2.3 ciwchgenv(システム共通環境情報の変更)
形式
-
形式1(システム共通環境情報を変更する場合)
ciwchgenv -sid <system_id> (-pic <piid_reservecount> |-aic <aiid_reservecount> |-wic <wiid_reservecount> |-cic <cnid_reservecount> |-dbc <db_character_name> |-ec <error_passingcount>)
-
形式2(システム共通環境情報の一覧を出力する場合)
ciwchgenv -sid <system_id> [-list]
-
形式3(オプションファイルを指定して実行する場合)※
ciwchgenv -file <option_file_name> [-encoding <character_set>]
-
形式4(コマンドの形式を表示する場合)※
ciwchgenv -h
- 注※
-
すべてのコマンドで同じ形式で指定します。詳細は,「1.5 コマンド共通のオプション」を参照してください。
機能
システム共通環境情報を変更します。
このコマンドは,環境構築時に設定したシステム共通環境情報のデフォルト値を変更する場合に実行します。システム共通環境情報のデフォルト値でCSCIWを運用するときは,このコマンドを実行する必要はありません。なお,システム共通環境情報のデフォルト値は,ciwsetenvコマンドを実行したときに自動的に設定されます。ciwsetenvコマンドの詳細は,「2.13 ciwsetenv(環境の構築または削除)」を参照してください。
このコマンドで変更できるシステム共通環境情報を次に示します。
-
案件IDのキャッシュするID範囲
-
業務ステップIDのキャッシュするID範囲
-
作業IDのキャッシュするID範囲
-
制御ノードIDのキャッシュするID範囲
-
CSCIWが使用するDBMSの文字セットに対応した,Javaでサポートされているエンコーディングの正準名
-
同一ルート通過エラー回数
実行条件
このコマンドを実行できるコンポーネントの稼働状態を次に示します。
コンポーネント |
稼働状態 |
|
---|---|---|
起動中 |
停止中 |
|
CSCIWManagementServer |
×※ |
○ |
案件運用操作 |
×※ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(J2EEアプリケーション) |
×※ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(Javaアプリケーション) |
×※ |
○ |
アプリケーション呼び出しサービス |
×※ |
○ |
RESTサービス |
×※ |
○ |
運用管理RESTサービス |
×※ |
○ |
同一マシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
異なるマシンでの同一コマンド |
× |
○ |
異なるマシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
DBMS |
○ |
× |
- (凡例)
-
○:コマンドを実行できます。
×:コマンドを実行できません。
- 注※
-
-listオプション指定時は,起動中でもコマンドを実行できます。
引数
- -sid <system_id>
-
環境構築時に設定したシステムIDを指定します。指定したシステムIDに対応するシステム共通環境情報が対象になります。
指定できる値は,半角英大文字と半角数字で5文字以内です。ただし,先頭には半角英大文字を指定してください。
- -pic <piid_reservecount>
-
案件IDのキャッシュするID範囲を指定します。この値は,案件IDを採番するためにメモリ上にキャッシュするIDの範囲になります。
指定できる値は,3,000〜100,000の整数です。なお,環境構築時のデフォルト値は5,000です。
- -aic <aiid_reservecount>
-
業務ステップIDのキャッシュするID範囲を指定します。この値は,業務ステップIDを採番するためにメモリ上にキャッシュするIDの範囲になります。
指定できる値は3,000〜100,000の整数です。なお,環境構築時のデフォルト値は10,000です。
- -wic <wiid_reservecount>
-
作業IDのキャッシュするID範囲を指定します。この値は,作業IDを採番するためにメモリ上にキャッシュするIDの範囲になります。
指定できる値は3,000〜100,000の整数です。なお,環境構築時のデフォルト値は10,000です。
- -cic <cnid_reservecount>
-
制御ノードIDのキャッシュするID範囲を指定します。この値は,制御ノードIDを採番するためにメモリ上にキャッシュするIDの範囲になります。
指定できる値は3,000〜100,000の整数です。なお,環境構築時のデフォルト値は5,000です。
- -dbc <db_character_name>
-
CSCIWが使用するDBMSの文字セットに対応した,Javaでサポートされているエンコーディングの正準名を指定します。
- 例
-
-
「UTF8」:UTF-8の場合
-
「MS932」:Shift-JISの場合でプラットフォームがWindowsの場合
-
「SJIS」:Shift-JISの場合でプラットフォームがUNIXの場合
-
なお,環境構築時のデフォルト値については,システム共通環境情報の一覧を表示して確認してください。
- -ec <error_passingcount>
-
同一ルート通過エラー回数を指定します。このオプションを指定することによって,後続停止なしの先着ノードに発生する無限ループを防げます。
指定できる値は1〜1,000の整数です。なお,環境構築時のデフォルト値は50です。
無限ループは,先着ノードに続く業務ステップまたは制御ノードからこの先着ノードに戻るようなビジネスプロセス定義によって発生することがあります。
- -list
-
システム共通環境情報の一覧を標準出力に表示する場合に指定します。
システム共通環境情報の表示フォーマットを次に示します。
-- System common environment information -- PIIDReserveCount : 5000 AIIDReserveCount : 10000 WIIDReserveCount : 10000 CNIDReserveCount : 5000 DBCharacterName : SJIS ErrorPassingCount : 50
表示項目の意味を次の表に示します。
表2‒13 表示項目(システム共通環境情報) 表示項目
意味
PIIDReserveCount
案件IDのキャッシュするID範囲
AIIDReserveCount
業務ステップIDのキャッシュするID範囲
WIIDReserveCount
作業IDのキャッシュするID範囲
CNIDReserveCount
制御ノードIDのキャッシュするID範囲
DBCharacterName
CSCIWが使用するDBMSの文字セットに対応した,Javaでサポートされているエンコーディングの正準名
ErrorPassingCount
同一ルート通過エラー回数
- -file <option_file_name>
-
このオプションはすべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -encoding <character_set>
-
このオプションはすべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -h
-
このオプションはすべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.2 -hオプション」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
致命的なエラー |
9※ |
実行権限エラー |
51 |
パラメーター不正 |
254 |
異常終了 |
- 注※
-
Windowsの場合だけ発生します。