入力ファイルおよび出力ファイルを「共用」，「共用・排他無し」，および「排他」のどれかのモードでオープンできます。コマンドオプションの指定方法については，「5.5.14　入出力ファイル共用・排他オプション（NOLOCK｜EXCオプション）」を参照してください。

排他モードでファイルをオープンすると，ほかの処理ではそのファイルをオープンできなくなります。ファイル排他機能が有効になるのは，次に示すプログラムの処理でファイルをオープンした場合だけです。

• SORT EE
• SORT
• COBOL85またはCOBOL2002
• ISAM

ファイル排他機能を使う場合は，次の点に注意してください。

• 「共用・排他なし」を指定した場合，SORT EE，SORT，COBOL，およびISAM間でのファイル排他機能が無効となります。4製品で同一ファイルを指定して，同時実行した場合，入出力ファイルの内容は保証できません。
• 読み出しだけをする場合にも，書き込みの許可が必要です。したがって，書き込みが許可されていないファイルは，排他モードでオープンできません。
• すでにほかの処理でオープンされているファイルは，排他モードでオープンできません。

入力ファイルの状態とオープンの可否の関係を次の表に示します。

表2-4　入力ファイルの状態とオープンの可否

SORT EEでのオープンモード	入力ファイルの状態
	共用	排他
共用・排他なし	○	○
共用	○	×
排他	×	×

表2-5　出力ファイルの状態とオープンの可否

SORT EEでのオープンモード	出力ファイルの状態
	共用	排他
共用・排他なし	○	○
排他	×	×

（凡例）

○：オープンできる

×：オープンできない

注

「ファイルの状態」とは，ほかの処理でファイルがどのモードでオープンされているかを示します。

「共用」とは，一つのファイルを複数の処理で使用できることを示します。

「排他」とは，ある処理で使用しているファイルをほかの処理で使用できないことを示します。