1.2.1　バッチジョブ定義の定型化

バッチジョブ業務は次の図に示すように，「プログラム」と「ファイル」の組み合わせによって一括処理を実現する。それぞれのプログラムとファイルには順序処理だけではなく，前処理，後処理があり，このことをプログラムやファイルなど，バッチジョブでの個々の要素ごとに属性として定義すれば，バッチジョブ業務をプログラミングすることなく容易に実現できる。このバッチジョブ業務を，標準的なドキュメントの表現方式であるXML形式（ジョブ定義XMLファイル）で定義することで，定型化を図ることができる。

図1‒2　プログラムとファイルの組み合わせによるバッチジョブの一括処理

• ファイルの要素への属性定義

  ファイルの要素に対して，世代ファイルおよび一時ファイルなどの属性を持たせることができる。実行終了後のファイルの削除なども要素の定義だけで実行できるため，スクリプトの記述も必要なく，運用の変更やメンテナンスが容易となる。

• 複数のプログラム要素への属性定義

  プログラムの要素に対して，実行したプログラムの結果を判断して実行可否属性の定義ができる。これによって，1つのバッチジョブ内で複数（ジョブステップ）の処理が制御できる。

  複数のプログラム要素への属性定義を次の図に示す。

  図1‒3　複数のプログラム要素への属性定義

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