3.4.8　逆方向参照

ジョブ定義XMLには逆方向参照機能が備わっている。これを利用すると，ジョブ内の先行DD要素にある情報を取得するようシステムに指示できる。

逆方向参照は参照元DD要素，および先行DD要素のTYPE属性がともにFILEであることが必要である。

逆方向参照はDD要素のDSN属性に指定する方法が次に示す3とおりある。

• <DD NAME="DD名" DSN="*.参照するDD名" />

  同一ジョブステップ中で定義されているDD要素を参照する場合，この形式を使用する。

• <DD NAME="DD名" DSN="*. ステップ名.参照するDD名" />

  ステップ名で指定された先行ジョブステップ中で定義されているDD要素を参照する場合，この形式を使用する。プロシジャ内で指定された場合，そのプロシジャ内でDD要素を参照するジョブステップ名を検索し，見つからない場合はジョブ定義XMLファイルの先頭から，DD要素を参照するプロシジャ外のジョブステップ名を検索する。

• <DD NAME="DD名" DSN="*.ステップ名.プロシジャステップ名.参照するDD名" />

  ステップ名で指定された先行ジョブステップで呼び出されるカタログドプロシジャ，または入力ストリームプロシジャのプロシジャステップ中で定義されたDD要素を参照する場合，この形式を使用する。

使用例

同一ジョブステップおよび先行するジョブステップで指定されたDSN属性値を，逆方向参照で複写する例を次に示す。

注意事項

「DSN="*.参照するDD名"」によって同一ジョブステップ内のDD要素を検索する場合は，必ず逆方向参照を行うDD要素より前に定義されているDD要素を指定すること。

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