1.10 レコード結合機能(SORT EEの機能)【UNIX SORT EE(64) 09-00以降】
レコード結合機能では,共通なレコード項目を持つ2つのファイルをレコード単位で結合します。
結合方法は,指定された結合条件項目をキーにソートまたはマージを実施し,結合条件項目が等しいレコードを結合します。
- 【レコード結合方式】
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レコード結合方式を次の表に示します。
表1‒2 レコード結合方式 結合方式
結合内容
内部結合
2つのファイルで,指定した結合条件が一致したレコードだけを結合します。
外部結合
2つのファイルで,入力ファイル1のレコードをすべて抽出した上で,入力ファイル2から指定した結合条件が一致したレコードを結合します。
指定した結合条件が一致しないレコード項目には,パディング文字(CSVファイルの場合はNULLセル)で結合します。
完全結合
2つのファイルで,指定した結合条件が一致しないレコードも結合します。
結合条件に一致しないレコード項目には,パディング文字(CSVファイルの場合はNULLセル)で結合します。
- 【レコード結合機能で必要なパラメタ】
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レコード結合機能で必要なパラメタを次の表に示します。
表1‒3 レコード結合機能で必要なパラメタ パラメタ名
意味
-joininp
レコード結合入力ファイル情報の定義
-joindata
レコード結合方式とレコード結合条件の定義
-joinout
レコード結合出力ファイル情報の定義
- 【レコード結合機能で指定できるファイル編成】
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レコード結合機能は,ファイル編成が固定長順編成ファイル,テキストファイル,またはCSVファイルの場合に指定できます。可変長順は指定できません。
- 【レコード結合機能のパラメタ使用上の注意事項】
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レコード結合機能は,UNIXのexsort64(64ビット版SORT EE)コマンドだけ指定できます。
Windowsのexsort64コマンド,またはexsort(32ビット版SORT EE)コマンドに指定した場合,KBLS1100-Eエラーとなります。
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レコード結合機能のパラメタおよびオペランド値は,exsortパラメタファイルで指定します。
exsort64コマンドは-pパラメタだけ指定できます。
exsortコマンドに,レコード結合機能のパラメタおよびオペランド値を指定した場合はKBLS1113-Eエラー,-pパラメタ以外のパラメタを指定した場合はKBLS2300-Eエラーとなります。
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レコード結合機能と次に示す機能は併用できません。
・集約機能(sum|csvsum)
・ファイル分割機能
・ファイル連結機能
・ファイル編成変更機能
・簡易コピー機能
・レコード編集機能(reorg|csvreorg)
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-functionパラメタに指定する値は,レコード結合機能で入力する2つのファイルによって次に示す値になります。
ソートされていない ———— sort
ソートされている ———— merge
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レコード結合機能とマージ機能を組み合わせて利用した場合,レコード結合処理の一時ファイルを作成します。このため,マージ用一時ファイル作成ディレクトリ,またはソート用一時ファイル作成ディレクトリの指定が必要です。
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- 【レコード結合例】
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CSVファイルのレコード結合例を次の図に示します。
図1‒11 レコード結合例 図1‒12 レコード結合例(結合条件に合致するレコードが複数ある場合)