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PRINT DATA EXCHANGE for Open


7.2.8 セパレータやページ連番の挿入を設定する(挿入設定)

[挿入設定]タブでは,印刷ジョブを出力する前に色紙などセパレータを挿入するとき(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)や,各ページにページ連番を挿入するときに設定します。

<GDI,PostScriptの挿入設定の場合>

[図データ]

<PDFの挿入設定の場合>

[図データ]

<ESC/Pの挿入設定の場合>

[図データ]

[挿入設定]タブで設定できる項目を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 前置ジョブセパレータ/後置ジョブセパレータ(変換種別がGDI,PostScriptの場合)

バッチジョブ実行システム連携時に前置ジョブセパレータ,後置ジョブセパレータを挿入するかどうかを指定します。ジョブセパレータ機能は,バッチジョブ実行システムから転送された帳票データの場合にだけ有効です。

デフォルト値
前置ジョブセパレータ

挿入しない

後置ジョブセパレータ

挿入しない

重要
  • 前置ジョブセパレータページは,ジョブ内の先頭のSYSOUTの印刷ジョブに出力されます。また,後置ジョブセパレータページは,ジョブ内の最後のSYSOUTの印刷ジョブに出力されます。当該のSYSOUTで変換エラーが発生した場合,ジョブセパレータは正常に出力されません。

  • 単一ジョブ内でSYSOUTごとに異なる環境設定を適用する場合,前置ジョブセパレータは,ジョブ内の最初のSYSOUTに適用される環境設定が適用されます。同様に,後置ジョブセパレータは,ジョブ内の最後のSYSOUTに適用される環境設定が適用されます。

  • 分割を行う場合,前置ジョブセパレータはジョブ内先頭SYSOUTの最初の配布先の先頭ページに,後置ジョブセパレータはジョブ内最終SYSOUTの最後の配布先の最終ページに挿入されます。

  • 変換エラー発生時に「PDE for Openインストールフォルダ\ERROROUT\」内に移動されたSYSOUT管理ファイルを利用してジョブの再実行を行う場合,ジョブ内の先頭のSYSOUTがすでに正常に変換されている場合は,前置ジョブセパレータは挿入されません。同様に,ジョブ内の最後のSYSOUTがすでに正常に変換されている場合,後置ジョブセパレータは挿入されません。

(2) 前置SYSOUTセパレータ,後置SYSOUTセパレータ(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

前置SYSOUTセパレータ,後置SYSOUTセパレータを挿入するかどうかを指定します。

デフォルト値
前置SYSOUTセパレータ

挿入しない

後置SYSOUTセパレータ

挿入しない

(3) セパレータの詳細設定画面(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

セパレータの詳細設定画面を次に示します。なお,画面のタイトルは設定を行うセパレータの種類に応じて,それぞれ以下のように表示されます。

また,画面中の[出力面]は,後置ジョブセパレータ設定および後置SYSOUTセパレータ設定の場合にだけ表示されます。

<変換種別がGDIの場合>

[図データ]

<変換種別がPostScriptの場合>

[図データ]

<変換種別がPDFの場合>

[図データ]

(a) ホッパ(変換種別がGDI,PostScriptの場合)

セパレータ用紙を給紙するトレイを指定します。

■ 変換種別がGDIの場合

  • [指定なし]

    プリンタドライバに依存します。

  • [ホッパ1]

  • [ホッパ2]

  • [ホッパ3]

  • [ホッパ4]

    [出力先設定]タブで対応づけたプリンタのトレイから用紙を給紙します。

■ 変換種別がPostScriptの場合

  • [ホッパ1]チェックボックス

  • [ホッパ2]チェックボックス

  • [ホッパ3]チェックボックス

  • [ホッパ4]チェックボックス

    [出力先設定]タブで対応づけたプリンタのトレイから用紙を給紙します。

    [出力先設定]タブの[トレイ制御コマンド]が[専用コマンド]以外の場合,ホッパを複数選択できません。

(b) 出力面

セパレータを用紙の表面から出力するか裏面から出力するかを指定します。セパレータページに両面印刷用FCBが適用されている場合だけ有効になります。

  • [表面]

    セパレータを用紙の表面から出力します。

  • [裏面]

    セパレータを用紙の裏面から出力します。

デフォルト値

表面

(c) 制御イメージ

[FCBイメージ指定]

セパレータページに適用するFCBイメージを指定します。

  • [任意指定]

    任意のFCBイメージ名を[FCBイメージ名]テキストボックスに指定します。[FCBイメージ名]テキストボックスには,ID(プリフィクス)を除く下4文字を指定してください。

    FCBのプリフィクスは[制御イメージ設定]タブの指定に従います。

    FCBイメージ名を指定しない場合,前置ジョブセパレータはジョブ内の最初のSYSOUTの先頭ページと同じFCBイメージ,後置ジョブセパレータはジョブ内の最後のSYSOUTの最終ページと同じFCBイメージ,前置SYSOUTセパレータは当該SYSOUTの先頭ページと同じFCBイメージ,後置SYSOUTセパレータは当該SYSOUTの最終ページと同じFCBイメージがそれぞれ適用されます。

  • [ジョブの設定に従う]

    印刷ジョブ実行時に指定したFCBイメージが適用されます。

デフォルト値

任意指定

[デフォルト機能キャラクタイメージ指定]

セパレータページに適用するデフォルト機能キャラクタイメージを指定します。

  • [任意指定]

    任意のデフォルト機能キャラクタイメージ名を[デフォルト機能キャラクタイメージ]テキストボックスに指定します。[デフォルト機能キャラクタイメージ]テキストボックスには,ID(プリフィクス)を除く下4文字を指定してください。

    デフォルト機能キャラクタイメージのプリフィクスは[制御イメージ設定]タブの指定に従います。

    デフォルト機能キャラクタイメージ名を指定しない場合,セパレータページにデフォルト機能キャラクタイメージは適用されません。

  • [ジョブの設定に従う]

    印刷ジョブ実行時に指定したデフォルト機能キャラクタイメージが適用されます。

デフォルト値

任意指定

[書式オーバレイイメージ指定]

セパレータページに適用する書式オーバレイイメージを指定します。

  • [任意指定]

    任意の書式オーバレイイメージ名を[書式オーバレイイメージ名]テキストボックスに指定します。[書式オーバレイイメージ名]テキストボックスには,ID(プリフィクス)を除く下4文字を入力してください。

    書式オーバレイイメージ名を指定しない場合,セパレータページに書式オーバレイイメージは適用されません。

  • [ジョブの設定に従う]

    印刷ジョブ実行時に指定した書式オーバレイイメージが適用されます。

デフォルト値

任意指定

[CHARSイメージ指定]

セパレータページに適用するCHARSイメージを指定します。セパレータページの1バイト文字に適用される書体を次に示します。

表7‒28 セパレータ出力項目の1バイト文字に適用される書体

ジョブ実行時の指定

CHARS指定の有効/無効※1

CHARSイメージ指定※2

プリンタモードおよび順序番号の有無

CHARSイメージ名

任意指定

ジョブの設定に従う

指定なし※3

指定あり

Kモードおよび順序番号なし

指定あり

ジョブの設定に従う※3

1書

CHARS

CHARSまたは順序0※4

指定なし

1書

指定あり

常に無効とする

1書

指定なし

指定あり

常に有効とする

CHARSまたは順序0※4

指定なし

順序0

ANモードまたは順序番号あり

CHARSまたは順序0※4

(凡例)

順序0:順序番号0。

1書:書体番号0〜15の1バイト書体。

CHARS:CHARSイメージ。

注※1

[印刷ジョブ設定]タブで設定します。

注※2

[挿入設定]タブで設定します。

注※3

デフォルト値です。

注※4

詳細については,「表7-14 適用される1バイト文字の書体の設定個所(GDI,PostScriptまたはPDF)」を参照してください。

  • [任意指定]

    [書体設定]タブの[文字順序番号・CHARSイメージ]に登録されている任意のCHARSイメージ名を[CHARSイメージ名]テキストボックスに指定します。CHARSイメージ名を指定しない場合,セパレータページにCHARSイメージは適用されません。1バイト文字の書体は,[書体設定]タブの[書体番号]画面の[1バイト書体]の指定が適用されます。

  • [ジョブの設定に従う]

    印刷ジョブ実行時に指定したCHARSイメージが適用されます。ただし,次のどちらかの場合,1バイト文字の書体は,[書体設定]タブの[書体番号]画面の[1バイト書体]の指定が適用されます。

    ・Kモードおよび順序番号なしで,[印刷ジョブ設定]タブの[CHARS指定の有効/無効]が[常に無効とする]の場合。

    ・Kモードおよび順序番号なしで,[印刷ジョブ設定]タブの[CHARS指定の有効/無効]が[ジョブの設定に従う]で,ジョブ実行時にCHARSイメージを指定していない場合。

デフォルト値

任意指定

[外字フォント指定]

セパレータページに適用する外字フォントを指定します。

  • [任意指定]

    任意の外字フォント名を[外字フォント名]テキストボックスに指定します。外字フォント名を指定しない場合は,システム標準の外字フォント(EUDC.tte)を使用して出力します。

  • [ジョブの設定に従う]

    印刷ジョブ実行時に指定した外字フォントが適用されます。

デフォルト値

任意指定

(d) 出力項目

セパレータページに出力する文字を指定します。

  • [追加]ボタン

    出力項目を新たに追加する場合にクリックします。クリックすると,[セパレータ出力項目]画面が表示されます。[セパレータ出力項目]画面の詳細については,「(e) [セパレータ出力項目]画面」を参照してください。なお,出力項目は15個まで登録できます。

  • [変更]ボタン

    出力項目の設定内容を変更する場合に,出力項目を選択してからクリックします。クリックすると,[セパレータ出力項目]画面が表示されます。[セパレータ出力項目]画面の詳細については,「(e) [セパレータ出力項目]画面」を参照してください。

  • [削除]ボタン

    選択した出力項目の設定情報を一覧から削除します。

(e) [セパレータ出力項目]画面

[セパレータ出力項目]画面を次に示します。

[図データ]

[出力項目]プルダウンリスト

セパレータページに出力する文字を指定します。指定できる項目を次に示します。

  • FCBイメージ名(SYSOUTセパレータの場合だけ)

  • ジョブコメント(SYSOUTセパレータの場合だけ)

  • ジョブ通し番号

  • ジョブ名

  • ファイル識別名(SYSOUTセパレータの場合だけ)

  • ファイル通し番号(SYSOUTセパレータの場合だけ)

  • ホストID

  • ユーザ名

  • 仕分けコード

  • 出力クラス

  • 出力先コード(SYSOUTセパレータの場合だけ)

  • パーツ識別文字列(分割する場合だけ有効)(SYSOUTセパレータの場合だけ)

  • 変換時刻(HH:mm:ss)

  • 変換日付(yyyy/MM/dd)

  • 用紙形式コード(SYSOUTセパレータの場合だけ)

[ジョブコメント使用範囲]

セパレータページに出力するジョブコメントの範囲を指定します。

[出力項目]プルダウンリストに「ジョブコメント」が選択された場合だけ指定できます。

[開始位置]

使用するジョブコメントの開始位置を指定します。

[桁数]

使用するジョブコメントのけた数を指定します。

デフォルト値

[開始位置]

 1

[桁数]

 1

[出力位置]

出力項目を出力する位置を指定します。

[行位置]

出力項目を出力する行を1〜128で指定します。

[桁位置]

出力項目を出力するけたを1〜256で指定します。

デフォルト値

[行位置]

 1

[桁位置]

 1

[文字属性]

出力項目の書体番号と文字サイズを指定します。

[書体番号]

出力項目の書体番号を指定します。「指定なし」を選択した場合,デフォルト機能キャラクタで指定された書体番号が有効になります。1バイト文字に対しては,次のどちらかの場合に有効になります。

  • [CHARSイメージ指定]で[任意指定]を指定して,CHARSイメージ名を指定していない場合。

  • [CHARSイメージ指定]で[ジョブの設定に従う]を指定して,Kモードおよび順序番号なしで,次のどちらかの場合。

     ・[印刷ジョブ設定]タブの[CHARS指定の有効/無効]が[常に無効とする]の場合。

     ・[印刷ジョブ設定]タブの[CHARS指定の有効/無効]が[ジョブの設定に従う]で,ジョブ実行時にCHARSイメージを指定していない場合。

[文字サイズ]

出力項目の文字サイズを指定します。「指定なし」を選択した場合,デフォルト機能キャラクタで指定された文字サイズが有効となります。なお,実際の文字サイズは[印刷データ設定]タブの[機能キャラクタカスタマイズ]の指定値になります。1バイト文字に対しては,文字ピッチが半角の場合に有効になります。

デフォルト値

[書体番号]

 指定なし

[文字サイズ]

 指定なし

(4) ページ連番

ページ連番を挿入するかどうかを指定します。ページ連番とは,ページ順序の確認や,不正持ち出しなどによるページの抜けの確認を目的として挿入される,連続した番号のことです。ユーザデータの一部として使用することは目的としていません。

ページ連番を挿入する場合は,環境設定ごとに,基点位置からの出力位置と出力形式を指定します。基点位置は,変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合は有効印字領域の左上,左下,右上,または右下,変換種別がESC/Pの場合は有効印字領域の左上または左下となります。各ページに,基点位置から同じ位置に対して,同じ形式でページ連番が出力されます。

図7‒5 ページ連番の挿入

[図データ]

ページの途中で基点位置からの出力位置および出力形式は変更できません。SETPRTテキストレコードによってページ途中でFCBを切り替えている場合は,ページ連番が用紙からはみ出すことがあります。また,変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合に,ページ途中で書式を切り替えているときは,ページ連番が書式と重なることがあります。ページ連番の出力位置に問題がないかを事前に確認してください。

図7‒6 FCBおよび書式(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDF の場合)の切り替えによって出力位置が不正になる事例

[図データ]

また,複数の帳票を一つの環境設定情報で処理する場合も,それぞれの帳票に対してページ連番の出力位置に問題がないかを事前に確認し,必要に応じて環境設定情報を分けて定義してください。

図7‒7 複数の帳票を一つの環境設定情報で処理した場合に出力位置が不正になる事例

[図データ]

ページ連番は,印刷データファイル(SYSOUTファイル)単位にカウントされます。ジョブやジョブステップ単位ではカウントされません。

変換種別がGDIまたはPostScriptの場合の両面印刷時は,ページ両面に出力されます(表面と裏面がカウントされます)。

ページ複写によって複写されたページは,複写元と複写先で同じページ連番で出力されます(複写ページはカウントされません)。

変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合のSYSOUTセパレータページに対しては,出力するかどうかを選択できます。出力する場合は,SYSOUTセパレータページもカウントされます。SYSOUTセパレータに両面FCBを適用している場合は,通常ページと同様に,ページ両面に出力されます。なお,Prinfina MANAGER SPが挿入するSYSOUTセパレータページに対しては出力できません。

帳票中にセパレータページや複写ページが含まれる場合,出力されるページ連番と,PDE for Openの稼動ログやプリンタの印刷キューなどに表示されるページ数(ページ番号)が,ページカウント仕様の違いによって一致しなくなる場合があります。ページのカウント仕様を次に示します。

表7‒29 ページのカウント仕様

カウント仕様

通常のページ

ジョブセパレータページ※1

SYSOUTセパレータページ※1

ページ複写によって複写されたページ

ページ連番

※2

×

※2※3

×

保守情報(Windowsアプリケーションイベント,稼動ログ)に出力されるページ数(ページ番号)

※2

※2※4

※2

プリンタの印刷キューに表示されるページ数

※2

※2※4

※2

PDFファイルのページ数

※2

※2※4

※2

GDIファイル出力時にファイル名に付加されるページ番号

※2

※2※4

※2

Prinfina MANAGER SPで表示されるページ数(ページ分割時のページ数)

※2

(凡例)

○:カウントされます。

×:カウントされません。

△:設定によって,カウントするかどうかを選択できます。

−:該当しません。

注※1

ジョブセパレータページは変換種別がGDIまたはPostScriptの場合にだけ挿入できます。また,SYSOUTセパレータページは変換種別がGDI,PostScript,またはPDFの場合にだけ挿入できます。

注※2

変換種別がGDIまたはPostScriptの場合の両面印刷時は,表面と裏面のそれぞれがカウントされます。また,面スキップによる白紙ページもカウントされます。面スキップによる白紙ページは次の場合に出力されます。

・表面印刷後にSETPRTテキストレコードで表面への面スキップを行った場合

・裏面印刷後にSETPRTテキストレコードで裏面への面スキップを行った場合

・表面印刷後にFCBイメージ,ホッパ指定,スタッカ指定,またはプリンタモードが変更された場合

注※3

変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合,[ページ連番設定]画面の[SYSOUTセパレータにページ連番を出力する]チェックボックスで,カウントするかどうかを選択します。

注※4

前置ジョブセパレータの場合,ジョブ内の最初のSYSOUTにだけカウントされます。また,後置ジョブセパレータの場合,ジョブ内の最後のSYSOUTにだけカウントされます。

表示される項目を次に示します。

デフォルト値

挿入しない

(5) [ページ連番設定]画面

[ページ連番設定]画面を次に示します。

<変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合>

[図データ]

<変換種別がESC/Pの場合>

[図データ]

(a) 位置

ページ連番の挿入位置を,基点位置からの相対距離で指定します。基点位置は,変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合は有効印字領域の左上,左下,右上,または右下,変換種別がESC/Pの場合は有効印字領域の左上または左下となります。

なお,変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合は有効印字領域外を指定することもできます。

用紙サイズを超える位置,またはプリンタのハードマージンと重なる位置は指定しないでください。印刷結果は保証できません。PDE for Openでの用紙サイズおよび有効印字領域については「6.1.9 用紙サイズと有効印字領域の扱い」を参照してください。

基点位置からの相対距離(x位置およびy位置)は,1/1,440インチ単位で指定します。

図7‒8 挿入位置の指定(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

[図データ]

図7‒9 挿入位置の指定(変換種別がESC/Pの場合)

[図データ]

ページ途中でFCBを変更したことで有効印字領域が変更になった場合は,変更後の有効印字領域に従って出力されます。

図7‒10 FCB変更後のページ連番の出力位置(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

[図データ]

図7‒11 FCB変更後のページ連番の出力位置(変換種別がESC/Pの場合)

[図データ]

[基点位置]

基点位置を指定します。

  • [有効印字領域の左上]

  • [有効印字領域の左下]

  • [有効印字領域の右上]

  • [有効印字領域の右下]

変換種別がESC/Pの場合は[有効印字領域の右上]および[有効印字領域の右下]は指定できません。

デフォルト値

有効印字領域の左上

[x位置]

変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合,基点位置から右方向への距離を-23,796〜23,796の範囲(1/1,440インチ単位)で指定します。変換種別がESC/Pの場合,基点位置から右方向への距離を0〜19,584の範囲(1/1,440インチ単位)で指定します。

デフォルト値

0

[y位置]

基点位置から下方向への距離を-23,796〜23,796の範囲(1/1,440インチ単位)で指定します。

デフォルト値

0

(b) 形式

ページ連番の出力形式を指定します。

[書体番号]

書体番号(0〜15)を指定します。

デフォルト値

書体番号1

[文字サイズ](変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

文字サイズ(7,9ポイント)を指定します。機能キャラクタのコード(1A 46 80〜1A 46 FF)からも指定できます。なお,実際の文字サイズは[印刷データ設定]タブの[機能キャラクタカスタマイズ]の指定値になります。1バイト文字に対しては,文字ピッチが半角の場合に有効になります。

デフォルト値

9

[文字の配置]

横配置または縦配置を指定します。

デフォルト値

横配置

[桁数]

出力するけた数(1〜10)を指定します。

ページ連番がここで指定したけた数を超える場合は,上位けたを切り捨てて,指定されたけた数だけを出力します。このとき,Windowsアプリケーションイベントおよび稼動ログには警告を示すメッセージが出力されます。

デフォルト値

6

[桁揃え]

けた揃えを指定します。[ゼロ埋め]が指定されている場合は無効になります。

  • [左/上揃え]

    [文字の配置]が[横配置]の場合は左揃え,[縦配置]の場合は上揃えで出力します。

  • [右/下揃え]

    [文字の配置]が[横配置]の場合は右揃え,[縦配置]の場合は下揃えで出力します。

デフォルト値

左/上揃え

[ゼロ埋め]

ページ連番が出力するけた数に満たない場合,ゼロで補います。

デフォルト値

チェックなし

(c) 開始番号

ページ連番の開始番号を0〜1,000,000,000の範囲で指定します。

デフォルト値

1

(d) 分割単位にページ連番をリセットする(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

配布先分割機能やPrinfina MANAGER SPで分割して出力する場合に,分割単位にページ連番を[開始番号]の値に戻すかどうかを指定します。

デフォルト値

チェックなし

(e) SYSOUTセパレータにページ連番を出力する(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

SYSOUTセパレータページに対して,ページ連番を出力するかどうかを指定します。Prinfina MANAGER SPが挿入するSYSOUTセパレータページに対しては出力できません。

デフォルト値

チェックあり

(6) 裏面書式

両面印刷時に,裏面書式を挿入する場合に設定します。裏面書式を設定すると,帳票はすべて表面に印刷され,裏面には書式だけが印刷されます。

図7‒12 裏面書式の挿入

[図データ]

帳票に設定されている書式ごとに,挿入する裏面書式を変更することもできます。

図7‒13 書式ごとの裏面書式の挿入

[図データ]

裏面書式の挿入は,両面指定のFCBイメージを適用するか,[制御イメージ設定]タブの[FCBイメージ詳細設定]画面で[常に両面印刷]を設定しておく必要があります。また,変換種別がPDFの場合は,[FCBイメージの両面指定を有効にする]チェックボックスを設定しておく必要があります。詳細については,「7.2.7(1)(b) [FCB イメージ詳細設定]画面」,または「7.2.14(4) [PDF出力詳細設定]画面」を参照してください。

表示される項目を次に示します。

デフォルト値

挿入しない

重要
  • 片面印刷の場合,裏面書式の設定は無視されます。

  • 裏面書式を設定した場合,SETPRTレコードの面スキップの指定は無視されます。

  • セパレータページには,裏面書式は挿入されません。

  • 裏面書式の設定で挿入された裏面ページには,ページ連番のページ番号は挿入されません。また,ページカウントの対象にもなりません。

(a) [裏面書式設定]画面

[裏面書式設定]画面を次に示します。

図7‒14 [裏面書式設定]画面

[図データ]

[追加]ボタン

裏面書式を挿入する対象書式名を追加する場合にクリックします。クリックすると,[裏面書式詳細設定]画面が表示されます。詳細は,「(b) [裏面書式詳細設定]画面」を参照してください。

対象書式名に*(ワイルドカード)を指定すると,表面の書式の指定の有無に関わらず,すべての裏面に書式が適用されます。また,*を指定した場合に挿入できる対象書式名は,1個までとなります。*を指定しない場合は,1024個まで指定できます。

[変更]ボタン

選択した対象書式名,および裏面書式名の設定内容を変更する場合にクリックします。対象条件で対象書式名および裏面書式名を選択し,[変更]ボタンをクリックすると,[裏面書式詳細設定]画面が表示されます。詳細は,「(b) [裏面書式詳細設定]画面」を参照してください。

[削除]ボタン

対象条件で対象書式名および裏面書式名を選択し,[削除]ボタンをクリックすると設定内容が削除されます。

(b) [裏面書式詳細設定]画面

[裏面書式詳細設定]画面を次に示します。

図7‒15 [裏面書式詳細設定]画面

[図データ]

[対象書式名]

裏面書式を挿入する対象書式名を,IDを除く下4文字で指定します。

なお,*(ワイルドカード)の前後に文字列を入力することはできません。

デフォルト値

*

[裏面書式オーバレイイメージ指定]
  • [裏面書式オーバレイイメージ名]

    裏面に印刷する書式オーバレイイメージ名を,IDを除く下4文字で指定します。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

[裏面書式詳細設定]画面で指定できる形式を,次に示します。

表7‒30 [裏面書式詳細設定]画面の指定形式

入力可能な文字

入力可能な文字長

英数字('A'〜'Z','0'〜'9'),'#','@','_','*'

1〜4

入力可能な文字のうち,*を指定できるのは[対象書式名]の場合だけです。

(7) 背景画像

背景画像を挿入する場合に設定します。背景画像を挿入すると,指定した画像を行データや書式の背景に設定できます。

背景画像に使用する画像データファイルは,PDEの制御イメージの格納先フォルダに格納しておく必要があります。デフォルトでは「PDE for Openインストールフォルダ\IMAGE\」となります。

背景画像は,書式単位に変更できます。セパレータに指定された書式も変更の対象となります。背景画像は出力座標,出力サイズ,回転,および二値画像を使用した場合は色の調整ができます。

なお,背景画像の調整は,回転,クリッピング,出力画像設定,出力画像サイズの順番で実行されます。

図7‒16 背景画像

[図データ]

背景画像に使用できる画像データファイルの形式を,次の表に示します。

表7‒31 背景画像に使用できる画像データファイルの形式

項目

画像データの形式

画像データファイルの種類※1

TIFF※2(拡張子tif),ビットマップ(拡張子bmp)

画像データファイルの色形式

モノクロ,グレースケール,パレットカラー,フルカラー

画像データファイルの幅・高さ

16383ドットまで※3※4(600dpi換算で約27.3センチ)

注※1

拡張子の大文字・小文字は区別されません。拡張子だけが異なる同名の画像ファイルが格納されていた場合は,拡張子がTIFのファイルが優先されます。

注※2

マルチページ形式のTIFFには対応していません。

注※3

大きな画像データファイルを指定すると,PDL変換時間・PDLデータサイズが増大します。また,プリンタ出力時にプリンタでエラーが発生する場合があります。

注※4

変換種別がGDIの場合,大きな画像データファイルを指定すると,プリンタ出力時にエラーが発生する可能性が高いため,背景画像に大きな画像データファイルを指定することは推奨しません。

表示される項目を次に示します。

デフォルト値

挿入しない

重要

両面印刷時は,次に示すページへは背景画像は挿入されません。

  • SETPRTレコードの面スキップによる空白ページ

  • 前置ジョブセパレータおよび前置SYSOUTセパレータの裏面ページ

  • 後置ジョブセパレータおよび後置SYSOUTセパレータの出力面(表面または裏面)の反対側のページ

(8) [背景画像詳細設定]画面

[背景画像詳細設定]画面を次に示します。

図7‒17 [背景画像詳細設定]画面

[図データ]

(a) 入力画像設定

[背景画像名]

背景画像に適用するファイル名を指定します。

  • [書式名に従う]

    書式名.拡張子」の形式で,画像ファイルが適用されます。書式名の指定がない場合,背景画像には挿入されません。

  • [書式オーバレイロードエラーを抑止する](チェックボックス)

    ジョブ属性で指定した書式オーバレイイメージが存在しないときに発生するロードエラーを抑止したい場合に指定します。書式オーバレイイメージを用意しないで背景画像だけを印字したい場合,この指定をしてください。

    なお,この指定で抑止できるのは,書式オーバレイイメージが存在しない場合に発生するロードエラー(詳細コード(下4けた)が6301)だけです。また,誤って書式オーバレイモジュールを格納し忘れた場合にもエラーを検知することができなくなりますのでご注意ください。

  • [用紙形式コードに従う]

    用紙形式コード.拡張子」の形式で,画像ファイルが適用されます。用紙形式コードの指定がない場合,背景画像には挿入されません。

  • [任意指定]

    任意のファイル名を指定します。ファイル名は英数字(A〜Z,0〜9),#,@,\で,4文字以内で指定します。

    ファイル名.拡張子」の形式で,画像ファイルが適用されます。

    任意指定の場合,両面印刷時に対象外となるページを除き,すべてのページが背景画像の挿入対象となります。

デフォルト値

書式名に従う

[画像回転]

画像の中心を基準に,時計回りの回転角度を指定します。

  • [角度]

    -180.0°〜180.0°までを指定できます。

デフォルト値

0.0

[画像クリッピング(pixel)]

背景画像をクリッピングする領域を,ピクセル単位で指定します。

  • [上]

  • [下]

  • [左]

  • [右]

    0〜16383の範囲で指定します。0を指定した場合,クリッピングはしません。

デフォルト値

0

(b) 出力画像設定

[出力位置(1/1440インチ)]

FCBで定義される印刷領域の左上端を基準点(0.0)として,背景画像を出力する位置を調整します。

  • [X座標]

  • [Y座標]

    背景画像を出力する位置を1/1440インチ単位で指定します。

    指定できる値の範囲は-23796〜23796です。

デフォルト値

0

[出力画像サイズ(1/1440インチ)]

背景画像の出力サイズを指定します。

  • [幅]

  • [高さ]

    背景画像を出力するサイズを1/1440インチ単位で指定します。指定できる値の範囲は,0〜32767です。

    幅,高さのどちらかに0を指定した場合,元となる画像の縦横比率のまま出力します。幅,高さの両方に0を指定した場合は,画像の解像度(dpi)に従います。

デフォルト値

0

[出力画像色(二値画像使用時)]

出力画像の前景色を指定します。

  • [パレット番号]

    パレット1〜パレット8を指定できます。各パレット番号の色は,[色設定]タブの値に従います。

デフォルト値

パレット8

[背景画像出力調整用ファイルを使用する](チェックボックス)

背景画像出力調整用ファイルを使用する場合に指定します。

[背景画像出力調整用ファイルを使用する]にチェックすると,背景画像単位(画像名単位)に出力位置や出力画像サイズを指定できるようになります。背景画像出力調整用ファイルの詳細については「(9) 背景画像出力調整用ファイル」を参照してください。

なお,背景画像出力調整用ファイルを使用する場合でも[出力画像色(二値画像使用時)]は[背景画像詳細設定]画面上での指定値が適用されます。また,背景画像出力調整用ファイルに指定されていない画像名の背景画像が指定された場合,出力位置および出力画像サイズは[背景画像詳細設定]画面上での指定値が適用されます。

デフォルト値

チェックなし

(9) 背景画像出力調整用ファイル

背景画像出力調整用ファイルでは,背景画像の各画像名に対して,出力位置(X座標),出力位置(Y座標),出力画像サイズ(幅),および出力画像サイズ(高さ)が指定できます。

(a) 背景画像出力調整用ファイルの設定方法

背景画像出力調整用ファイルの設定方法を次に示します。メモ帳などを利用して,次の形式で作成してください。

背景画像出力調整用ファイルの形式

画像名,出力位置(X座標),出力位置(Y座標),出力画像サイズ(幅),出力画像サイズ(高さ)

画像名,出力位置(X座標),出力位置(Y座標),出力画像サイズ(幅),出力画像サイズ(高さ)

    :

(凡例)

斜体の文字列:可変の文字列を示します。

注1 文字コードはシフトJISを使用してください。

注2 空白行やコメント行など,不要な定義はしないでください。

注3 1行の終わりは,必ず改行コード(0D0A)16にしてください。行の終わりが改行コードではない場合,その行は無視されます。

注4 項目中に改行コード(0D0A)16や(0A)16は指定しないでください。

背景画像出力調整用ファイルの設定項目を次に示します。

表7‒32 背景画像出力調整用ファイルの設定項目

項目名

内容

入力規則

画像名

出力調整対象となる画像ファイル名を指定します。実際には「ファイル名.拡張子」の画像ファイルが対象となります。

ファイル名は英数字(A〜Z,0〜9),#,@,_で,4文字以内で指定してください。

出力位置(X座標),

出力位置(Y座標)

FCBで定義される印刷領域の左上端を基準点(0,0)として,背景画像を出力する位置を1/1440インチ単位で指定します。

-23796〜23796の値を指定してください。

出力画像サイズ(幅),

出力画像サイズ(高さ)

背景画像を出力するサイズを1/1440インチ単位で指定します。

幅,高さの両方に0を指定した場合は,画像の解像度(dpi)に従います。また,幅,高さのどちらかに0を指定した場合,元となる画像の縦横比率のまま出力します。

0〜32767の値を指定してください。

 入力規則に一致しない場合,変換時にエラーとなります。

作成例を次に示します。

OMOT.tifは,出力位置(100,200),サイズ(14400×14400),URA.tifは,出力位置(300,400),サイズ(28800×28800)で出力したい場合
OMOT,100,200,14400,14400
URA,300,400,28800,28800

なお,背景画像出力調整用ファイルに指定されていない画像名の背景画像が指定された場合,[背景画像詳細設定]画面上での指定値が適用されます。