4.4.6 注意事項
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ジョブコントローラは,ジョブステップが出力した標準出力を,ジョブコントローラの標準出力,標準エラー出力に出力しない。ジョブステップが出力した標準出力は,JP1/AJSから参照できない。必要に応じて,スプール内を確認すること。
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標準エラー出力ファイルに,ジョブログが出力される。大量にログが出力される場合,標準エラー出力ファイル名に"NUL"の指定を検討すること。
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ジョブの優先順位を指定すること。指定しない場合,ほかのプロセスより実行優先順位が低くなる。
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UNIT定義ファイルのscパラメータにジョブ定義ファイルを指定する場合は,次に示す点に注意すること。
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ジョブ定義ファイルに定義するジョブステッププログラムは,ウィンドウ画面を持たない。
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bjexecコマンドのオプションは使用できない。オプションを使用する場合は,Windowsのコマンドプロンプトから直接コマンドを実行すること。
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標準出力ファイル名,標準エラー出力ファイル名(追加書きを含める)は指定しない。
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ジョブの終了判定は,最終ステップではなく各ジョブステップの最大値で判定する。
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インタラクティブな環境を必要とするジョブはJP1/AJSから起動して実行できない。
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多数のステップが存在して長時間実行するジョブがある場合,JP1/AJS - Agent側の多重度に対する設計を十分に行い,長時間の実行待ちが問題にならないように設計すること。
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ジョブステッププログラムは,ジョブオブジェクトに登録できない(AssignProcessToJobObjectが失敗する)。
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ジョブコントローラプロセスがすでにジョブオブジェクトに関連づけられていた場合,ジョブステッププロセスの子孫プロセスのどれかが存在する状態でジョブを強制終了したとき次の制限事項がある。
・ジョブステッププロセスの子プロセスは終了しない
・スプールジョブディレクトリ名をジョブ識別子-ジョブ名に変更できない
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EXEC要素内のPGM属性値に"*"を指定した場合,スクリプトがジョブステッププロセスになるため,CDATAに記述したコマンドはジョブステッププロセスの子プロセスになる。
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Advanced Shellからジョブコントローラを起動した場合,ジョブコントローラプロセスはジョブオブジェクトに関連づけられる。
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ジョブステッププログラムは,標準入力を使用できない。
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ジョブステッププログラムが終了した場合,DD要素に記述したファイルは後処理される。ただし,ジョブステッププログラムからさらに起動したプロセスがこのファイルを使用したままの状態だと,DELETE指定などの後処理やスプールに出力した情報の印刷などが失敗する。この場合,エラーメッセージを見てファイルの削除などを実施すること。
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JP1/AJSの操作によって実行中のバッチジョブ実行システムのバッチジョブおよびジョブネットを強制終了した場合,JP1/AJS - View の[実行結果詳細]画面から参照できるジョブログが途中で打ち切られることがある。強制終了したジョブの詳細を確認する場合は,スプールに出力されたジョブログも参照すること。
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