状態で[変更]ボタンをクリックすると,選択したフォント名称を一括で変更できます。

(a) [フォント名称]画面

プリンタ搭載フォントを利用する場合は[プリンタフォント]ラジオボタン,Windowsフォントを利用する場合は[Windows フォント]ラジオボタンを選択してから,各プルダウンリストで使用するフォント名称を選択します。なお,Windowsフォントを利用する場合は,PostScript言語レベル3対応プリンタが必要になります。また,[プリンタフォント]プルダウンリストでは,直接フォント名称を入力できます。[フォント名称]画面を次に示します。

[図データ]

[2バイトフォント名称]

2バイト文字に使用するフォント名称を指定します。

  • [プリンタフォント]プルダウンリスト

    スプールデータ中の2バイト文字に適用するプリンタ搭載のPostScriptフォント名称を指定します。固定ピッチフォントを指定し,プロポーショナルフォントは指定しないでください。不正なフォント名称を指定した場合,印刷結果は保証できません。

    印刷データがシフトJISの場合は,JISエンコーディングまたはシフトJISエンコーディングの横書き用フォント,印刷データがUnicodeの場合は,UTF-16エンコーディングの横書き用フォントを指定してください。[印刷データ設定]タブのエンコードと一致させる必要があります。

    [OK]ボタンをクリックすることで指定を反映します。[フォント設定]タブで複数のフォント番号を選択すると,複数のフォント番号をまとめて変更できます。

    なお,直接入力でも指定できます。ただし,半角スペースおよび次の文字は使用できません。

    '(',')','<','>','[',']','{','}','/','%',','

    また,PostScriptの日本語フォント名称には,次の規則があります。なお,「[ ]」で囲んだ項目は,任意選択項目を表します。

    フォントファミリー-幅と太さ[-かなプロポーショナル][-文字セット][-エンコーディング]-向き

    この項目には,フォント名称に使用できる文字,PostScriptの日本語フォント名称の規則に従い,次の条件を満たすフォント名称を指定してください。

    ・エンコーディング

    印刷データがシフトJISの場合,省略(JIS)または"RKSJ"(シフトJIS)を指定してください。印刷データがUnicodeの場合,"UTF16"(UTF-16)を指定してください。

    ・向き

    "H"(横書き)を指定してください。なお,機能キャラクタで縦書きが指定されたときには,PDE for Openが自動的に"V"(縦書き)のフォントを使用します。

    また,"・・・-90ms-RKSJ-H"のフォントを使用すると,シフトJISコード(8740)16〜(879C)16(Windows特殊文字),(ED40)16〜(EEFC)16(NEC選定IBM拡張文字),(FA40)16〜(FC4B)16(IBM拡張文字)の文字も出力できます。

    PostScriptで指定できる2バイトフォントの名称を次に示します。

    表7‒12 PostScriptで指定できる2バイトフォント名称

    印刷データ

    フォントのエンコーディング

    フォント名称の末尾

    シフトJIS

    シフトJIS

    -RKSJ-H

    JIS

    -H

    Unicode

    UTF-16

    -UTF16-H

 

デフォルト値

  • フォント番号2以外の場合

    Ryumin-Light-90ms-RKSJ-H

  • フォント番号2の場合

    GothicBBB-Medium-90ms-RKSJ-H

  • [Windowsフォント]プルダウンリスト

    スプールデータ中の2バイト文字に適用するPC側のWindowsフォント名称を一覧から選択します。[フォント設定]タブで複数のフォント番号を選択すると,複数のフォント番号をまとめて変更できます。

    インストールされているフォントのうち,次のすべての条件に当てはまるフォントが選択できます。

    ・TrueTypeフォントまたはOpenTypeフォント

    ・日本語フォント

    ・固定ピッチフォント

    ・横書きフォント

    ・アウトラインフォントまたはベクタフォント

    ・埋め込みが許可されているフォント

    注※ 選択できるのは,TrueTypeアウトラインだけです。

    なお,機能キャラクタで縦書きが指定されたときには,PDE for Openが自動的に縦書きフォントを使用します。

    デフォルト値

    フォント番号2以外の場合

      MS明朝

    ・フォント番号2の場合

      MSゴシック

[1バイトフォント名称]

1バイト文字に使用するフォント名称を指定します。

  • [プリンタフォント]プルダウンリスト

    スプールデータ中の1バイト文字に適用するプリンタ搭載のPostScriptフォント名称を指定します。固定ピッチフォントを指定し,プロポーショナルフォントは指定しないでください。不正なフォント名称を指定した場合,印刷結果は保証できません。

    印刷データがUnicodeでUnicodeエンコーディングのフォントを指定しない場合,フォントが適用される文字はJIS8範囲内でなければなりません。JIS8範囲外の場合,PDL変換時にエラーとなります。

    [OK]ボタンをクリックすることで指定を反映します。[フォント設定]タブで複数のフォント番号を選択すると,複数のフォント番号をまとめて変更できます。

    なお,直接入力でも指定できます。ただし,半角スペースおよび次の文字は使用できません。

    '(',')','<','>','[',']','{','}','/','%',','

    UCS-2(半角)エンコーディングのフォントの場合,U+007E(Tilde)は「 ̄」で出力されます。「〜」で出力したい場合は,シフトJISエンコーディングのフォントを指定してください。

    PostScriptで指定できる1バイトフォントの名称を次に示します。

    表7‒13 PostScriptで指定できる1バイトフォント名称

    印刷データ

    フォントのエンコーディング

    フォント名称の末尾

    シフトJIS

    シフトJIS

    -RKSJ-H

    JIS

    .Hankaku※1

    JIS8

    任意

    Unicode

    UCS-2(半角)

    -UCS2-HW-H

    シフトJIS※2

    -RKSJ-H

    JIS※2

    .Hankaku※1

    JIS8※2

    任意

    注※1

    ".Roman",".Hiragana",".Katakana"は指定しないでください。

    注※2

    フォントが適用される文字は,JIS8範囲内でなければなりません。JIS8範囲外の場合,PDL変換時にエラーになります。

デフォルト値
  • フォント番号2以外の場合

    Ryumin-Light-90ms-RKSJ-H

  • フォント番号2の場合

    GothicBBB-Medium-90ms-RKSJ-H

 

各プリンタで指定できるフォント名称については,プリンタ製造元にお問い合わせください。なお,HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタの使用時に,[フォント設定]タブで指定するフォント名称については,「付録G.2 PostScript出力時のフォント名称について」を参照してください。

また,HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C15,H-6C17およびH-6C26プリンタで,増設フォント1,増設フォント2,または増設フォント3を利用する場合は,[書体設定]タブでフォントを設定する必要があります。設定内容の詳細については,「7.2.6 文字の書体を設定する(書体設定)」を参照してください。

  • [Windowsフォント]プルダウンリスト

    スプールデータ中の1バイト文字に適用するPC側のWindowsフォント名称を一覧から選択します。[フォント設定]タブで複数のフォント番号を選択すると,複数のフォント番号をまとめて変更できます。

    インストールされているフォントのうち,次のすべての条件に当てはまるフォントが選択できます。

    ・TrueTypeフォントまたはOpenTypeフォント

    ・日本語フォントまたは欧文フォント

    ・固定ピッチフォント

    ・横書きフォント

    ・アウトラインフォントまたはベクタフォント

    ・埋め込みが許可されているフォント

    注※ 選択できるのは,TrueTypeアウトラインだけです。

    デフォルト値

    フォント番号2以外の場合

      MS明朝

    ・フォント番号2の場合

      MSゴシック

 

注 1バイトフォントにOCRフォントを使用する場合は,[書体設定]タブで対応するフォント番号の[フォントの縦横比]を[変更しない]に設定することを推奨します。フォント長については,使用するフォントの仕様に従って設定してください。

(3) 変換種別がPDFの場合

[フォント設定]タブで標準フォント(明朝・ゴシック)またはWindowsフォント名称を指定します。

[図データ]

[フォント設定]タブ(変換種別がPDFの場合)で設定できる項目を次に示します。

(a) フォント名称

[2バイトフォント名称]

スプールデータ中の2バイト文字に適用するフォント名称を一覧から選択します。

選択したフォント番号を一括で変更できます。

[フォント種別]が[標準フォント]の場合は,明朝またはゴシックから選択します。

[フォント種別]が[Windowsフォント]の場合は,インストールされているフォントのうち次のすべての条件に当てはまるフォントが選択できます。

  • 日本語フォント

  • 固定ピッチフォント

  • 横書きフォント

  • アウトラインフォントまたはベクタフォント

  • 埋め込みが許可されているフォント

なお,機能キャラクタで縦書きが指定されたときには,PDE for Openが自動的に縦書きフォントを使用します。

デフォルト値
  • フォント番号2以外の場合

    明朝

  • フォント番号2の場合

    ゴシック

[1バイトフォント名称]

スプールデータ中の1バイト文字に適用するフォント名称を一覧から選択します。

選択したフォント番号を一括で変更できます。

[フォント種別]が[標準フォント]の場合は,明朝またはゴシックから選択します。

[フォント種別]が[Windowsフォント]の場合は,インストールされているフォントのうち次のすべての条件に当てはまるフォントが選択できます。

  • 日本語フォントまたは欧文フォント

  • 固定ピッチフォント

  • 横書きフォント

  • アウトラインフォントまたはベクタフォント

  • 埋め込みが許可されているフォント

デフォルト値
  • フォント番号2以外の場合

    明朝

  • フォント番号2の場合

    ゴシック

 1バイトフォントにOCRフォントを使用する場合は,[書体設定]タブで対応するフォント番号の[フォントの縦横比]を[変更しない]に設定することを推奨します。フォント長については,使用するフォントの仕様に従って設定してください。

(b) フォント種別

使用するフォントの種類を指定します。この指定によって,[フォント名称]で選択できるフォントの種類が変わります。なお,PDF出力をPDF/AまたはPDF/Xで出力する場合は,[標準フォント]を指定できません。

  • [標準フォント]

    標準のフォント(明朝・ゴシック)を使用します。フォントはPDFファイル中に埋め込まれません。

    PDE - Electronic Document Option 01-03以前と同様になります。

  • [Windowsフォント]

    Windowsフォントを使用します。フォントはPDFファイル中に埋め込まれます。

デフォルト値

標準フォント

(c) 注意事項

  • 標準フォントの場合,表示される字形はPDF表示環境に依存します。

  • Windowsフォントの場合,CMap定義ファイルによる埋め込みCMapは適用されません(フォント固有のCMapが適用されます)。