ソートマージ

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付録K.1 SORT EEメッセージ

<この項の構成>
(1) SORT EEメッセージの種類
(2) SORT EEメッセージの記述形式
(3) SORT EEメッセージに出力されるデバッグ情報
(4) 終了コードの種類(SORT EEの場合)
(5) SORT EEメッセージ出力オプション

(1) SORT EEメッセージの種類

SORT EEのメッセージには,次の3種類があります。

(2) SORT EEメッセージの記述形式

このマニュアルでは,次に示す形式でメッセージを記載します。


メッセージID

メッセージテキスト(英語)
メッセージテキスト(日本語)

日本語文によるメッセージの説明を示す。
(S) システムの処理を示す。
(O) 使用者,または運用者の処置を示す。

 

メッセージIDの説明
メッセージIDには,メッセージを識別するコードを「KBLSnnnn-x」という形式で示します。
KBLS:プログラム識別コードを示す。
nnnn:メッセージ番号を示す。
x:メッセージの種類を示す。
  • I:正常に終了した処理の結果を知らせるメッセージ
  • E:エラーの発生を知らせるメッセージ

(3) SORT EEメッセージに出力されるデバッグ情報

SORT EEメッセージテキストに出力されるデバッグ情報の用語とその意味を,次に示します。

表K-1 デバッグ情報の説明

用語 意味
(zz…z) SORT EEの内部エラーコード。
キー番号 エラーを検知したキーの番号を示します。キー番号を特定できる場合は,コマンドまたはexsortパラメタファイルの-keyパラメタに指定した順番(1〜)が表示されます。キー番号を特定できない場合は0が表示されます。
比較項目番号 エラーを検知した比較項目の番号を示します。比較項目番号を特定できる場合は,コマンドまたはexsortパラメタファイルのinclude|omitオペランドに指定した順番(1〜)が表示されます。比較項目番号を特定できない場合は,0が表示されます。
比較条件式の番号 エラーを検知した比較条件式の番号を示します。比較条件式の番号を特定できる場合は,コマンドまたはexsortパラメタファイルのinclude|omitオペランドに指定した順番(1〜)が表示されます。比較条件式の番号を特定できない場合は,0が表示されます。
集約項目番号 エラーを検知した集約項目の番号を示します。集約項目番号を特定できる場合は,コマンドまたはexsortパラメタファイルの-sumパラメタに指定した順番(1〜)が表示されます。集約項目番号を特定できない場合は,0が表示されます。
レコード番号 エラーを検知した入力レコードの番号を示します。レコード番号を特定できる場合は,入力順番(1〜)が表示されます。レコード番号を特定できない場合は,0が表示されます。処理の中間結果を格納する中間ファイルでエラーを検知した場合は,中間ファイルで取得されたレコード番号が表示されます。
パラメタ番号 エラーを検知した-inpfile,-reorgまたは-outfileパラメタの番号を示します。-inpfileパラメタにエラーがある場合は,パラメタ番号は必ず1が表示されます。-reorgパラメタにエラーがある場合は,パラメタ番号は必ず1が表示されます。-outfileパラメタにエラーがある場合は,コマンドまたはexsortパラメタファイルに指定した順番(1〜)が表示されます。
ファイル名およびディレクトリ名 ファイル名,およびディレクトリ名を特定できない場合は表示されません。
  • 表示するファイル名またはディレクトリ名の長さはMAX_PATHまでです。
  • 環境変数に指定されたファイル名がエラーだった場合,環境変数が表示されます。
  • 標準入力ファイルを指定した場合,入力ファイル名は「stdin」と表示されます。
  • 標準出力ファイルを指定した場合,出力ファイル名は「stdout」と表示されます。

(4) 終了コードの種類(SORT EEの場合)

SORT EEの終了コードは次のとおりです。

メッセージのほかにコマンドの終了状態を表す3種類の終了コードがあります。終了コードの種類を次の表に示します。

表K-2 終了コードの種類

終了状態 終了コード
正常終了 0
異常終了 KBLS1700-E以外のメッセージ出力時 1
KBLS1700-Eメッセージ出力時,またはSORT EEのメッセージが出力されないとき システムの異常終了コードが設定される

(5) SORT EEメッセージ出力オプション

SORT EEメッセージの出力先は,環境変数「EXSORTMSGOPT(64ビット版は「EXSORT64MSGOPT」)」で指定できます。

Windows
環境変数「EXSORTMSGOPT(64ビット版は「EXSORT64MSGOPT」)」を省略した場合は,SORT環境ファイルのmsg_optオプションの指定を有効とします。環境変数およびSORT環境ファイルのどちらも省略した場合は,すべてのメッセージを画面に表示します。

UNIX
環境変数「EXSORTMSGOPT(64ビット版は「EXSORT64MSGOPT」)」を省略した場合は,標準エラーファイルにすべてのメッセージを出力します。

メッセージ出力オプションの詳細については,「2.27 メッセージ出力オプション(SORT EE の機能)」,および環境変数「14.1.1(5) EXSORTMSGOPT」,「14.1.2(5) EXSORT64MSGOPT」を参照してください。