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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow BPMN連携機能 使用の手引


2.6 登録済みのビジネスプロセス定義を変更する

実行中のビジネスプロセスに影響を与えることなく,ビジネスプロセス定義の一部を変更します。

ビジネスプロセス定義を変更する場合,BPMNエディタで次に示す編集ができます。

BPMNエディタで可能な編集の詳細を説明します。

要素の追加(追加先がアドホック・サブプロセス)

次のどれかの場合に,要素を追加できます。

要素の追加(追加先がアドホック・サブプロセス以外)

並列ゲートウェイ以外のシーケンスフロー接続可能要素

すでに存在するシーケンスフロー遷移の間への追加だけができます。ただし,遷移先が並列ゲートウェイの場合は除きます。

図2‒14 要素を追加できるパターン

[図データ]

イベント・サブプロセス

追加するイベント・サブプロセスに,次の内容を含まない場合にだけ追加できます。

  • 並列ゲートウェイ

  • ゲートウェイ以外の要素からの複数遷移

  • 開始イベント(タイマー)

サブプロセス

すでに存在するシーケンスフローの間への追加だけができます。また,追加するサブプロセスに,次の内容を含まない場合にだけ追加できます。

  • 並列ゲートウェイ

  • ゲートウェイ以外の要素からの複数遷移

  • サブプロセスにアタッチされた境界イベント(タイマー)

  • 複数の開始イベント(タイプなし)

    注※

    次の図に示すような,開始イベントの省略形を含みます。

    図2‒15 開始イベント省略形

    [図データ]

アドホック・サブプロセス

すでに存在するシーケンスフローの間への追加だけができます。また,追加するアドホック・サブプロセスに,次の内容を含まない場合にだけ追加できます。

  • 並列ゲートウェイ

  • ゲートウェイ以外の要素からの複数遷移

  • アドホック・サブプロセスにアタッチされた境界イベント(タイマー)

レーン

レーン内のすべての要素が追加できる要素である場合にだけ,レーンを追加できます。

要素の削除(削除先がアドホック・サブプロセス)

次のどれかの場合に,要素を削除できます。

要素の削除(削除先がアドホック・サブプロセス以外)

並列ゲートウェイ以外のシーケンスフロー接続可能要素

遷移元と遷移先がそれぞれ1つだけ存在する要素を削除できます(ただし,遷移先が並列ゲートウェイの場合を除きます)。その際,削除した要素の遷移元と遷移先は接続する必要があります。

イベント・サブプロセス

削除するイベント・サブプロセスに,次の内容を含まない場合にだけ削除できます。

  • 並列ゲートウェイ

  • ゲートウェイ以外の要素からの複数遷移

  • 開始イベント(タイマー)

サブプロセス

削除するサブプロセスに,次の内容を含まない場合にだけ削除できます。

  • 並列ゲートウェイ

  • ゲートウェイ以外の要素からの複数遷移

  • サブプロセスにアタッチされた境界イベント(タイマー)

  • 複数の開始イベント(タイプなし)

    注※

    次の図に示すような,開始イベントの省略形を含みます。

    図2‒16 開始イベント省略形

    [図データ]

アドホック・サブプロセス

削除するアドホック・サブプロセスに,次の内容を含まない場合にだけ削除できます。

  • 並列ゲートウェイ

  • ゲートウェイ以外の要素からの複数遷移

  • アドホック・サブプロセスにアタッチされた境界イベント(タイマー)

レーン

レーン内のすべての要素が,削除できる要素である場合にだけ,レーンを削除できます。削除できない要素がレーン内にある場合は,その要素を別のレーンに移動させると,レーンを削除できます。

要素の設定値の変更

要素の属性値は変更できます。ただし,次の制限があります。

メモ

ビジネスプロセスの実行状態によっては,ビジネスプロセス定義の変更コマンド(ciweditbpコマンド)でエラーとなることがあります。

サブプロセス(マルチインスタンス)を使用している場合の制限事項

BPMNエディタ中にサブプロセス(マルチインスタンス)が存在し,かつ,サブプロセスが次に示す要素のどれかを含む場合の制限事項を示します。

■サブプロセス(マルチインスタンス)の繰り返し回数(loopCardinality)が固定値の場合の制限事項

繰り返し回数は変更できません。

■サブプロセス(マルチインスタンス)の繰り返し回数(loopCardinality)が固定値でない場合の制限事項

ciwtransbpmnコマンドの,次のオプションの指定値には同じ値を指定してください。

  • -srcオプションまたは-srcdirオプションを指定して実行した場合の-mimaxオプション

  • -updateオプションを指定して実行した場合の-mimaxオプション

〈この節の構成〉