1.5.1 -fileオプション
- 形式
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<コマンド名> -file <option_file_name> [-encoding <character_set>]
- 機能
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コマンドのオプションおよびオプション引数をオプションファイルに記述し,そのオプションファイルを指定することで,コマンドを実行します。
このオプションは,OSでサポートしていない文字コードの文字列をオプション引数に指定する場合などに使用できます。例えば,Windowsのコマンドプロンプトは,UTF-8の文字列を入力できません。このオプションを使用すると,オプション引数に指定する名称などにUTF-8の文字列を入力できます。
- 引数
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- -file <option_file_name>
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引数を記述したオプションファイル名を指定します。
指定したファイルに記述されたオプションおよびオプション引数に従って,コマンドが動作します。
- -encoding <character_set>
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-fileオプションで指定したファイルの文字コードを指定します。文字コードには,Javaでサポートされているエンコーディングの正準名を指定してください。
- オプションファイルの記述形式
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「#」から始まる行はコメントとして扱われます。
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オプションまたはオプション引数は,半角スペースまたは改行で区切ります。
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オプション引数に次に示す文字がある場合は,該当する文字列を「"」(半角ダブルクォーテーション)で囲んでください。
「"」(半角ダブルクォーテーション)
半角スペース
改行
「-」(ハイフン)から始まり,半角英大文字と半角英小文字だけの文字列
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オプション引数に空文字列を指定する場合は,「""」(半角ダブルクォーテーションを2つ)を指定してください。
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「"」(半角ダブルクォーテーション)で囲まれた中に,「#」から始まる行が含まれている場合,この行はコメントではなくなります。
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「"」(半角ダブルクォーテーション)で囲まれていない,半角スペースまたは改行だけの行は,読み込み対象外となります。
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- オプションファイルの例
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ファイル名:Option.txt
# この行はコメント行 -sid <システムID> -a "半角スペース を含む場合" -b "改行 を含む場合" -c "二重引用符""を含む場合" -d "データ部分 #この行はコメント行として扱われない" -e "-Data" -f ""
上記のオプションファイルを指定することは,次に示すオプションおよびオプション引数を指定することと同じです。
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-sid <システムID>
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-a <半角スペース を含む場合>
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-b <改行改行コードを含む場合>(改行コードは,ファイルで使用されている改行コード)
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-c <二重引用符"を含む場合>
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-d <データ部分改行コード#この行はコメント行として扱われない>(改行コードは,ファイルで使用されている改行コード)
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-e <-Data>(「-Data」は,-eオプションのオプション引数)
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-f <空文字列>
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- 注意事項
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オプションファイルに-hオプションは指定できません。
-hオプションを指定した場合,エラー(パラメーター不正)になり,コマンドの形式は標準出力に表示されません。
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オプションファイルに-fileオプションは指定できません。
-fileオプションを指定した場合,エラー(パラメーター不正)になり,オプションファイルの内容に従った動作は実行できません。
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オプションファイルに記述がない場合,またはコメント行だけが記述されている場合は,コマンドの形式が標準出力に表示されます。
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