3.14.2 ファイル操作ユティリティのサポートするファイル
(1) ファイル編成
ファイル操作ユティリティでは,次の表に示すファイル編成をサポートする。
ファイル編成 |
説明 |
サポートの有無 |
|
---|---|---|---|
入力ファイル |
出力ファイル |
||
固定長順編成ファイル |
COBOL2002で作成したファイル,またはほかのアプリケーションで作成したファイルサイズが,レコード長の整数倍の長さを持つバイナリファイル |
○ |
○ |
可変長順編成ファイル |
COBOL2002で作成したファイル |
○ |
○ |
固定長相対編成ファイル |
COBOL2002で作成したファイル |
− |
− |
可変長相対編成ファイル |
COBOL2002で作成したファイル |
− |
− |
固定長索引順編成ファイル |
|
○※1 |
○※1 |
可変長索引順編成ファイル |
|
○※1 |
○※1 |
テキスト編成ファイル |
テキストファイルの各行(テキストレコード)は,改行文字(X'0D0A')で区切られている次のファイル
|
○※2 |
○※2 |
CSV編成ファイル |
|
− |
− |
(2) ラージファイル対応
ファイル操作ユティリティでサポートするファイルのうち,ISAMで作成する索引順編成ファイルは,ラージファイル(ファイルサイズが2GB以上のファイル)をサポートしない。その他のラージファイル(ファイルサイズが2GB超えのファイル)への対応については,「1.3.3 2GB超えのファイル(ラージファイル)の扱い」を参照のこと。
(3) ディレクトリやファイル名指定時の注意事項
(a) ハードリンクとシンボリックリンクについて
ファイル名として,ハードリンクとシンボリックリンクを使用できる。また,ディレクトリにはシンボリックリンクを使用できる。
ファイル操作ユティリティでは,ハードリンクとシンボリックリンクを意識した機能はサポートしていない。ファイル名やディレクトリ名の重複チェックを行う場合,ジョブ定義XMLファイルや制御文に指定された内容でチェックする。ハードリンクやシンボリックリンクが指定されていると,ファイル名の実体が同一かどうかのチェックが行えないことがある。
(b) 入力ファイルと出力ファイルの指定について
ファイル名には,パス名の区切りを示す文字(\:円記号)および(/:スラント)を指定できない。また,入力と出力に指定したファイルが同一の実体にならないようにすること。入力と出力のファイルが同一の実体になっていた場合,ファイルの内容が初期化されることがある。