ソートマージ


3.1 利用できるファイルの種類

SORTで利用できるファイルの種類を次の表に,SORT EEで利用できるファイルの種類を「表 3-2 SORT EEで利用できるファイルの種類」に示します。

表3‒1  SORTで利用できるファイルの種類

ファイル編成の種類

説明

レコード長

(単位:バイト)

最小値

最大値

固定長順編成ファイル

COBOL85またはCOBOL2002で作成したファイルです。または,ファイルサイズがレコード長の整数倍であるバイナリファイルです。

1

65,535

可変長順編成ファイル

COBOL85またはCOBOL2002で作成したファイルです。

1

65,535

固定長相対ファイル

COBOL85またはCOBOL2002で作成したファイルです。

1

65,535

可変長相対ファイル

COBOL85またはCOBOL2002で作成したファイルです。

1

65,535

固定長索引ファイル

COBOL85,COBOL2002,またはISAMで作成したファイルです。

1

65,503※1

可変長索引ファイル

COBOL85,COBOL2002,またはISAMで作成したファイルです。

1

65,503※1

テキストファイル

COBOL85,COBOL2002,またはテキストエディタによって作成されたファイルです。

  • 改行文字はLFだけです。

  • 実際の改行文字がCRLFのレコードについては,CRをテキストデータとして扱います。

  • データがないレコード(改行文字だけの空のレコード)は入力できません。

1

65,535※2

注※1

集約機能をソート機能および選択機能と組み合わせないで単独で使用した場合は,索引ファイルは使用できません。

注※2

テキストファイルの行の区切り(改行)文字の長さは,レコード長に含めません。

表3‒2  SORT EEで利用できるファイルの種類

ファイル編成の種類

説明

レコード長

(単位:バイト)

最小値

最大値

固定長順編成ファイル

COBOL85またはCOBOL2002で作成したファイルです。または,ファイルサイズがレコード長の整数倍であるバイナリファイルです。

1

レコード長の上限値※5

可変長順編成ファイル

COBOL85またはCOBOL2002で作成したファイルです。

1

レコード長の上限値※5

テキストファイル

COBOL85,COBOL2002,またはテキストエディタによって作成されたファイルです。

  • 改行文字として,LF,CRLF,またはLF/CRLF混在のどれかを指定できます。

  • 改行文字をLFと指定※2した場合,実際の改行文字がCRLFのレコードについては,CRをテキストデータとして扱います。

  • データがないレコード(改行文字だけの空のレコード)は入力できません。ただし,空のレコードを削除して入力するオプション※4を指定した場合は,空のレコードを入力してもエラーになりません。

1

レコード長の上限値※5※6

CSVファイル※1

表計算プログラムのアクティブシートだけをデータごとに区切り文字(デリミタ)で区切って出力した形式のテキストファイルです。

  • アクティブシートの行の位置はレコードの順番に対応し,列(セル)の位置はレコード中に区切り文字で区切られた位置に対応します。

  • 改行文字として,LF,CRLF,またはLF/CRLF混在のどれかを指定できます。

  • 改行文字をLFと指定※2した場合,実際の改行文字がCRLFのレコードについては,CRをテキストデータとして扱います。

  • テキストファイルと異なり,データがないレコード(改行文字だけの空のレコード)を入力できます。この場合,列(セル)のデータは,NULLセル(空のセル)※3として扱います。

  • 空のレコードを削除して入力するオプション※4があります。

0

レコード長の上限値※5※6

注※1

CSVファイルのファイル形式については「付録C.1 CSVファイル形式」を参照してください。

注※2

改行文字の種類を指定できます。改行文字の指定については「5.8.7 recsepaオペランド」を参照してください。

注※3

NULLセルについては「付録D CSVファイル内のNULLセルの扱い(SORT EEの機能)」を参照してください。

注※4

空のレコードを削除して入力するオプションについては「2.34 空行削除オプション(SORT EEの機能)」を参照してください。

注※5

WindowsのSORT EE,またはUNIXの32ビット版SORT EEの場合,レコード長の上限値は「65,535バイト」です。

UNIXの64ビット版SORT EEの場合,レコード長の上限値は,環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」に指定された「レコード長の上限値」です。環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」の指定がない,または指定が無効の場合は「65,535バイト」です。

環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」については「14.1 SORT EE の環境変数の設定」を参照してください。

注※6

Windows版,UNIXの32ビット版,UNIXの64ビット版で環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」の指定がない,または指定が無効の場合,レコード長の上限値は「65,535バイト」ですが,codetypeオペランドに指定したエンコードの種別によって,改行文字の長さとレコード長の上限値が変わります。UNIXの64ビット版SORT EEで環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」の指定がある場合,レコード長の上限値は環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」に指定された「レコード長の上限値」です。codetypeオペランドに指定したエンコード種別によって改行文字の長さは変わりますが,レコード長の上限値は変わりません。

改行文字の長さはレコード長に含めません。

レコード長の上限値については「3.3.1 パラメタ」のレコード長を,改行文字については「5.8.7 recsepaオペランド」を,入力データのエンコードについては「5.8.13 codetypeオペランド」を,環境変数「EXSORT64MAXRECLEN」については「14.1 SORT EE の環境変数の設定」を参照してください。